経典にこのような言葉がございます。
「蝶は花びらと香りを損なわず、ただ蜜のみに向かう。賢者もまた、しかり。」
玄関横の鉢の中で、サギソウが満開を迎えております。
蝶や蜂は、花びらを傷つけないように蜜だけを吸い取ります。
修養を積んだ人はこのように周囲を傷つけないで、
相手の心に入っていく、このような意味であります。
人はそれぞれ考え方や意見が異なっています。
無理に自分の意見を押しつけると、花びらが壊れるように、相手の心を傷つけます。
仏教は「和」と「敬う」ということを大切に致します。
相手を心を通わせたいと願うのであれば、人と和み、相手を尊敬する心を持って、
関わることを心がけたいものです。
南無大師遍照金剛