人はいくら名誉もあり財産をいくら沢山持っていても、
最後は、死んでしまうのです。
人間は全て(みんな死ぬ)という事実を認めて、生きれば、
日々平和で楽しく穏やかに暮らしていけるのです。
各家に安置している仏壇は、
毎日、お寺にお参りに行くのは大変だからと
お寺にある内陣を勧請してお祀りしているものです。
つまり、各家の仏壇は、各々の家のお寺であり、
菩提寺様の末寺ということになります。
では、菩提寺様はと申しますと、
我々の家にとっては別格本山ということになります。
五十年間お祀りいたしますと、
弔い上げという五十回忌がやってまいります。
五十回忌の年忌法要をお勤めしますと、ご先祖様は、
今度は神様としてお祀りされるのですが、
そのお祀りされる場所が神道では奥津城を言われるお墓です。
これが永遠の魂の鎮まる処つまり神社となるのです。
今では、墓じまいという恐ろしいことが当たり前のように行られておりますが、
永遠の御魂祀りの神聖なる場所がなくなるのです。
恐ろしいことです。
この教えは、当山独自のものと思われますが、
壱萬有余日の水行の中において
山主が見えない世界のお大師様から
教えていただいたお話です。
これは当山の信者様からのお問い合わせから
ご返答を書かせていただきました。
結果、「墓じまいも仏壇じまいも中止になりました」と
嫁がれているお嬢様から後日、ご返事を頂戴いたしました。
道理を尽くしてお話すれば、男の子、女の子に関係なく
分かっていただけるということです。
また、ひとつお徳を頂戴いたしました。
有難うございました。
南無大師遍照金剛