山主の昔のお話です。
この信者様(奥様)は以前より
当山にお参りくださっていましたが、
ご主人様は先祖祀りには無関心だったようです。
そしてある時、
ご主人様が医師より余命宣告を受けました。
ご主人様は何とか助けてほしいと、
あるところで300万お供えしたそうです。
その翌日、奥様がどうしても当山でお願いしたいと、
藁にすがる思いで祈祷をお申込みくださいました。
護摩を焚くと
見えない世界の霊神様がおさがりになり
「助け使える。しっかり精進せぇ。
供えたお金じゃない。真心じゃ。」
とお諭しくださいました。
見えない世界の霊神様は、
奥様がご主人を思って一心におすがりするお気持ちや、
そしてこれまでの神仏への揺るぎない信仰心に
応えてくださったのです。
それから、
主人がお供えした分ほどは返せないけど・・・
と毎月お参りに来られお供えくださいました。
これだけお供えすれば神仏は聞いてくれるだろう
という気持ちが少しでもあれば、
それは純粋な信仰心ではありません。
人間関係だけでなく、神様や仏様とのお付き合いにも
真心が大切ですね。
合掌