
こんなにも煌びやかで華やかな 花火
瀬戸内の夜空に光を放ち 彩り
火の群れが連なり海面を飛んでいく
幾重にも渦巻いた光のしぶきは
宝石箱をひっくり返したようなキラメキで
まさに百花繚乱 美しく咲いて 魅せる
ジェット気流が飛び交うような 勢い
風に吹かれて揺れる梢の 輝き
飛ばされたら散って消え去る 儚さ
ド-ンと打ち上げて 大きな音が響きわたり
色鮮やかな華はキラキラ夏化粧で飾ると
いつしかここは 夢舞台
玉手箱から飛び出た無数の珠 金色に光り
宙に舞い 燃えつきたら夜の海へと沈む
興奮 歓声 拍手 潮風 灯台
港は大勢の見物客で賑わい 露店が立ち並び
異次元かも知れない花火大会に 誘う
華やかな輪のなかで 束の間のひととき
夢に浸り 夢に湧き 夢に酔って.....
(この詩は某新聞に投稿し掲載されました。
写真は粘土細工で作った、ピエロ人形です)
