~冬枯れ~
2019-01-03 | 詩
もう
一枚の葉も 残っていない欅
降りしきるほどの葉が
風に舞い 見せ場を作るように
落ちてしまったのは
何時だっただろう
飛ばされ 彷徨い
何処へ 消えたのか
いまは 何もなく
寒空に 北風が吹いても
揺する葉もないけど
小鳥が何を求めてか
小枝を突いて
これから どう
乗りきるのだろう
太い 大きな幹と長い枝
何が 起ころうと
びくともしない強さで
存在を知らしめ
新たな季節の 芽吹きまで
エネルギーを蓄えながら
眠りにつくのか
それもいい
それもいいけど
冬枯れの 雑木林は
誰もいなくて
華やかで 鮮やかだった木々は
戻らない
思いを残したまま
記憶の片隅で 輝いて
いまはただ 寂しさを誘うだけ
欅よ!
誰かが 嘆いているけど~
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