”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『ヒミズ』

2012年01月23日 | 映画とか
監督・脚本:園子温 /原作:古谷実 『ヒミズ』

漫画家・古谷実の問題作を映画化。
家庭環境に恵まれない少年と愛に飢えた少女。
ともに15歳の2人の日常が
ある事件をきっかけに絶望と狂気に満ちたものへと変わっていく。
第64回ベネチア国際映画祭で
主演の二人がマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞。


冒頭から流れるレクイエムと震災の足跡。
あまりにも生々しくまだ直視するには早すぎる映像。
撮影途中の大惨事、監督からの大幅な脚本変更があったと聞く。

…何を一番伝えたいのだろうか?
そこも興味のあるところだった。

…園子温作品を観ていない人には痛々しさを感じただろう。
…園子温作品が好きな人には物足りなかっただろう。
観終わってまずそう思った。

でもこの映画は園子温監督からの
震災への応援を含め、
泥暗い絶望の中でも希望の光は生まれる、という
精一杯のメッセージが込められているのだろう、とも思った。

そして何よりも主演の二人。
どこか心の奥の触れられないような部分が涙を流しているようで、
何を揺さぶられたのか分からないが…苦しかった。
…素晴らしい!!


非常に乱暴な青春映画だ。





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