井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

ニペソツ山に幌加コースから再挑戦!

2019-08-11 09:46:28 | ニペソツ山・中央山系の山
 7月10日(水曜日)、前回は杉沢コースから登りましたが悪天候に阻まれ山頂へ到達することができませんでしたので、今回は幌加コースから再挑戦です。

 前日の夜札幌を立ちます。
大雪ダム湖のそばにある除雪ステーションの片隅にテントを張り仮眠をとります。

 朝5時に目を覚まし、行動開始です。

 6:00分、登山口までやって来ました。
       
    
     すでに5台ほど車が止まっています。

    
     登山口です。ここから山頂まで10.5Km、長い戦いの始まりです。

 何度か沢を渡り、笹原を歩きます。
以前は笹が登山道を隠すほどに生えていたのですが、今はきれいに刈り取られており道に迷う心配はありません。
所々ぬかるみがありますが、それも好天が続いていた影響で小さくなり靴をドロドロにするほどではありません。

 快調に歩いて7:10分、沼まで来ました。
    

    
     ちょっと、神秘的な雰囲気の沼です。

 ここから尾根に向かってドンドン登ります。
これが少し苦しいのですが、少しの仮眠にもかかわらずメンバーは快調に歩きます。

 8:35分、細い尾根まで登ってくると山頂が姿を見せてくれます。
    

    
     ここまではいい天気でしたが・・・

 ここから細い尾根を歩きます。
ハイ松が枝を伸ばしており、歩きづらいのですが頑張って先へ進みます。
そうすると、天狗原に上がる沢状の草付き斜面が現れます。
    
     残雪がありますが、もう少し早い時期ですと一面が雪渓となっている沢です。

 登るにしたがって傾斜がどんどん増していきます。
    
     最後は土の登山道になるのですが、濡れていると滑るので注意が必要です。

    
     この最後の急騰を登りきると大雪の山並みが見えています。

 さあ、ここからは山容が変わり高山の雰囲気が一気に増してきます。
    

    

 砂礫地の高山帯を歩くと前回引き返した地点に出ます。

    

    

    
     ここからニペソツの山頂が見えるはずですが、雲に隠れています。
 どうやら天気の具合が怪しくなってきました。

    

    

 所々に咲いている高山植物のお花に癒されながら歩きます。

    
     そして最後の下りに挑みます。

    

    
     後ろを振り返るとこんな岩山です。

    
     左手の沢を見るとここにも沢山の花が咲いています。

    

    
     振り返ると天狗岳が突き上げるように見えています。

 最後の急登を耐えると山頂は間近かです。
12:25分、やっと山頂に着きました。
6時間25分かけての山頂です。
しかし、辺りは雲に覆われ眺望がありません。
しかも雨が降ってきました。
雨具を着て記念写真を撮ります。
    
     今回初めてニペソツ山の山頂を踏む2人です。

 雨が大粒になり強くなってきましたので、すぐに下山します。
この下山も大変でした。
しかし、何度も休憩を取り、天狗原を降るあたりで雨がやんでくれたのは幸運でした。

 アミノバイタルなどのサプリメントの力を借り、弱っているメンバーの荷物を分けて負担を軽くするなどみんなの力を結集しての下山でした。

 その甲斐あって、日没寸前の19:15分に下山することができました。
    

 現在では、この幌加コースからしかニペソツ山に登ることができません。
有志の方々によりコース整備が行われており、その努力には感謝しかありません。
ニペソツ山は、とてもいい山です。
ぜひ、みなさんも機会を作って登ってください。

杉沢コースからニペソツ山に挑戦する!

2019-06-11 20:01:38 | ニペソツ山・中央山系の山
 2016年の秋は北海道に連続して大型の台風が上陸し多大な損害を与えました。
特に。登山口までの林道に甚大な被害を及ぼし、その復旧もままならないところが沢山あります。
ニペソツ山の登山口となっている16の沢林道もこの台風被害で林道がズタズタとなっています。
そのため、今は16の沢林道から登山口へ至る杉沢コースを登る人はほとんどいません。

 現在、ニペソツ山に登るには幌加温泉ルートから登るしかありません。
このルートは登山口から長いので従来はあまり使われていなかったのですが、地元の有志の方々のご尽力により笹刈などが行われ、
見違えるように歩きやすくなりました。

 今回、ニペソツ山に秀岳荘スタッフの方たちと登ることになりました。
そこで、あえて杉沢コースを選択し16の沢林道の現状をつぶさに見てみたいと考えました。

 この記事は、16の沢林道の現状を報告するのが目的となります。


 6月5日(水曜日)

 札幌を朝5時に立ちます。
今回は、秀岳荘スタッフの方々5名に私と友達の7人で登ります。
テント泊が初めての人もおり、安全第一が目標です。

 さて、16の沢の入口となる十勝三股には、8時30分頃に着きました。
     

早速登山準備をしますが、その時間を利用して最初の橋の状態を確認したいのでOn氏と二人で林道を歩きます。
ゲートの横から林道に入り歩き出すとすぐに林道が消えています。
林道があると思われる場所は小さな沢となり水が流れています。
少し先に歩いて行くと林道がありました。

その林道を歩いて行くと左カーブを曲がったところから100mほど先の林道上に丸く大きな黒い塊が見えます。
「あっ!」と思いよく見ると何と熊ではありませんか。
熊は左下の地面に顔を付け何か草を食べているように見えます。
「ホッ、ホー、ホッ、ホー」と声を出しますが、気がつかないようです。
On氏がもう少し大きな声を出すと、クマがこちらを観ました。
さらに、On氏が両手を挙げて左右に振ると熊の方も私たちに気がついたようで、あわてるように反転して雑木林に駆け込んでくれました。

 私たち二人は、前に進むことができず引き返しましたが、思い直して橋の様子を見るために熊のいた方へ歩きます。
あまりいい感じはしないのですが、何とか熊がいたあたりを越えて橋のある場所が見えるところまで来ました。
最初の橋は、支流から流れ込んでいるようですので大丈夫だと判断して戻ります。

    
 9時にいよいよスタートします。

    
 歩き出して数分のところです。
林道がすっかり流されていますが、小さな流れですので支障なく歩けます。

    
 どこが林道がか分からないほど沢が広がったようです。

 10分ほどで熊のいたあたりまで来ました。
    
 そこに残っていたのは、クマの足跡です。
 下にある水の溜まった足跡が熊のもので、その上にある登山靴(25cm)と比べるととても大きな足跡です。
こんな熊が住んでいるのが北海道です。

 林道が沢から離れ登り坂となります。
しかし、そこは林道の右半分がスッパリと流されていました。
    
    7~8mほどの高さがあると思われますが、きれいに流されていました。

 ほどなく最初の橋に到着です。
この橋は流木が絡まり傾いていましたが、橋自体を渡ることができました。
    

 9:35分、石狩岳との分岐点に着きました。
    
 分岐点のすぐ下流は林道が流されていましたが、分岐点そのものは以前のまま残っていました。

 ここから先の状態ですが、地図上で林道と沢が並行している場所はあちらこちらで林道が流されています。
しかし、林道わきに巻き道があり(鹿道と思われる。)それを使えば歩くことができます。
林道の上から樹木が倒れているところも沢山あります。
    

 また、1か所だけ高巻きを余儀なくされる場所がありますが、ピンテープが付けられていますので迷くことなく歩けます。

 そして、林道が大きく右に曲がりヘアピンカーブとなり沢から離れます。
この沢から離れた林道は依然と変わりない状態となっています。
緩い登りを登り切り、降っていくと杉沢橋があります。
この杉沢橋がひどいことになっていました。

    
 手前から見ると橋の手前がえぐられているだけの様に見えました。
しかし、橋のすぐそばに行くとその惨状に言葉が出なかったです。
端の向こう側に流木が累々と重なり合っています。
沢の流れ自体も橋の向こう側となり橋自体が浮き上がっているように見えます。
この立木を伝って歩けるように感じましたが、上流に渡れるところが無いか探してみました。
しかし、渡るる場所が見つかりません。
橋まで戻ってみるとOn氏が流木を伝って対岸へ渡っているではありませんか。

    
     こんな感じで渡りました。

    
    杉沢橋を渡ったところから見た全景です。

 この先も崩壊しているところがありました。
    

 こんな林道もやっと終わり杉沢登山口に着いたのはスタートしてから4時間ほど経っていました。
    
 杉沢登山口周辺は以前と変わりない状況です。

 しかし、以前、渡渉に使った流木は流されていました。
でも、落ち着いて流れを見ると飛び石状態で靴を濡らさず渡渉ができます。

 さあ、無事に渡渉を終えて以前と変わらない登山道を登ります。
しかし、天気の状態が思わしくなく、時折小雨が降ってきます。
ここからは我慢の登りが続きます。
その我慢も雨が白さを増しどうやらミゾレ状態となってくると濡れた身体が一気に冷えます。

 おまけに登山道に融け残った雪が現れ、その踏み抜きが疲れを倍増させます。
我慢に我慢を重ね、やっと、岩を越えるところにたどり着きました。
私はフリースを着るためにザックを降ろしたのですが、そのとたんに震えが来て止まりません。
指もこわばり、震えが止まらない、これは低体温症の症状のようです。

 ようやく震えが止まったので岩を越えます。
メンバー全員が力を合わせてこの岩を越えました。
その先にテン場となる斜面があったので、今日はこの斜面にテントを張ります。
幸いに小さな流れですが水も取れます。
ここまで7時間はかかっていたでしょうか?

 テントも張り、ガソリンストーブをガンガン炊いて身体や濡れた物を温めます。
お腹の中からも暖かいコーヒーを飲んで温めます。

 あとは、夕食まで身体を温め疲労回復に努めます。
夕方、一瞬、雲が晴れ辺りが見えるようになってきました。
明日は好天が期待できるか?

 今夜は雪の上に寝ることになりますが、初めての人もいますので防寒対策として湯たんぽを作ります。
ペットボトルやプラッティパスにお湯を入れて衣類などで包みます。
これをお腹に当てているだけで暖かく寝ることができます。


 6月6日(木曜日)

 朝4時に起床します。
外は曇り空ですが、明るいので期待が持てそうです。
朝食を済ませ、テントをたたみ出発の準備をします。
これから登る小天狗を見ると上の方は雲の中です。
    
 でも、青空が顔を見せてくれていますので天気が回復してくれることを祈りながら登ります。

 この残雪の多い時期はルートハンティングに注意を要します。
何度か雪の上でルートを見失いそうになりますが、何とか探して繋ぐことができました。
小天狗から先はルート上に雪がないので夏道状態で歩くことができます。
しかし、天気が回復してこないのです。

 登っても登ってもガスが周りを覆い周囲は真っ白です。
おまけに風も出てきます。
2時間ほど登ったところで天狗平の手前まで来ました。
ここでこの先をどうするか相談します。

これ以上登っても視界がないこと、風が強くなってきたこと、などを考慮して今回はここから撤退することにしました。

     
 たまたまあった標識を使い偽山頂写真を写します。
今回頑張った秀岳荘スタッフの女性3人です。

ここからテン場までは早かったです。
テン場でも記念写真を写します。
    

    
  快適なテン場でした。

 下りは、降るにしたがって天気が良くなり、時折太陽も顔を出してくれます。
快調に林道も歩き終え、車に戻った時間は午後4時でした。

 山頂まで行くことはかないませんでしたが、アドベンチャー要素満天の山行でした。


 16の沢林道を歩いてみた感じですが、歩くことはできます。
しかし、健脚の方でも3時間はかかると思います。
それを踏まえて、幌加温泉コースから登るか、杉沢コースを選択するか考えなければなりません。
十分な検討をお願いします。     


アンギラスに登る!

2015-06-23 16:13:12 | ニペソツ山・中央山系の山
 大雪山と石狩川を挟んだ向かい側に平山とニセイカウシュッペ山があります。
その平山とニセイカウシュッペ山を繋ぐ稜線上に岩岩したコブ山があります。
このコブ山は岩でデコボコした形から怪獣の背中のようでアンギラスと呼ばれています。
今回は、そのアンギラスを目指してみました。

 実は昨年もこのアンギラスへ登ろうという話があったのですが、いろいろな事情からキャンセルになってしまいました。
今回も昨年誘ってくれたUcさんはじめとするピオレ山の会の人達3人と登ります。

 この山に札幌から登るには前泊が必要となります。
前泊は白滝キャンプ場にします。
最初はテント泊の予定でしたが、あいにくの雨。
テント泊をあきらめロッジを借ります。

 今回の食事はUcさんが事前に調理して持ってきてくれたハンバーグとデミグラスソースが夕食となります。
ご飯は着いてから炊くということでした。
実は、山を再開してから山でご飯を炊いたことがありません。
いつもアルファー米を使っていたのです。

 久しぶりにご飯を炊くので水加減から怪しいものとなりました。
それでも水量を人差指の第1関節やや上までとして炊いてみました。
煮立ってきたところで鍋の中をよくかき混ぜて火の通りを均等にします。
そのごは弱火にして蒸します。

 このご飯がとても美味しかったのです。
久しぶりに山で炊きたてのご飯を食べましたが、ご飯の美味しさを再認識しました。
さらに、Ucさんの作ってくれたハンバーグにデミグラスソースも絶品でした。

さて、寝る前に空を見上げると雨は上がり星が見えていました。
明日は晴れるかな?


 6月14日(日曜日)

 朝、目を覚ましましたが、何と屋根から聞こえるのは雨音です。
4時に起床しましたが、もう少し様子を見ることにして寝袋の中でウトウトします。
1時間ほど寝ていると雨音が小さくなってきます。
どうやら雨雲が動いてくれたようです。

 白滝キャンプ場を1時間ほど遅らせて出発します。
まずは平山の登山口を目指します。
登山口に着くと雨は上がっています。
さっそく準備をします。
   
      今日は私達だけのようです。

 7:20分、駐車場を出発します。
沢沿いの登山道を歩きます。
右手から支沢の水が流れ込んできます。
かなりの水量で流れ込む沢もあり仮設の橋が架けられています。

   
   この橋は、橋板が取り除かれてパイプだけになっています。

   
   行雲の滝です。水量があるのでなかなかの迫力です。

 さらに進んでいくと本流に冷涼の滝が轟音を響かせながら落ちています。
   
   ここで一休み、登山口から35分、なかなかいいペースです。

 所々残雪に登山道が隠れる場所があり、ルートを外さないように注意して歩きます。
   

 やがて目の前に大きな雪の壁が見えてきます。
8:30分、雪田に足を踏み入れます。
さて、第1雪田ですが、前回どのようにルートを取ったか思い出せません。
Ucさんにやや右手を目指して登ることを伝えます。
それは、稜線に出て右手に進むとアンギラスとの分岐があるからです。 

    
    登にしたがって雲の中へ突入です。

 視界が無くなるのでルート取りが一層難しくなってきました。

 結局、雪を追いかけて登りましたが、その雪も消えてしまいました。
やむなく藪漕ぎに突入です。
藪との格闘を約1時間、やっと稜線に出ることが出来ました。
後はアンギラスとの分岐を目指すだけです。

 ここで痛恨のミスをしてしまいました。
アンギラスの分岐を通り過ぎてさらに比麻良山も通り過ぎてしまったのです。
アンギラスへ進む稜線は湧き上がる雲の中で視界を遮られたせいもあるのですが、私の注意不足でした。

 休憩を取って仕切り直しをします。
   
   11:50分、再度、比麻良山の山頂です。

 約1時間ほどのロスをしましたがアンギラスへの分岐です。
   
   この時、一瞬雲が薄くなりアンギラスの姿がチラッと見えました。

 雲の動きは早く、上空には青空が見えたりしています。
    
   お花に癒されて歩きます。

 ハイ松の海を漕ぎ、岩の尾根を進みます。
なかなか変化に富んで面白い登山道です。
     
    岩の間を抜けるように歩きます。

   
   一瞬、雲が晴れ歩いてきた岩が見えました。
   猫の顔のように見えましたので、「猫岩」と名付けました。

 残雪の上を歩く箇所が数カ所ありましたのでマーキングをしておきます。
   
 
 13:00分、何とかアンギラスの山頂まで来ることができました。
   
   山頂は狭く、おまけに強風が吹き視界もないのでそうそうに退散します。
予定では、ニセイカウシュッペまで行くつもりでしたが、視界がないのでここから引き返すことにしました。

 帰り道になって雲が晴れてきます。
   
   まだまだ、沢には残雪が沢山残っています。

   
   やっと晴れたので記念写真をパチリ!

   
   猫岩と名付けた岩の全景です。
   こちらを向いて伏せている猫に見えませんか?

   
   こんなハイ松の海も歩きます。

 分岐まで戻ってきました。
ここからは平山との分岐を目指して稜線を歩きます。

   
   14:40分、平山分岐です。

 ここからの下山は登山道がどのようになっているか確認しながら降ります。
その結果ですが、第1雪田に出たところは、やや左に真っ直ぐ登り、雪が無くなりそうな辺りから右手に進むと登山道に出られるようです。

 途中の山腹に行者ニンニクの群落を見つけました。
せっかくですので山の恵みを収穫します。

 今回はルートミスをするなど反省点の多い山行となりました。
  

タケノコ山へ行ってみた!

2015-02-04 21:48:07 | ニペソツ山・中央山系の山
 北海道の中央部に位置する南富良野町にタケノコ山といわれる山があります。
この山はバックカントリースキーをする者にとってヨダレが出るほどいい雪が降り積もっている山だとのことです。
前々から気になっていた山なのですが、なかなか行く機会に恵まれないでいました。

 そこへUcさんから温泉1泊で行ってみないかとの話があり、この話に乗せてもらいました。
札幌ピオレ山の会の人達に部外者の私を加えてもらう形です。

 1月31日(土曜日)

 札幌を6時に出発します。
この週末は、本州を挟んで北上していた低気圧が北海道付近で一つになり急速に発達するという最悪の状況が予想される天気予報が出ているのです。
北海道全域に暴風雪警報が発令されています。
本当ならこの予報を受けてスキーを中止すべきなのですが、先月も同じような状況で天気が大して悪くならなかったことがあります。
そんなことでとりあえず現地判断を基本にして出発することにしました。

 南富良野スキー場に着くと小雪がチラチラしているものの風はそれほど吹いていません。
Ucさんもほどなく到着、合流して登山口へ向かいます。
登山口には7~8台駐車できるようにきれいに除雪されていました。
   
   車が1台も止まっていません。

 どうやら天気予報に恐れをなして誰も山に入っていないようです。
山の方を見ると山頂部は雲の中ですが、滑るべき開放斜面は見えています。
   
   この白く見える斜面を滑るようです。
(土曜日は左の斜面、日曜日には右の斜面を滑りました。)

 最初は林道を歩きます。
前日に付けられたトレースが残っているのでそれに従ってどんどん登ります。
林の中ですので風が吹いても気になりません。
傾斜がドンドンきつくなってきます。

 やがて、林を抜けて尾根上の地形に出ます。
どうやら稜線に到着したようです。
さらに進むとうっすらと山頂らしいコブが見えてきました。
   
   この辺りの樹木には樹氷が枝についています。
これがとても綺麗なのです。
   

 約1時間30分ほどで山頂に到着です。
早速シールを外し滑るための準備をします。
 
 風が無くなり視界が開けてきました。
すると遠くに真っ白な山並みが見えてきました。
目を凝らしてみると十勝連峰の山並みでした。
   

 ここからスキーで降ります。
雪が少ないのか笹の葉が顔を出しています。
まずは慎重に降ります。
下の方まで見通しが利いてきたので一気に滑ります。
   

   
   雪の量は少なく前日に滑ったシュプールの跡も消えて無かったのですが、その上に降った軽い粉雪の性で気持ちよく滑る事ができます。
調子に乗ってドンドン滑り降ります。
なかなか気持ちが良かったので少し登り返してさらに楽しみます。

こんな事で1日目は終了しました。


 2月1日(日曜日)

 今日は3人の女性も加わり5人で登ります。
途中で2回ほど軽く休みながらハイクします。
昨夜降った雪が少し積もっています。
この雪も軽い粉雪です。

 稜線まで登ると視界があまりありません。
山頂まで登っても視界がないと気持ちよく滑られないので適当な所から滑り降りることにします。
ちょうど稜線には小さな雪庇ができておりその下に回り込んで少し高度を稼ぎます。

 そこから滑り降りることにします。
ここからの雪が最高でした!
軽い粉雪が、足首からややスネに近い深さがあり曲がる度に粉雪が舞い上がります。

 皆さんが滑っている様子は動画にまとめましたので見てください。

2015.1.31.タケノコ山


 タケノコ山は雪質はいいのですが、いかんせん斜面が狭すぎます。
10人も滑ると斜面はずたずたになってしまいます。
早く登らないと楽しめないと思います。

 それにしても、土曜日は私達2名のみ、日曜日は先行者が4名でしたので粉雪を楽しめた2日間でした!!

 

懐かしの山、武華岳・武利岳

2012-10-16 20:53:14 | ニペソツ山・中央山系の山
 石狩岳と音更岳を登った後は次の山に備えて移動します。
次の日に登る山は、網走管内にある武華岳と武利岳です。
これらの山は、私が北見に住んでいた時に登った山です。
武華岳は、路線バスが走っていたので一人でも登りに行った山です。

 武華岳の登山口となる元山は、イトムカの精錬所で精錬していた水銀を掘り出すための鉱口があった町です。
私が高校生時代に初めてこの山に登った時にはすでに廃村となり誰も住んでいなかったのですが、建物がまだ残っていました。
私の父は戦争中の動員でこの町で水銀の鉱石を取り出す作業をしたことがあると聞いていました。
いまは、どこに町があったのか分からないほど木々が生い茂っています。

 さて、石狩岳の登山口から移動して、イトムカにある開発局の車庫の場所を借りて(無断ですが・・・)1泊しました。

 10月8日(月)

 昨夜は気温が低く寒くて寝ていられませんでした。
途中で起きてダウンジャケットを着たほどです。
でも、夜空の星は綺麗に輝いていました。

 6:10分、登山口に到着して早速登山準備をします。
先客があり出発準備をしています。

 6:20分、いよいよ懐かしい山旅の始まりです。
   
    登山口です。
この下に駐車場があります。
登山道は綺麗に整備されています。
この日もしたく差が濡れていないので快適に歩けます。
軽い登りをゆっくり歩いていると見覚えのある滝が左手に見えてきます。
   
    この滝はサラサラと音を立てて流れています。
    この音が鈴繁なのですが、さすがにこの時期だと寒々しく感じます。

 10分ほど歩くと分岐点の標識があります。
武華岳に登るには2本のコースがあります。
この分岐点から左手に向かって進むのがライオン岩コースで3.7kあります。
そして、右手に進む東尾根コースが3.9kあります。

 今回は武華岳を経由してその奥にある武利岳へ登るつもりですので、右手へ進みます。
登山道は白樺林の中を真っ直ぐ延びています。
後ろから陽が当たって白樺の幹が白く輝きます。
   
    とても綺麗です。

   
    対岸の山肌も紅葉しています。
    針葉樹が多いのであまり綺麗ではありません。

 7:30分、同じ傾斜の登山道を登ってくると稜線に出ます。
ここで一気に視界が開けます。
   
    遠くにトムラウシ山が見えています。

 そして大雪山も見えているのですが、旭岳が白く輝いています。
   
   どうやら初雪で白くなっているようです。
昨日は雲の中で大雪の山並みは見えませんでした。
その雲が降らせた雪で真っ白になっています。

 稜線の土に霜柱を発見しました。
   
    この霜柱が昨日から今朝方に出来たのなら昨夜の寒さも納得できます。

 7:40分、ハイ松の稜線を少し歩くと東尾根の分岐点に着きます。
   
    ここから左手に1kほど歩くと武華岳の山頂です。

 稜線は風が強いので武華岳に向かって降ります。
   
   東尾根の分岐に来ると目の前にドッシリとした姿の武利岳が見えます。
 
 ここから武利岳へは一旦2百メートルほど降らなければなりません。
ここで2人組の登山者に会いました。
私と同じく武利岳へ向かうようです。

 休憩したいのですが風が冷たくしかも強い風ですので少し降ってから休むことにします。
10分ほど降ったハイ松の中で休憩します。
魔法瓶から熱いコーヒーを飲むとホッとします。

 5分ほど休んで直ぐに出発です。
あまり休んでいると寒さのために汗をかいたからだが冷えてしまいます。
ここからの登山道は急な坂道となってコルに向かって真っ直ぐ降ります。
足を止めるのに左右にある木の枝を掴みながらスピードを調節します。

 ここまで歩いていて笹がないことに気づきました。
珍しいことです。
標高が落ちると直ぐに笹が顔を出すのですが、不思議ですね。

 コルまで降って登りになると笹原が行く手を遮ります。
ここがちょっとコースが笹に覆われて分かりづらいところです。
しかし、ピンテープが付けられているので落ち着いて探せば迷うことはありません。

 登に入ったところで笹が頭を越える様になっています。
足元が見えないので両手で笹を訳ながら慎重に登ります。
約百メートルほどでしょうか。
この笹原を超えるとルートはハッキリしています。
急な斜面を直登すると岩尾尾根の突端に出ます。

 ここからしばらくの間、岩尾根歩きになります。
   
   北風がまともに当たるのでウインドブレカーを着ます。
岩尾根を一つ一つ越えていきます。
所々ナイフリッジになっていますが、距離が短いので落ち着いて歩けば問題はありません。

 ナイフリッジを歩き終え、目の前の急斜面を登りきると山頂は直ぐそこでした。

 9:30分、武利岳の山頂に到着です。
   
    誰もいない一人きりの山頂です。
山頂の南側、ハイ松の陰に入って休みます。
正面から太陽が当たり暖かくて気持ちがいいです。

 20分ほど休んでいると男性と女性の2人組が山頂へやってきます。
「山座同定出来ますか?」といわれたので、知っているところを説明します。
服装や話している内容からするとかなり山に登っている人達のようで、山座同定が出来ないようには見えませんでした。 

 しばらく話をしていましたが、先に山頂を出発します。
降りも快調なペースで歩きます。
コルまで一気に降って少し登ったところで休憩します。

 12:05分、東尾根の分岐に戻ってきました。
ここからコースを換えて武華岳の山頂へ向かいます。
途中で男の子を連れているお母さんとの2人組に会いました。
武華岳は子供連れで来るには手頃な山だと思います。
「頑張ってね!」と声を掛けて山頂へ向かいます。

 12:30分、武華岳の山頂に到着です。
この山頂もほぼ40年振りでしょうか?
   
    武華岳の山頂から見た武利岳です。

 山頂で数枚写真を撮っただけで降ります。
一旦降って登ったところにライオン岩があります。
ライオン岩は稜線上に突き出す様に張り出した岩です。
その姿が、稜線上にライオンが寝そべっているように見えるところから名付けられたようです。
   
    左手が顔です。
    ライオンに見えるでしょうか?

 ここからは急で狭い尾根を一気に降ります。
そして、降り終えると東尾根コースとの分岐に出ます。
ここから10分ほどで登山口に着きます。

 13:45分、無事に帰ってきました。
天気は良いのですが風が冷たく寒いので足早に登った山達でした。
でも、懐かしい山に登れて最高の気分です。
今度は冬に武利岳まで歩いてみたいと思いながら帰路につきます。

 

西暦年の標高の山・ニペソツ山に登る

2012-10-10 21:22:11 | ニペソツ山・中央山系の山
 私の大好きな山の一つであるニペソツ山の標高は2,012.9mです。
この標高は私が使っている地図に記載されている標高です。
しかし、ニペソツ山の標高は四捨五入され2,012mとか2,013mと表示されている地図もあります。

 今年は2012年、ニペソツ山の標高と年号が同じなのです。
この西暦年と同じ標高を記念して今年9月にはニペソツ山に登ろうと思っていました。
どうせ行くなら自分の持っている地図の標高に合わせたいと思っていました。
ギリギリの9月26日から27日に出掛けることが出来ました。

 9月26日(水)に札幌を発ちました。
この夜はヌカビラ温泉の駐車場でテント泊をしました。
駐車場にはキャンピングカーが数台駐車しています。
私も片隅に車を止めてその横にテントを張ります。
駐車場は国道脇にありますので時々走り抜ける車の音でなかなか寝付けないでいました。
それも、いつの間にか寝入ってしまいフッと目を覚ますと朝の4時でした。
まだ暗いのですか起きて出発の準備をします。

 9月27日(木)

 いつもの朝食、インスタントラーメンを食べてコーヒーを魔法瓶に詰めます。
濡れたテントを畳む頃には夜が明けて明るくなっています。
上空は青空が広がってきます。
どうやら今日は良い天気のようです。

 十勝三股へ向かって車を走らせます。
三ツ股橋の手前から左折して林道へ入ります。
この林道はニペソツ山や石狩岳の登山口へ繋がっています。

 ニペソツ山の登山口となる駐車場へ着きました。
   
    車が5~6台止まっています。

 5:45分、いよいよ出発です。
この看板の横を入るといきなり沢を渡らなければなりません。
   
    いきなりの渡渉はこの木を使って対岸へ渡ります。

 このワイルドさが北海道の山です。
本州の山と違って登山標識もあまりありません。
踏み跡に注意したり所々にピンクテープなどがありますので注意して歩きます。

 渡渉後はいきなり尾根に取り付く急な坂を登ります。
この急登をジグザグに登って少し傾斜が緩くなったところに思わないものを見つけました。

 何と立派な標識があるではありませんか。
   
    ビックリしてしまいました。

 この時期だと下草が露で濡れておりズボンがズブズブに濡れるのですが、今日は下草が乾いています。
これだと快適に歩けるので気持ちも軽くなります。

 7:20分、ようやく尾根を登りきった辺りに大きな岩があります。
   
    まるでトウセンボをしているような岩です。

 この辺りへ来る年会が一気に開けます。
   
    目の下には一面の雲海です。
その雲海に浮かぶクマネシリの山々です。

 さて、紅葉の具合ですが、今年は9月に入っても暑い日が続いたために遅れています。
   
    こんな感じで色づきはまだまだといった感じです。
 正面に見える山を登らなければなりません。
後ろを振り返ると石狩岳や音更岳が見えています。
   
    雲の上に浮かぶ石狩岳と音更岳です。

 ハイ松が出てきて登山道が岩だらけになってきます。
時折、ピーッ!ピーッ!と甲高い鳴き声が聞こえてきます。
これはナキウサギが仲間に発する警戒音です。
直ぐ近くで鳴き声がするので目を凝らしてナキウサギを探しました。
すると過ぎ近くの岩の上にいました。
   
    ころころと太ったナキウサギです。
この時期は冬ごもりのためエサをあちらこちらに貯蔵するようです。
ナキウサギにとって一番忙しい時期です。

   
    雲に浮かぶトムラウシ山です。
 
 登山道は岩だらけの道です。
   
    この岩だらけの中に沢山のナキウサギが住んでいます。
ニペソツ山はナキウサギが沢山生息している山なのです。

 8:35分、天狗平に到着です。
ここで初めてニペソツ山の山頂とご対面です。
   
    私はここから見るニペソツ山の姿が一番好きです。
山頂が天を突き刺すように尖っており、左右に広がる尾根の姿もドーンとしており全体が存在感満載なのです。
ここで、紅葉に染まるニペソツ山が眺められると思ってきたのですが・・・
今年は期待はずれに終わってしまいました。
 
   
    雲海に浮かんでいるのは十勝連峰です。

 ここから一旦降って、さらに山頂へ向かって登ります。
左側はスパッと切れ落ちていますので注意しながら歩きます。
最後は山頂部を右手から回り込むようにして登ります。

 9:50分、山頂に到着です。
   
    ここに付けられている山頂標識の標高は2,013mとなっています。
今年登り損ねた方は、来年ぜひ登ってください!

 今回は山頂でノンビリと山を眺めました。
私の後に登ってきた単独の人に360度に見える山を説明します。
こんな時間も楽しいものです。
山頂は風も穏やかで日差しもあります。
45分も過ごしてしまいました。

 いつまでもこの眺望を楽しんでいたいのですが、そういうわけにもいきません。
山頂に別れを告げて下山します。
下山途中で振り返ると山頂部に雲が掛かっていました。
   
    いい時間に山頂を離れたようです。
   
    途中の山腹です。
    この辺りは登山道がハッキリしていません。
    岩だらけの登山ルートですがマーキングがほとんどありません。
    天気が良い場合にはそれほど心配はありませんが、ガスが掛かったりするとコースミスをしないように注意して歩く必要があります。
   
    ここでもナキウサギが顔を見せてくれました。
 
 14:00分、登山口へ戻ってきました。
今日は天気に恵まれていい登山が出来ました。
西暦の年号と同じ山、しかも大好きなニペソツ山に登れたのですから満足のいく一日でした。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
  帰り道、幌加温泉でお風呂に入ってきました。
  「鹿の湯」で入ろうと思いましたが、玄関には看板一つありません。
  この宿は年老いた少し耳の遠いお婆さんがやっている日帰り温泉なので
  もう廃業してしまったのかと思いました。
  すると、玄関から風呂道具を持った人が出てきます。
  この人に聞いたところお風呂はやっているようです。
  ホッとしてお風呂に入りに行きます。

  
   風呂帰り、温泉の直ぐ脇で草を食べるのに夢中のエゾ鹿です。
   私と鹿の距離は4~5mです。
   鹿は私にまったく関心を示していません。
   人間がそばにいることなど気にしていないようです。
   このように慣れすぎた弊害があちらこちに出ています。
   そして増えすぎた鹿が植林した若木を食い荒らしたりして
   森林被害を増大させています。

   





 

ニペソツ山 10年6月

2011-06-14 13:46:57 | ニペソツ山・中央山系の山
残雪期のニペソツ山で1泊して山頂の姿を思う存分眺めたいと思いテントから水まで背負って登りました。

 (この記録は昨年のものです。)

 同行者はIさん、オプタテシケ山に続いての山行です。

 6月12日、札幌を午前中に発ち、登山口には12時半頃に到着。
早速登山準備をします。
キャンプサイトとなる天狗平らには水がないので、沢水を4リットルほど汲んで持ち上げます。

 13:00分、いよいよ今日のテントサイトとなる天狗平に向けて出発です。
天気は快晴、この時期にしては暑いくらいです。
16の沢登山口は、いきなり丸木橋を渡らなければなりません。
大きな丸太が2本、沢に掛けられていますので慎重に渡ります。

沢を渡ると直ぐに尾根に取り付きます。
ここからは一気に尾根の上まできつい登りが続きます。
背中の荷物の重さに耐えて汗をしたたらせながら登ります。

 しばらくすると尾根の上は残雪で一杯になります。
ここからは登山道が雪の中へ消えてしまいます。
所々急な斜面はステップを切って登ります。
   
 
 上の方から元気のいい若者が降ってきます。
男性2人に女性が1人です。
「こんにちは!」と挨拶を交わして別れました。

 (この時は気づかなかったのですが、この2人の男性の内一人が
  何とネパールで一緒に歩いていたO君でした。
  サングラスをしていたのでまったく気づきませんでした。
  O君もこの時すれ違った2人組の男性が私だったとは気づかなかったようです。)

   
    今日のテントサイトはこの正面のピークの山陰にあります。
もう一息です。
雪の急な斜面を1泊装備でしかも水を4リットル担ぎ上げてですから息も苦しく
あえぎあえぎ登ります。

 途中5回ほどの休憩を小刻みにとってやっとテントサイトに到着です。
 16:30分、天狗平に到着です。

テントが2張り立てられています。
それらのテントと適当な距離を取って私達のテントを立てます。
テントを立てて荷物を整理すると山頂がよく見える場所に行きます。
     
      テントサイトからの山頂です。

   
    ニペソツの山頂部は何回見ても良い姿です。
    左右から尾根が山頂部へ収斂した姿は槍ヶ岳のようです。
    ヤジリのような山頂部がキリリと引き締めています。
    この姿に憧れて登る人が多いのです。

 夕暮れの山頂をタップリ眺めます。
風があまり無いとはいえ6月の夕暮れです。
寒くなってきたのでテントへ引き上げます。

夕食の準備をしながら缶ビールで乾杯します。
水とは別に担ぎ上げた貴重なビールです。
う~ん、美味しかった~ぁ!

 
 6月13日、今日も天気はいいようです。
夜明けから写真を取りに行ったIさんを待ちながら私はテントの中で惰眠をむさぼっていました。
しかし、テントに陽が当たり出すとそう言うわけにもいきません。
戻ってきたIさんと一緒にそくさくと朝食を食べて出発します。

 6:25分、少し遅い出発ですが、正面に見える山頂目指して歩きます。
天狗岳から降り再度の登りをこなすとそこは山頂でした。

 8:10分、晴天、山頂からは360度の眺望が待っていました。

   
   十勝岳からオプタテシケ山が見えます。

   
    トムラウシ山です。
  
   
    南側はウペペサンケ山です。

 これらの山以外にも天塩岳からうっすらと阿寒の山並みも見えていました。

  
   山頂はこんなところです。

 そして、私達が1泊した天狗平も見えています。
   

 このように、ニペソツ山は姿のいい山だけでなく眺望も良く、登っても林の中から岩だらけの登山道など変化がありなかなか楽しいく歩けます。
そして、山頂部や天狗平の岩場にはナキウサギもいます。


 皆さんも、ぜひ登ってみてください。

ニセイカウシュッペ山 10年6月

2011-06-06 20:40:38 | ニペソツ山・中央山系の山
(この記録は昨年のものです。)

 以前、ニセイカウシュッペ山には中越側から登ったものの、それはそれはつまらない登山でした。
なぜつまらないかといいますと左手の沢を見ながらただただ尾根筋の登山道をダラダラと登るだけだったからです。

そんなことで、今回はまったく違う方向からのアプローチを試みました。

それは、白滝町側から平(ひら)山に登り比麻良山から通称アンギラスと呼ばれる岩山を経由してニセイカウシュッペ山へ登るコースです。

比麻良山からニセイカウシュッペ山への登山道は正式に作られたものではありませんが、踏み分け道があるのです。

しかし、6月はまだ残雪期ですので踏み分け道が歩けるかどうか分かりません。
多少不安の残る登山では有りますが、何とかなると思い一人で歩いてみることにしました。

 6月5日の午後に札幌を発ち高速道路をひた走ります。
奥白滝のサービスエリアから出ると直ぐ近くにキャンプ場があります。
今夜はそのキャンプ場で1泊します。


 6月6日、朝、目を覚ますとどうやらいい天気です。
朝食もそこそこに準備をしてまずは平山の登山口を目指します。

 平山の登山口の手前で林道に残っている雪があり車が雪でスリップして登ることが出来ません。
仕方がないので車を林道の片隅に寄せて置いていくことにします。
走った感覚からすると登山口まではそれほどの距離は残っていないと思ったからです。

 5:10分、空は青空が広がっています。
一人での登山、しかも初めて歩くコースですので気を引き締めて行きます。
25分ほど歩くと登山口に到着しました。
途中2個所ほど雪が残って林道を塞いでいるところがありました。

 さて、登山口から登山道を歩こうとしましたが、いきなり雪で埋まっています。
百メートルほど雪道の登山道を歩いたのですがあきらめました。
登山道は沢沿いの道で傾斜があります。
傾斜のある登山道にステップを切って歩くより沢の中を歩いた方が楽なので直ぐに沢に降りました。
沢は残雪で埋まっておりこちらの方がズーッと歩きやすいのです。

登山道はこの沢を源流部まで詰めるのですから安心して沢を登っていきます。
途中、1個所だけ沢が口を開けているところがありました。
    
     ここは滝となって流れているところです。

 この滝は右岸を少し巻くようにして登ります。
後はただひたすら沢の源流部へ向かって登っていきます。

沢の中にスキーのシュプールが残っています。
どうやら天狗岳の方からスキーを使って縦走してきた人がいたようです。
これだけ残雪が残っているなら私もスキーを持ってくれば帰りは楽が出来たのにと思ったくらいです。

 7:20分、平山と比麻良(ひまら)山の分岐に着きました。
この分岐まで登ってくると一気に視界が開けます。
左手に大雪山が見えています。
    
     残雪でまだまだ白い大雪の山並みです。

 平山は大雪山の展望台と言われる山です。
その名に恥じない大展望が目の前に広がります。

右手にはニセイカウシュッペ山が見えています。
    
    昔は層雲峡からこのニセイカウシュッペ山に登るコースがありました。
    大槍といわれる岩峰も見えています。

 ここから正面に見える山が黒岳です。
   
    よく見るとスキー場の斜面が見えています。

 分岐から右手に進んでいきます。
低灌木の砂礫地を歩くと30分ほどでニセイカウシュッペ山へ続く尾根の分岐に来ます。
ここから尾根への取り付きがハイ松の陰になりよく見えません。
慎重に降ると直ぐに踏み分け道を発見しました。
後はこの道を外さないようにアンギラスを目指して歩きます。
    
   
    アンギラスです。
    ギザギザした岩峰が怪獣アンギラスの背中の様なので付けられ名前のようです。

 8:40分、アンギラスを登ります。
この岩峰の中にも踏み分け道があるので見た目ほど難しくはありません。
それよりも、アンギラスへ行く途中の雪付きの尾根から踏み分け道を探す方が難しいです。
何度か踏み分け道が見つからないので雪の斜面をトラバースして歩きます。

 アンギラスを乗り越えるとさらに目の前に雪山があります。
これを越えるとニセイカウシュッペの山頂が直ぐ目の前に見えてきました。
ハイ松を越えると登山道に出ます。
そのまま10分ほど歩くとニセイカウシュッペ山の山頂でした。
今日は天気がいいので青空の中に大雪山が余すとこなくその姿を見せてくれます。
    

 9:30分、ニセイカウシュッペ山に着きました。
思ったより時間が掛からなかったです。
天気も良く残雪も多かったので順調に歩けたせいです。

 しばらく振りに気持ちのいい山頂です。
太陽を一杯に受けて草むらに寝転がります。
30分ほど大雪の山並みを楽しんで軽く食べ物を取ります。

ここまで歩いてきた登山道に早くもいろいろな花が咲いていました。

     

     

 沢は残雪で埋まっていますが、雪の融けた稜線では早くも花が咲き出しています。

 平山は花の種類が多いことでも有名な山です。
その片鱗がすでに現れています。

 みなさんもぜひ一度足を運んでください。

帰りは、今歩いてきた道を戻ります。
雪で埋まった沢は走るようにして降ります。
2時間半で登山口へ戻りました。

 今日の山はひとりぼっち!
天気に恵まれ、山の花にも会えて満足な1日でした。


 

ニペソツ山 11年3月(冬) その2

2011-03-26 16:05:26 | ニペソツ山・中央山系の山
3月7日(月曜日)

 朝4時、狭いテントの中で目を覚まし山頂アタックの準備をします。
昨夜作った鍋の残り物を利用して雑炊を作り朝食とします。

6時15分、準備ができたのでいよいよ山頂へ向けて出発します。
天気は薄曇り、でも空は明るく風は弱いので天気はまあまあです。
今回はスキーを最大限に利用するつもりですのでスキーを履いて登ります。
ゆるく台地状の尾根の開けた斜面を登っていきます。
両側には沢がありますので地形的には非常に分かりやすいルートです。

 斜度が増してくると針葉樹の林です。
一瞬雲が切れて前方の山肌が見えました。
正面に真っ白で浅い凹形の山肌が見えます。
そこは木が無く斜度もあるので雪崩の心配があります。
私達は左側に回り込むようにして国境稜線に近いところから
上に向かって細く雪の付いている斜面を利用することとしました。

 2時間ほど急な斜面の登るといよいよ森林限界です。
ここから先はハイ松がところどころで顔を出し、表面がクラストした斜面となります。
スキーアイゼンを装着してアイゼンとシールの利きを利用しながらジグを切って登ります。

 O氏が遅れだしてきます。
O氏のシールは私達のとは違って脱着式です。
おまけに金具がジルブレッタですのでスキーアイゼンが着けられません。
そのため固くクラストした雪面に対し私達と同じスピードで登ってくることができません。

 O氏がスキーを脱ぎアイゼンを履いてスキーを紐で縛って引っ張る作戦にでます。
しかし、歩くスピードに差が出てきます。

 森林限界を越えたあたりから遮るもののない斜面ですので西風が強く当たり
ジグを切っていても左に向くと冷たい風が顔を襲います。
ジャケットのフードをかぶりその風に耐えます。

9時30分、山肌の傾斜が緩くなってきます。
標高1700メートル辺りまで登ってきたようです。
どうやら通称大平山まで登ってきたようです。

O氏との距離が大分開いてしまったので休憩場所を探します。
この辺りは風が防げるような木が見つかりません。
ようやく前方に吹き付けた雪で2メートルほどモンスターになっている木が見えてきます。

私とS氏がこのモンスターの陰に避難して遅れているO氏を待つことにします。
私はザックからスコップを取り出し少しでも風を防ぐために雪の斜面を掘ります。
S氏はスキーからシールを外しデポの準備に入ります。
そして、遅れているO氏を迎えに行きます。

私はモンスターの風下川を少し掘り下げツエルトを出して避難場所を作ります。
ツエルトをザックで押さえ何とか風から身体を守るスペースができたときに
O氏とS氏がやってきます。

 
西風が強いのですが幸いに視界はまだあります。
3人で相談した結果、まだ3時間ほどしか歩いていないこと。
視界もあるのでもう少し頑張ってみることにしました。

ここからスキーをデポして全員アイゼンを装着します。
ハイ松に足を取られないように注意して登ります。
大平山は平坦な場所です。
視界が落ちてもルートを間違わないようにデポ旗を売って進みます。

大平山の平坦部を抜けるあたりから空の明るさが一段と増してきます。
上空の空に青空が見えてきます。
    
    視界が開けるにしたがって進行方向に南陵が姿を見せてくれます。

 後ろを振り返ると丸山が姿を見せてくれました。
しかし、その姿は丸山というイメージからはほど遠く急な稜線が山頂まで続いています。

    
    いよいよ南陵の核心部に向かって進みます。

 ここからは一歩一歩を確実に歩きます。
左側は急な雪の斜面が谷底へ続いています。
右側にはところどころ雪庇あるので近づけません。
    
    慎重の上に慎重を重ね進みます。

 ドンドン斜度が増してきて尾根が狭くナイフ状になってきます。
このナイフリッジを雪庇にも注意しながら進みます。
前方に岩尾根が見えてきます。
左側がスッパリと切れ落ち雪も付いていません。
どうやらこの辺りが竜の背のようです。

竜の背は右側の斜面に回り込みます。
右側の斜面は雪がほとんど付かず地表が出ています。
幸いなことにこの斜面は西風が当たらないので休憩することにします。
時計を見ると10時40分、大平山から1時間ほど歩いてきました。

 ここで一息つけたのは大きいです。
精神的に余裕を取り戻しさらに斜度を増してくる尾根を進みます。
雪庇は真っ白な雪質なのでそれを目安にして足元に注意して歩きます。
足元には固く締まった少し茶色に見える雪があります。
この雪を目安に決して真っ白な雪に足を入れないように歩きます。
ピッケルの石づきが刺さらないほど固い雪面ではピックをたたき込み支点を作ります。

 何度も偽ピークにだまされながら辛抱強く登ります。
今度も偽ピークかと思い乗り越したところ前方に水平な尾根が見えています。
どうやら山頂に続く肩に出たようです。
後ろから登ってくるS氏にそれを教えます。

あとは小さなコブを幾つか越えた100メートル先に山頂があるはずです。
気持ちも新たに歩き出した瞬間、私の右足の40センチほど右側の真っ白な雪が音もなく前後5メートルほどが落ちます。
雪庇が崩れたようです。
私は固くクラストした斜面から外れないように歩いていたので巻き込まれることはありませんでした。
後ろから歩いてくるS氏に「雪庇がくずれた!」と叫びます。
初めての経験でちょっとビックリしましたが精神的な動揺はありません。
さらに注意深く斜面を選んで歩きます。

前方の視界が開けてきます。
2つ3つあるコブの先にひときわ大きなコブが見えます。
どうやらこの一番奥に見えるコブが山頂のようです。
雪庇に足を入れないように注意しながら進みます。

    
  11時55分、山頂に到達です。
三角点の標石が雪の中から30センチほど顔を出しています。
標石を囲み三人で握手をします。

山頂は風が強く長居はできません。
休憩時間を5分にします。
写真を撮ったりビデオカメラを回していると一瞬天狗平らに陽が差し明るく輝きます。
        左が私で右がS氏です。

 山頂でこの光景に出会えたのは最高の一瞬でした。

 さあ、下山です。
再度、気を引き締めて降ります。

S氏、私、O氏の順で降ります。
天気はドンドン良くなり視界が開けてきます。

 私とO氏が5メートルくらい離れて山頂から少し歩いたときです。
「ズゥン!」とお腹に響くような音と共に左足から1メートルくらい離れた雪庇が15メートルほどの長さで崩れました。
一瞬のことですが、お腹がキュンとなりました。

ここからの下りはさらに注意して降ります。
山頂手前の肩を降り終えたコルで一息つきます。
    
    山頂部が顔を出してくれました。
今更ながらすごいところを歩いていたのだと思います。
あの雪庇と一緒に流されたらこの斜面を落ちることになります。
うーん、命はないですね!

   竜の背まで降るとここで休憩を取ります。
まだまだ緊張を解くわけには生きません。
この辺りから太陽が顔を出し視界が一気に開けてきます。

    
    南陵をバックに降る私です。 


      
    大平山へ向かって降るS氏です。
    台地状の山が大平山です。その向こうにうっすらと見えるのが丸山です。

    
    大平山から見た南陵です。
    ここまで降りるとホット一息つけました。

 南陵を降り終えスキーのデポ地点に来たとき天気はすっかり回復しています。
ここからは、アイゼンからスキーに履き替えます。

表面がさっと融けた滑りずらい雪質に苦労しながら滑ります。
私は右足の膝裏が吊りそうになります。
それをだましだましスキーを滑らせますが、何といってもスキーです。

14時15分、テントサイトに着きました。
ニペソツ山を登り終えた満足感でメンバーの心は一杯です。

さて、ここからテントを撤収して沢水が利用できるとこまで下るか話し合いましたが、
撤収する時間と再度テントを設営する時間を考えてもう1泊することにします。
そうと決まれば水を作ってあとは宴会です。
残っていたウィスキーでのどを潤します。

インスタントラーメンを作りお腹を満たすとそれだけで満足してしまいました。
どうやら続いている緊張から食欲もあまり湧いてこないようです。

ダラダラと時間を潰し早々に寝てしまう私達でした。


3月8日(火曜日)、
 
寒さで寝られなかった人もいましたが、ダラダラと寝袋で惰眠をむさぼり5時過ぎに起きます。
朝食はパンと飲み物で簡単に済ませ下山します。

今日は朝から太陽が顔を出しとてもいい天気です。
テントを撤収して残っているトレースを下ります。

下りはスキーですから早いです。
でも、何度か立木を交わすことができずに転んでしまいます。

青空の中、ウペペサンケ山が真っ白に輝いています。
千メートルの峠に登るとここからは下りの斜面が続きます。
快調に下って、11時に幌加ダムに停めた車のところに戻ります。
これで、私達のニペソツ山山行が終わります。

良い山行だった!
今年も良い山行ができました。
3人のチームワークも最高でした。


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

  昨年のトムラウシ山に引き続き今年はニペソツ山に登ることができました。
 S氏、O氏それに私の3人、私は密かにSOI(ソイ)トリオと呼んでいます。
 チームワークは抜群、体力的にも申し分のない3人です。
 
 今回の成功は何より天候に恵まれたことが第一ですが、チームワークが
 優れていたことによるものです。

 今年もこの3人で夏には日高に挑戦します。

  最後に今回歩いたルートのログを落とした地図を添付します。
  
 

ニペソツ山 11年3月(冬) その1

2011-03-25 19:46:27 | ニペソツ山・中央山系の山
 昨年3月にトムラウシ山に登ってから来年はどこへ登ろうか?という話になりました。
リーダーのS氏がニペソツ山へ登ってみたいといいます。
ここから、私達のニペソツ山への挑戦が始まりました。
メンバーはいつものS氏をリーダーにO氏と私の3人です。

ニペソツ山へ冬に登った記録があまりありません。
そこで、北大山岳部のHPや札幌山の会の山行記録を参考にさせてもらいました。
(大変お世話になりました。厚くお礼いたします。)

この記録を参考にして通常の夏道から登るのではなく幌加川を遡り南陵から挑戦する計画を立てました。
理由はいくつかありますが、
  1 国道から幌加ダムまで除雪されていること
  2 その先も林道を利用することにより南稜基部まで
   簡単に到達できること
  3 南陵を利用すると山頂まで登り返しが無くルートが
   明瞭なこと
などの点で夏道を利用するよりこのルートの方が優れていると判断しました。


3月6日(日曜日)

 朝5時に市内某所に集合して荷物をO氏の車に積み込み出発です。
天気予報はまあまあです。
高速道路を上川層雲峡で降りてそこから三国峠を越えて幌加ダムを目指します。
三国峠からニペソツ山が見えるのですが、今日は雲の中に隠れています。

 8時30分頃、予定通り幌加ダムに到着です。
ここからは林道歩きを約10キロの予定です。
幸運なことに数日前に歩いたと思われるトレースが残っています。
このトレースを利用させてもらうこととして9時丁度に出発します。

 天気は薄曇りですが、風もあまり無く淡々とトレースを辿ります。
1時間ほどで盤の沢との分岐に到着、少し休憩します。
この分岐から少し歩いたところでトレースが沢の中へ向かって降っています。
ここからは私達がラッセルをして先へ進みます。

 幌加川の左岸沿いの林道を緩やかに登っていきます。
ここから標高千メーターほどの峠まで登りが続きます。
ところどころに立派なブル道が左側の林に延びており、林道との区別が付けづらく
ブル道に誘導されそうになります。
その度に3人で話し合って先へ進みます。

12時、やっと峠に到着です。
時折、強い風が吹くので林の陰で休みます。
この峠から一気に下るのですが、林道は大きく弧を描いていますので適当なところからショートカットします。
下り終えたところに幌加の滝橋があります。
沢を見ると流れが顔を出しています。
この沢を渡渉するのは大変です。

この橋から沢の上流へ向かうとニペソツ山の東壁に向かうことになります。
私達は橋を渡り左手下流に向かって進みます。

しばらく歩いたところでS氏が立ち止まります。
林道が上に向かっているのではないかといいます。
確かによく見ると少し上に向かっている道の方が立派に見えます。

その上の道を進みます。
しばらく歩くと先が細くなり藪に消えていきます。
その先はさらに上の方に立派な道があるように見えます。

私が上の道を見に行きますが、ドンドン上に向かって道が続いています。
どうやら最初の分岐点で下に続く道が地図にある林道のようです。
ここで藪に続く道を進むことにします。
このまま歩いてしたに向かえば正しい林道にぶつかるからです。

急な斜面を降り小さな沢を降ると林道にでました。
どうやらこれが地図にある林道のようです。
このまま進んでいくと沢を渡るところで橋がありません。
橋がないのですが林道に違いはありません。
スノーブリッジを使って沢を越えます。

そのまま斜面を登ると開けた場所にでます。
どうやら地図にある林道終点のようです。
ここは伐採された木材の集積場として使われたようです。
そこから10メートルほど切り開かれた場所が上に向かって伸びています。

20分ほど登ると標高千メートルあたりになります。
今日はこの辺のテントを張ることにします。
15時10分、尾根の右側にあるエゾ松林の中にテントを張ります。

幌加ダムから歩き出して約6時間、距離にして12キロほどありました。
明日はここから山頂アタックです。

  
  こんばんはこのテントに寝ます。
  O氏が冬用の外張りを新調してくれました。