令和4年7月29日(金)
那須郡: 芦野の里:遊行柳
今回は、芦野の里にも着目し、遊行柳を
いろいろな角度から楽しむことにする。
「関東ふれあいの道田園風景百選」
の一つ。
「遊行」という語句に、
魅了されたのはいつ頃からか。
やはり二十歳頃かもしれない。
今は思い切り遊行を楽しめる隠居の身。
しかし、学生時代が一番それに
相応しい生活をしていたような・・・?
「遊行柳」は観世信光作の能の一つ。
遊行上人(ワキ)が従僧たち
(ワキツレ)を伴って、
白河関にやって来た時の話。
「一人の老人(前シテ)が現れ、
「一人の老人(前シテ)が現れ、
昔の遊行上人が通った古道を教え、
そこに生えている名木「朽木柳」に
案内する。
老人は、昔、西行がこの柳のもとに
立ち寄って歌を詠んだ故事を教えると、
その柳の蔭に姿を消してしまうのだった。
夜、一行が念仏を唱えていると、
老柳の精(後シテ)が現れ、
老柳の精(後シテ)が現れ、
上人の念仏に感謝の意を述べる。
老柳は、華やかなりし昔を恋い慕って
柳にまつわる様々な故事を語り、
弱々と舞を舞っていたが、
夜明けとともに、上人に暇乞いをして
消えてゆく。
後には朽木の柳だけが、
後には朽木の柳だけが、
そこには残っているのだった。」
いろいろな方角から「遊行柳」を眺め、
このひとときを楽しむ。
つづく。