貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

掛川市粟ヶ岳山頂遠州の七不思議 芭蕉句碑の上下部と無間の井戸!

2023-08-31 12:07:38 | 日記
令和5年8月31日(木)
<上部>

 句碑の上部に芭蕉の句。
<芭蕉句碑下部>

 下部に地元俳人の句が
多数彫られている。
 聖武天皇時代、
撞けば現世では願い事が何でも叶うが、
死後は無間地獄に落ちるという
「無間の鐘」を、
粟ヶ岳山頂に掛ける。
 阿波々神社の境内である。
 死後の報いを考えず
鐘を撞きに来る人波が
絶えなかったので
鐘を沈めたという井戸が、
「無間の井戸」。
<無間の井戸>
 「遠州七不思議」と言われる所以。
 茶所「粟が岳」と
粟が岳山頂からの眺望は見事。
<粟ヶ岳山頂より>
絶景茶所!
 静岡のお茶もうまいが、
青梅は狭山茶!


掛川市: 粟ケ岳山頂:阿波々神社 茶の煙り!

2023-08-30 14:43:43 | 日記
令和5年8月30日(水)
掛川市: 粟ケ岳山頂:阿波々神社       
 粟ヶ岳麓の国道1号線から
10㎞程の道のりだが、
道は細く、急勾配。

 対向車が来たら、
すれ違いが難しい。
 ガードレールもなく、
極めて慎重に上る。
 当社は天平8年(736)の創建。

<阿波々神社社殿>

 延喜式内社として1270年余り
の昔より掛川を始め、
遠江・駿河地方の人々に
崇敬されている。
 特に掛川城主朝比奈氏に代々崇敬され、
寄進された社殿は荘厳だったという。
 ところが、
戦国時代末期の武田・徳川の遠江を
めぐる攻防(高天神城の戦い等)で
被害を蒙る。 
 その後の神社整備は上手くいかず。
 現在では、
粟ヶ岳が桜の名所として有名になった
ことで整備が進む。
 やっぱり工事中。
<芭蕉句碑>

 芭蕉の句は 
「馬に寝て 
  残夢月遠し 
   茶のけむり」

~つづく。


掛川市小夜の中山その3茶亭跡から涼松ポケットパークへ

2023-08-29 10:47:57 | 日記
令和5年8月29日(火)
 茶亭跡は、
一豊が家康をもてなした茶亭跡の碑。
<家康をもてなした茶亭跡>

 その先に、歌碑が二つ。
<蓮生法師の歌碑>
<その説明>

 蓮生法師と阿仏尼。  
 「甲斐が嶺は
  はや雪おろし      
      神無月  
  しぐれてこゆる
     さやの中山」
 
<阿仏尼の歌碑>

「雲かかる
  さやの中山
    超えぬとは   
  都に告げよ 
      有明の月」
        (十六夜日記)
<その説明>

 小夜の中山公園を後にして、
日坂方面に向かって
旧東海道を1.5Km程進むと、
「涼み松ポケットパーク」。
 そこに芭蕉の句碑がある。
 句は、
「命なり
  わずかのかさの
     下凉み」。
 延宝4年作。
 炎暑に苦しむ旅中、
僅かな笠の下陰を命と頼んで
涼むことだ
の意。
 


掛川市難所小夜の中山その2 西行の素晴らしさ!

2023-08-28 13:59:27 | 日記
令和5年8月28日(月)
久遠寺を過ぎた所に
西行法師の大きな歌碑が立っている。
<でっかい西行の碑>

「年たけて 
  また越ゆべしと 
    おもいきや 
  命なりけり 
    小夜の中山」

西行法師69歳の時の歌。
<西行の歌碑>

「風にたなびく   
  富士のけぶりの  
   空に消えて
 行方も知らぬ
   わが思ひかな」

 この歌は、出家時23歳の歌。
 不安と諦念の西行の
青年の率直な思いも伝わってくる。
<西行の笠>
<西行のこと説明>

「小夜の中山公園」一帯は
「経塚」
と云われており、
この近くにある久延寺が戦火で
焼失した時に、
灰と化した多数の経典が
ここに埋められる。 
<小夜の中山公園案内>

    
~つづく。

掛川市難所小夜の中山 久遠寺の伝説!

2023-08-27 13:32:59 | 日記
令和5年8月27日(日)
掛川市: 久遠寺:小夜の中山         
 急勾配の多い小夜の中山は、
東海道の中でも箱根と並ぶ難所。
<小夜の中山地図>

 小夜の中山峠の中腹に位置する
古刹が久遠寺。
<久遠寺山門と本殿>

 「くおんじ」ではなく、
「きゅうおんじ」と呼ぶ。
<命なりけり学舎>

 山内一豊が関ヶ原合戦のきっかけ
となる会津上杉征伐の軍を
大坂より進めてきた家康をもてなし
た茶亭の跡や、
その礼に家康が植えたとされる
五葉松が残っている。
 境内は市の文化財。
 「夜泣き石伝」説
ゆかりのお寺としても有名。
<小夜の夜泣石>

「その昔、久遠寺に安産祈願に
きた妊婦が中山峠を越える途中、
山賊に襲われて殺される。  
 お腹の切り口から生まれた
赤ん坊を助けるため、
母の魂は傍らの石にのり移って
泣く。
 泣き声に気づいたお寺のお坊
さんに拾われた赤ん坊は、
お乳の代わりに水飴を与え、
大事に育てらる。
 その子どもが立派に成長し、
母の仇を討つ。」
という話。
 夜泣き石は、
現在小夜の中山トンネル脇に
据えられており、
また伝説ゆかりの久遠寺にも
似た形の石が祀られている。
<その説明>

<歌碑と説明>

 久遠寺を過ぎた所に
西行法師の大きな歌碑が立っている。
~つづく。