”tomorrow is another day”

     ただなんとなく・・・

映画『エゴン・シーレ』

2017年05月05日 | 映画とか
監督:ディーター・ベルナー/脚本:ディーター・ベルナー,ヒルデ・ベルガー
『エゴン・シーレ 〜死と乙女〜』

20世紀初頭に活躍し、28歳の若さで早逝した異端の天才画家エゴン・シーレの半生を描いた伝記ドラマ。


常人の尺度では理解出来ない美と芸術への渇望。男として、人としては欠落しているものの
彼に魅せられていく幾人もの女たち。
その女たちはそれぞれに美しく魅力的だ。
しかし彼女たちとの時間も人生も儚い。

なぜそれ程までに裸体に拘るのか。
なぜ無垢な年頃の女を描きたいのか。
そこに直接触れてはいないが
生き急ぐ(結果として)彼にとって
そのほんの一時期の状態が
何ごとにも変えがたい実直な美しさだったのだろうか…。


淡色の風景や街並み、
彼に描かれた女たち、
そして端整過ぎる(実際よりかなり)のシーレの姿、
…溜息が出る。