無常迅速・・・蟬の声
令和3年5月31日(月)
ああ、五月も大晦日!
書斎兼寝室の模様替えを、
二日掛けてやる。
断捨離も兼ね実施。
二度目だが、やっぱり本や物が
増えている。
活きているのだから仕方ないか・・・?
頓て死ぬ
けしきは見えず
蟬の声
間もなく死んでしまうのに、
そんな様子は全く見えず、
蟬が鳴きしきっている、
の意。
元禄三年作。
前書きは「無常迅速」
・・・芭蕉が好む語の一つ。
◎ 蟬の命は泣き出してから、
すぐに尽きてしまうのに、
そんな悲劇は知らぬげに、
陽気に精一杯鳴いている。
「無常迅速」の題がつけてあり、
蟬の不思議を夏の太陽の照りつける
中に言い当てている。
この句と、
「京なつかしき」とを結ぶと、
次の一句「玉祭り」の焼き場の煙り
が生きてくる。
玉祭
けふも焼場の
けぶり哉