なかなか天気に恵まれない6月です。
でも、26日の日曜日は天気がいいようですので日帰りでチロロ岳(1,879m)に登る計画を立てました。
チロロ岳は日高山脈の主稜線の西側にあるため北日高の山並みが一望できる山なのです。
2つの沢を登るというちょっと変わった登山コースであるのも興味のあるところです。
パンケヌーシ川の曲り沢を登り、尾根を乗り越して今度は2の沢を詰めて山頂へ至るというコースです。
さて、チロロ岳の登山口である曲がり沢へ行くには昨年までは林道を閉じているゲートの鍵を借りて入林しなければなりませんでした。
それが、昨年起きた林道ゲートに掛けられている鍵の合い鍵が広く流通しており、森林管理署に入林許可申請をしないで勝手に合い鍵でゲートを開けて入林している。という問題を契機に入林許可と林道ゲートの在り方が検討されました。
その結果、今年から大幅に林道ゲートを解放するという措置に踏み切ることになりました。
そのため、チロロ岳に登るためのパンケヌーシ林道や事の発端となった北戸蔦別岳に登るためのチロロ林道のゲートも開放されています。
朝5時に札幌を発ちます。
最初は一人で登る計画でしたが、急遽Iさんが一緒に行くことになりました。
今日の天気は晴れのち曇り、まあまあの天気です。
7時過ぎにパンケヌーシ林道にある曲がり沢の登山口に着きます。
登山準備をして7時30分、いきなりの急坂を登ります。
登り初めて直ぐに沢の様子が変わっていることに気がつきました。
沢全体に岩がゴロゴロとしており、橋が無くなっているのです。
直ぐ上流にある取水ダムに来るとその変わり様に驚きました。

取水ダムの左岸には鉄の柵がありその柵を乗り越えて草付きの道を歩いた記憶があるのですが、ごらんのように岩だらけに変わっています。
何よりビックリしたのは、取水ダムのすぐ上に3~4メートルは有ろうかという大きな岩がドーンとあるのです。
いったいこの岩はどこから流れてきたのでしょうか?
このように曲がり沢が土石流で荒れたのは、昨年夏の豪雨のせいだと思います。
昨年、トムラウシ川を地獄谷へ登ったときも沢の様子が一変していました。
札幌近郊の定山渓天狗岳の登山道もそうでした。
昨年夏の豪雨が全道の沢の及ぼした被害は想像以上のものがあります。
これから沢登りをする方は、昨年までの情報が使えないかもしれません。
十分に注意してください。

沢は、雪代と数日前の雨が一緒になってかなりの水量があります。
今回は、沢靴を持ってきていません。
夏靴での沢登りとなっています。
渡渉しなければいけない場所が4~5個所あるのですが、それは何とか岩を飛んで渡ろうという作戦です。

それにしても沢全体が岩だらけです。
その岩を階段を上がるがごとく登っていきます。

1個所だけ掛けられている梯子です。
この梯子は、昨年と同じでした。

やっと稜線が見えてきました。
この辺りから上流はあまり変わっていないと思いました。
8:50分、下二股を通過。
9:15分、上二股を通過します。

上二股の左股は直ぐ先から雪がビッシリと沢を埋めています。
上二股の右沢を登っているとこちらも直ぐに雪の沢に変わります。
もう少しで沢の乗り越しかと思っていると上から2人が降りてきます。
かなり年配の方達でしたが、足元は沢靴でした。
沢靴でこの雪の上を登ったようですが、降りはフエルト底が滑るので大変のようです。
ヘルメットに沢ベルト、完全装備です。
簡単に挨拶して別れます。
10:25分、やっと、尾根乗り越しです。
ここから次の沢、2の沢が見えますがビッシリと雪で埋まっています。
2の沢に降りましたが。ほんの20m先から雪です。
ここから延々と雪の沢を登ります。

やっと、西峰の稜線が見えてきました。

後ろを振り返るとペンケヌーシ岳(1,750m)が見えています。

11:20分、西峰との分岐に到着です。
ここまで来るとチロロ岳の本峰が見えてきます。

本峰はハイ松に覆われた丸い山容です。
コルに着くと北日高の大展望が待っていました。

左から、ピパイロ岳、中央が1,967m峰、右側の雲が掛かっているのが日高幌尻岳、
北日高の山並みです。
そして足元には日高キンバイソウが咲いています。

後ろを振り返ると西峰が見えています。

さあ、ここから山頂へ向けてハイ松の中にある踏み分け道を登ります。
12:20分、山頂に到着です。

山頂から北日高の主稜線にある山を眺めながら昼食を取ります。
山頂は風が無く気温が低いものの穏やかです。
寒いのでフリースとウインドブレーカーを着て山頂下のハイ松の陰に隠れます。
コーヒーを湧かし、至福の時間を楽しみます。
北日高の山は天気に恵まれず、今までも伏見岳に2回、十勝幌尻岳に2回登っていますがいずれも雲のため眺望に恵まれなかったのですが、今回はすべての山が姿を見せてくれています。
12:55分、雲が少しずつ低くなってきたような気がしたので下山します。
せっかくここまで来たので、西峰も寄っていくことにします。
分岐まで降り、西峰に向けて雪の斜面を登ります。
雪の斜面を登ると踏み分け道を見つけるのが大変なのです。
ちょっと心配しながらの登りでしたが、上手く道を見つけることが出来ましたのでロスなく西峰へ到着です。
13:42分、何の表示もない西峰に到着。
ここで思わない発見がありました。
西峰の重なり合う岩の南側にカムイコザクラの紫色の花を見つけました。
同行のIさんはこの花を見るためにヌカビラ岳へ登ろうとしていたのですから喜びもひとしおでした。
夢中になってカメラのシャッターを切っています。

その他に、シラネアオイの花も咲いていました。

札幌近郊ではとっくに散ってしまった花です。
思わない花に巡り会うことも出来た満足のいく山行でした。
さて、ここからは落ちる日差しとの競争で下山です。
雪の大斜面の2の沢をスケートをするように滑りながら降ります。
登山靴のそこを滑らせて急な斜面を滑り降りるのです。
バランスを取るのが大変なのでスリル満点です。
14:50分、尾根乗り越し到着。
ここからさらに狭い沢を降り、15:35分、上二股に到着。
さすがに降りは早いです。
でも、岩だらけの沢で浮き石も多いので慎重に岩を見極めながらドンドン降ります。
15:53分、下二股に到着。
さらに降って、16:50分、曲がり沢登山口へ戻ってきました。
や~あ、楽しい1日でした。
でも、26日の日曜日は天気がいいようですので日帰りでチロロ岳(1,879m)に登る計画を立てました。
チロロ岳は日高山脈の主稜線の西側にあるため北日高の山並みが一望できる山なのです。
2つの沢を登るというちょっと変わった登山コースであるのも興味のあるところです。
パンケヌーシ川の曲り沢を登り、尾根を乗り越して今度は2の沢を詰めて山頂へ至るというコースです。
さて、チロロ岳の登山口である曲がり沢へ行くには昨年までは林道を閉じているゲートの鍵を借りて入林しなければなりませんでした。
それが、昨年起きた林道ゲートに掛けられている鍵の合い鍵が広く流通しており、森林管理署に入林許可申請をしないで勝手に合い鍵でゲートを開けて入林している。という問題を契機に入林許可と林道ゲートの在り方が検討されました。
その結果、今年から大幅に林道ゲートを解放するという措置に踏み切ることになりました。
そのため、チロロ岳に登るためのパンケヌーシ林道や事の発端となった北戸蔦別岳に登るためのチロロ林道のゲートも開放されています。
朝5時に札幌を発ちます。
最初は一人で登る計画でしたが、急遽Iさんが一緒に行くことになりました。
今日の天気は晴れのち曇り、まあまあの天気です。
7時過ぎにパンケヌーシ林道にある曲がり沢の登山口に着きます。
登山準備をして7時30分、いきなりの急坂を登ります。
登り初めて直ぐに沢の様子が変わっていることに気がつきました。
沢全体に岩がゴロゴロとしており、橋が無くなっているのです。
直ぐ上流にある取水ダムに来るとその変わり様に驚きました。

取水ダムの左岸には鉄の柵がありその柵を乗り越えて草付きの道を歩いた記憶があるのですが、ごらんのように岩だらけに変わっています。
何よりビックリしたのは、取水ダムのすぐ上に3~4メートルは有ろうかという大きな岩がドーンとあるのです。
いったいこの岩はどこから流れてきたのでしょうか?
このように曲がり沢が土石流で荒れたのは、昨年夏の豪雨のせいだと思います。
昨年、トムラウシ川を地獄谷へ登ったときも沢の様子が一変していました。
札幌近郊の定山渓天狗岳の登山道もそうでした。
昨年夏の豪雨が全道の沢の及ぼした被害は想像以上のものがあります。
これから沢登りをする方は、昨年までの情報が使えないかもしれません。
十分に注意してください。

沢は、雪代と数日前の雨が一緒になってかなりの水量があります。
今回は、沢靴を持ってきていません。
夏靴での沢登りとなっています。
渡渉しなければいけない場所が4~5個所あるのですが、それは何とか岩を飛んで渡ろうという作戦です。

それにしても沢全体が岩だらけです。
その岩を階段を上がるがごとく登っていきます。

1個所だけ掛けられている梯子です。
この梯子は、昨年と同じでした。

やっと稜線が見えてきました。
この辺りから上流はあまり変わっていないと思いました。
8:50分、下二股を通過。
9:15分、上二股を通過します。

上二股の左股は直ぐ先から雪がビッシリと沢を埋めています。
上二股の右沢を登っているとこちらも直ぐに雪の沢に変わります。
もう少しで沢の乗り越しかと思っていると上から2人が降りてきます。
かなり年配の方達でしたが、足元は沢靴でした。
沢靴でこの雪の上を登ったようですが、降りはフエルト底が滑るので大変のようです。
ヘルメットに沢ベルト、完全装備です。
簡単に挨拶して別れます。
10:25分、やっと、尾根乗り越しです。
ここから次の沢、2の沢が見えますがビッシリと雪で埋まっています。
2の沢に降りましたが。ほんの20m先から雪です。
ここから延々と雪の沢を登ります。

やっと、西峰の稜線が見えてきました。

後ろを振り返るとペンケヌーシ岳(1,750m)が見えています。

11:20分、西峰との分岐に到着です。
ここまで来るとチロロ岳の本峰が見えてきます。

本峰はハイ松に覆われた丸い山容です。
コルに着くと北日高の大展望が待っていました。

左から、ピパイロ岳、中央が1,967m峰、右側の雲が掛かっているのが日高幌尻岳、
北日高の山並みです。
そして足元には日高キンバイソウが咲いています。

後ろを振り返ると西峰が見えています。

さあ、ここから山頂へ向けてハイ松の中にある踏み分け道を登ります。
12:20分、山頂に到着です。

山頂から北日高の主稜線にある山を眺めながら昼食を取ります。
山頂は風が無く気温が低いものの穏やかです。
寒いのでフリースとウインドブレーカーを着て山頂下のハイ松の陰に隠れます。
コーヒーを湧かし、至福の時間を楽しみます。
北日高の山は天気に恵まれず、今までも伏見岳に2回、十勝幌尻岳に2回登っていますがいずれも雲のため眺望に恵まれなかったのですが、今回はすべての山が姿を見せてくれています。
12:55分、雲が少しずつ低くなってきたような気がしたので下山します。
せっかくここまで来たので、西峰も寄っていくことにします。
分岐まで降り、西峰に向けて雪の斜面を登ります。
雪の斜面を登ると踏み分け道を見つけるのが大変なのです。
ちょっと心配しながらの登りでしたが、上手く道を見つけることが出来ましたのでロスなく西峰へ到着です。
13:42分、何の表示もない西峰に到着。
ここで思わない発見がありました。
西峰の重なり合う岩の南側にカムイコザクラの紫色の花を見つけました。
同行のIさんはこの花を見るためにヌカビラ岳へ登ろうとしていたのですから喜びもひとしおでした。
夢中になってカメラのシャッターを切っています。

その他に、シラネアオイの花も咲いていました。

札幌近郊ではとっくに散ってしまった花です。
思わない花に巡り会うことも出来た満足のいく山行でした。
さて、ここからは落ちる日差しとの競争で下山です。
雪の大斜面の2の沢をスケートをするように滑りながら降ります。
登山靴のそこを滑らせて急な斜面を滑り降りるのです。
バランスを取るのが大変なのでスリル満点です。
14:50分、尾根乗り越し到着。
ここからさらに狭い沢を降り、15:35分、上二股に到着。
さすがに降りは早いです。
でも、岩だらけの沢で浮き石も多いので慎重に岩を見極めながらドンドン降ります。
15:53分、下二股に到着。
さらに降って、16:50分、曲がり沢登山口へ戻ってきました。
や~あ、楽しい1日でした。