貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

丈六の阿弥陀如来を探索!と仁王門(山寺その4)

2022-12-31 13:41:32 | 日記
令和4年12月31日(土)
 蝉塚をじっくり楽しみ、
先を急ぐことにする。

「丈六の阿弥陀如来を見ること
ができると、幸福が訪れる」
という「弥陀洞」に到着。

 凝灰岩と風雨と時
のなせる宗教文化? 
<弥陀洞の説明板>
       
 「丈六」とは、
「1丈6尺」のこと。

 約4.8メートルの高さ。
 長年にわたり修行僧などが
こつこつと彫り物をし、
今は阿弥陀如来を見つけることは
難しくなっているようだ。
              
 そして、仁王門に到着。
 大きく口を開けた洞も見事だし、
仁王門を見上げると
その素晴らしさもわかる。
 ここは、何度参拝しても
飽きることはない。
 四季折々の素晴らしさが、
修行の助けとなっているのだろう。



山寺その3 佳景寂寞 蝉塚へ! 

2022-12-30 11:43:50 | 日記
令和4年12月30日(金)
 日本を代表する霊場の登山口に。

 これで4度目の参拝!
 横浜に奉職した2年間で、
福島大学から同じ職場に来た後輩が、
連れて行ってくれたのが最初。 
 当時の印象とは大違い。
 目的が違うからだろう? 
 芭蕉は、『奥の細道』で、
山寺のことをこう記している。                   
 「山形領に立石寺と云山寺あり。
 慈覚大師の開基にして、
 殊清閑の地也。
 一見すべきよし、
 人々のすゝむるに依て、
 尾花沢よりとつて返し、
 其間七里ばかり也。
 日いまだ暮ず。
 麓の坊に宿かり置て、
 山上の堂にのぼる。
 岩に巌を重て山とし、
 松栢年旧、土石老て苔滑に、
 岩上の院々扉を閉て、
 物の音きこえず。
 岸をめぐり、岩を這て、
 仏閣を拝し、
 佳景寂寞として
 心すみ行のみおぼゆ 。」。          
 修行者の参道を少し登ると、
 可愛い風車が目にとまる。

 可愛い地蔵さんが祀られている。
 「端午の地蔵」かな。
 そして、四寸道を上って、
 もう一つの目的の
「せみ塚」に到着。
<蟬塚の句碑>
 
            
 蝉塚(せみ塚)にある芭蕉句碑。
 蝉塚は、
 俳人壷中(こちゅう)を中心とする
俳諧仲間が、
宝暦元年(1751年)、
芭蕉が書いた短冊を埋めて
石碑を建てた処。

 碑表に
「芭蕉翁」
側面に、        
「静かさや 
  岩にしミ入 
    蟬の声」 
の句が刻まれている。
 
 蝉塚は当初山門の傍らに築かれたが、  
後になって現在の地に。
 蝉塚の石碑に彫られた
「静さや」の「静」の字は、
この碑以外では見られない。
 貴重といえば貴重!


芭蕉と曽良の像の違い、さあ、800段!

2022-12-29 11:08:36 | 日記
令和4年12月29日(木)
しばらく歩くと、名句、
「閑かさや  
  巌にしみ入  
    蟬の聲」
 を詠んだ
「俳聖松尾芭蕉」像と
弟子の「河合曾良」像が
並んでいる。

 風情を感じさせる芭蕉

生真面目で堅郎な曾良

が印象に残る。
<芭蕉句碑>

 宝物殿、念仏堂を通り過ぎると、

「山門」が見えてくる。

鎌倉時代に建立されたといわれている
この山門は、
開山堂や五大堂などへの登山口
となっている。 
          
 奥の院まで、
800段を越える石段を
登らなければならない。


山寺(立石寺)その2 ティーデマン先生!

2022-12-28 11:21:32 | 日記
令和4年12月28日(水)
 その後、清和天皇御宝塔。
山寺を勅願寺とした
清和天皇の供養塔。

「天皇の遺徳を慕い、
 国家の安泰を祈り建立。
 当山で、最も古い石塔」
という説明である。

 傍に根本中堂があり、
御礼と本登山の無事を、再度祈る。                                
 ティーデマン先生の記念碑。

 ドイツの哲学者で、
1921年から十年間、
山形高等学校においてドイツ語を教授。
山形の風土を愛し、
独自の風格を持って慕われる。 
~つづく。

芭蕉の山寺参拝から164年後に句碑建立!それから164年以上!!!

2022-12-27 15:33:33 | 日記
令和4年12月27日(火)
山形市: 立石寺(山寺)    
  今回は、朝から登り、参拝予定。
 近くの個人の駐車場に車を止め、
登山準備をする。
<商店街の駐車場>

 商店街を歩いていると、
対面岩の前で
「幸福の鐘」
を見つける。
<幸福の鐘>

 やさしく鐘を鳴らし、
御礼と本登山の無事を願う。
 そして、山寺へ。
 芭蕉が使ったといわれる手水盤を眺め、

芭蕉句碑と清和天皇御宝塔の所へ。 
<清和天皇の御宝塔>
    
 説明板を読み取る。
    
「閑かさや 
  巌にしみ入 
     蟬の聲」。 
 先ず、芭蕉の山寺で詠んだ
有名な句。
<芭蕉句碑>

 この句碑は、
門人たちが、嘉永6年(1853)に
建てたという。    
 芭蕉が訪れて164年の月日が
流れている。
 建立から164年過ぎて、
私が訪問。
 偶然の過年の一致。