眩しいほどに 濃いオレンジ色で
輝いている夕陽が 光のしぶきを
飛び散らすように 煌めいたら
遥か彼方の水平線へと 静かに
沈んでしまう
夜空も 蒼い雲も 山並みも 白い月も
取り込んで 包んでしまい
鮮やか色で染められ ゆらゆら
幻のように揺れながら 知らない世界へと
旅立つようで~
まるで キャンバスに描かれた絵画
色彩豊かな水彩絵の具が それぞれ
ひと色 ふた色… 混ざり合い 絡まって
繰り広げられ 夢色になって
大きな額に飾られているけど もうすぐ
想い出に変わってしまう
何処へ 行くのだろう
追いかけても 届かない想い
渦のようにまわりながら 儚く消えて
うす暗くなった海辺に ざわめく波音
残り香のように 波間を漂う茜雲を
想いを巡らせながら 追いかける