令和6年11月30日(土)
郡山市安積山公園②
<芭蕉の小径への出入り門>
花かつみという花は、
ヒメシャガのこと。
芭蕉達がこの花を探した動機は、
『古今和歌集』にある。
「みちのくの
あさかのぬまの
花かつみ
かつみる人に
恋ひやわたらん」
という歌が起因。
歌の意味は、
という歌が起因。
歌の意味は、
「みちのくの安積の沼の
花かつみの名の、
かつみというように、
かつがつに不満足ながら、
ともかくも、
ちょっと逢ったばかりの人なのに、
恋しく思って、
永く月日を暮らすことであろうか。」
この歌により、
この歌により、
「花かつみ」は
陸奥国の安積の沼の名物となる。
多くの歌にも
詠まれるようになったという経緯。
『奥の細道』には、
「等窮が宅を出て五里斗、
檜皮(ひはだ)の宿を離れて
あさか山有。
路より近し。
此あたり沼多し。
かつみ刈比もやゝ近うなれば、
いづれの草を
花かつみとは云ぞと、
人々に尋侍れども更知人なし。
沼を尋、人にとひ、
かつみかつみと尋ねありきて、
日は山の端に かゝりぬ。」
と記されている。
どうも花かつみには、
と記されている。
どうも花かつみには、
古より諸説があり、
幻の花とされていたようだ。
そして、
明治9年6月17日、
明治天皇の東北巡幸の折、
日和田の安積山の麓、
横森新田のご休息所で、
花かつみを
「菖蒲に似て最(いと)
些小(ちいさ)き花」
なるヒメシャガを
花かつみとして天覧に供する。
以降、
以降、
「ヒメシャガ」が「花かつみ」
とされ、
昭和49年、郡山市の花に
制定される。
~つづく。