井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

チロロ岳 11年6月

2011-06-28 06:46:16 | 日高山系の山
なかなか天気に恵まれない6月です。
でも、26日の日曜日は天気がいいようですので日帰りでチロロ岳(1,879m)に登る計画を立てました。

 チロロ岳は日高山脈の主稜線の西側にあるため北日高の山並みが一望できる山なのです。
2つの沢を登るというちょっと変わった登山コースであるのも興味のあるところです。
パンケヌーシ川の曲り沢を登り、尾根を乗り越して今度は2の沢を詰めて山頂へ至るというコースです。


 さて、チロロ岳の登山口である曲がり沢へ行くには昨年までは林道を閉じているゲートの鍵を借りて入林しなければなりませんでした。
それが、昨年起きた林道ゲートに掛けられている鍵の合い鍵が広く流通しており、森林管理署に入林許可申請をしないで勝手に合い鍵でゲートを開けて入林している。という問題を契機に入林許可と林道ゲートの在り方が検討されました。

その結果、今年から大幅に林道ゲートを解放するという措置に踏み切ることになりました。
そのため、チロロ岳に登るためのパンケヌーシ林道や事の発端となった北戸蔦別岳に登るためのチロロ林道のゲートも開放されています。


 朝5時に札幌を発ちます。
最初は一人で登る計画でしたが、急遽Iさんが一緒に行くことになりました。
今日の天気は晴れのち曇り、まあまあの天気です。

 7時過ぎにパンケヌーシ林道にある曲がり沢の登山口に着きます。
登山準備をして7時30分、いきなりの急坂を登ります。

 登り初めて直ぐに沢の様子が変わっていることに気がつきました。
沢全体に岩がゴロゴロとしており、橋が無くなっているのです。
直ぐ上流にある取水ダムに来るとその変わり様に驚きました。
    
     取水ダムの左岸には鉄の柵がありその柵を乗り越えて草付きの道を歩いた記憶があるのですが、ごらんのように岩だらけに変わっています。
何よりビックリしたのは、取水ダムのすぐ上に3~4メートルは有ろうかという大きな岩がドーンとあるのです。
いったいこの岩はどこから流れてきたのでしょうか?

 このように曲がり沢が土石流で荒れたのは、昨年夏の豪雨のせいだと思います。
昨年、トムラウシ川を地獄谷へ登ったときも沢の様子が一変していました。
札幌近郊の定山渓天狗岳の登山道もそうでした。

昨年夏の豪雨が全道の沢の及ぼした被害は想像以上のものがあります。
これから沢登りをする方は、昨年までの情報が使えないかもしれません。
十分に注意してください。

   
    沢は、雪代と数日前の雨が一緒になってかなりの水量があります。

 今回は、沢靴を持ってきていません。
夏靴での沢登りとなっています。
渡渉しなければいけない場所が4~5個所あるのですが、それは何とか岩を飛んで渡ろうという作戦です。

   
    それにしても沢全体が岩だらけです。
その岩を階段を上がるがごとく登っていきます。

   
    1個所だけ掛けられている梯子です。
    この梯子は、昨年と同じでした。

   
    やっと稜線が見えてきました。
    この辺りから上流はあまり変わっていないと思いました。

 8:50分、下二股を通過。

 9:15分、上二股を通過します。
   
    上二股の左股は直ぐ先から雪がビッシリと沢を埋めています。

 上二股の右沢を登っているとこちらも直ぐに雪の沢に変わります。
もう少しで沢の乗り越しかと思っていると上から2人が降りてきます。
かなり年配の方達でしたが、足元は沢靴でした。
沢靴でこの雪の上を登ったようですが、降りはフエルト底が滑るので大変のようです。
ヘルメットに沢ベルト、完全装備です。
簡単に挨拶して別れます。

 10:25分、やっと、尾根乗り越しです。
ここから次の沢、2の沢が見えますがビッシリと雪で埋まっています。

 2の沢に降りましたが。ほんの20m先から雪です。
ここから延々と雪の沢を登ります。
   

 やっと、西峰の稜線が見えてきました。
   

 後ろを振り返るとペンケヌーシ岳(1,750m)が見えています。
   

 11:20分、西峰との分岐に到着です。
ここまで来るとチロロ岳の本峰が見えてきます。
   
 本峰はハイ松に覆われた丸い山容です。

 コルに着くと北日高の大展望が待っていました。

左から、ピパイロ岳、中央が1,967m峰、右側の雲が掛かっているのが日高幌尻岳、
北日高の山並みです。

そして足元には日高キンバイソウが咲いています。
   

 後ろを振り返ると西峰が見えています。
   

 さあ、ここから山頂へ向けてハイ松の中にある踏み分け道を登ります。

12:20分、山頂に到着です。
   
    山頂から北日高の主稜線にある山を眺めながら昼食を取ります。

 山頂は風が無く気温が低いものの穏やかです。
寒いのでフリースとウインドブレーカーを着て山頂下のハイ松の陰に隠れます。

 コーヒーを湧かし、至福の時間を楽しみます。
北日高の山は天気に恵まれず、今までも伏見岳に2回、十勝幌尻岳に2回登っていますがいずれも雲のため眺望に恵まれなかったのですが、今回はすべての山が姿を見せてくれています。

 12:55分、雲が少しずつ低くなってきたような気がしたので下山します。
せっかくここまで来たので、西峰も寄っていくことにします。
分岐まで降り、西峰に向けて雪の斜面を登ります。

雪の斜面を登ると踏み分け道を見つけるのが大変なのです。
ちょっと心配しながらの登りでしたが、上手く道を見つけることが出来ましたのでロスなく西峰へ到着です。

 13:42分、何の表示もない西峰に到着。
ここで思わない発見がありました。
西峰の重なり合う岩の南側にカムイコザクラの紫色の花を見つけました。
同行のIさんはこの花を見るためにヌカビラ岳へ登ろうとしていたのですから喜びもひとしおでした。
夢中になってカメラのシャッターを切っています。
   

 その他に、シラネアオイの花も咲いていました。
   
    札幌近郊ではとっくに散ってしまった花です。

 思わない花に巡り会うことも出来た満足のいく山行でした。
さて、ここからは落ちる日差しとの競争で下山です。

 雪の大斜面の2の沢をスケートをするように滑りながら降ります。
登山靴のそこを滑らせて急な斜面を滑り降りるのです。
バランスを取るのが大変なのでスリル満点です。

 14:50分、尾根乗り越し到着。

 ここからさらに狭い沢を降り、15:35分、上二股に到着。
さすがに降りは早いです。
でも、岩だらけの沢で浮き石も多いので慎重に岩を見極めながらドンドン降ります。

 15:53分、下二股に到着。

さらに降って、16:50分、曲がり沢登山口へ戻ってきました。

や~あ、楽しい1日でした。

 

ニペソツ山 10年6月

2011-06-14 13:46:57 | ニペソツ山・中央山系の山
残雪期のニペソツ山で1泊して山頂の姿を思う存分眺めたいと思いテントから水まで背負って登りました。

 (この記録は昨年のものです。)

 同行者はIさん、オプタテシケ山に続いての山行です。

 6月12日、札幌を午前中に発ち、登山口には12時半頃に到着。
早速登山準備をします。
キャンプサイトとなる天狗平らには水がないので、沢水を4リットルほど汲んで持ち上げます。

 13:00分、いよいよ今日のテントサイトとなる天狗平に向けて出発です。
天気は快晴、この時期にしては暑いくらいです。
16の沢登山口は、いきなり丸木橋を渡らなければなりません。
大きな丸太が2本、沢に掛けられていますので慎重に渡ります。

沢を渡ると直ぐに尾根に取り付きます。
ここからは一気に尾根の上まできつい登りが続きます。
背中の荷物の重さに耐えて汗をしたたらせながら登ります。

 しばらくすると尾根の上は残雪で一杯になります。
ここからは登山道が雪の中へ消えてしまいます。
所々急な斜面はステップを切って登ります。
   
 
 上の方から元気のいい若者が降ってきます。
男性2人に女性が1人です。
「こんにちは!」と挨拶を交わして別れました。

 (この時は気づかなかったのですが、この2人の男性の内一人が
  何とネパールで一緒に歩いていたO君でした。
  サングラスをしていたのでまったく気づきませんでした。
  O君もこの時すれ違った2人組の男性が私だったとは気づかなかったようです。)

   
    今日のテントサイトはこの正面のピークの山陰にあります。
もう一息です。
雪の急な斜面を1泊装備でしかも水を4リットル担ぎ上げてですから息も苦しく
あえぎあえぎ登ります。

 途中5回ほどの休憩を小刻みにとってやっとテントサイトに到着です。
 16:30分、天狗平に到着です。

テントが2張り立てられています。
それらのテントと適当な距離を取って私達のテントを立てます。
テントを立てて荷物を整理すると山頂がよく見える場所に行きます。
     
      テントサイトからの山頂です。

   
    ニペソツの山頂部は何回見ても良い姿です。
    左右から尾根が山頂部へ収斂した姿は槍ヶ岳のようです。
    ヤジリのような山頂部がキリリと引き締めています。
    この姿に憧れて登る人が多いのです。

 夕暮れの山頂をタップリ眺めます。
風があまり無いとはいえ6月の夕暮れです。
寒くなってきたのでテントへ引き上げます。

夕食の準備をしながら缶ビールで乾杯します。
水とは別に担ぎ上げた貴重なビールです。
う~ん、美味しかった~ぁ!

 
 6月13日、今日も天気はいいようです。
夜明けから写真を取りに行ったIさんを待ちながら私はテントの中で惰眠をむさぼっていました。
しかし、テントに陽が当たり出すとそう言うわけにもいきません。
戻ってきたIさんと一緒にそくさくと朝食を食べて出発します。

 6:25分、少し遅い出発ですが、正面に見える山頂目指して歩きます。
天狗岳から降り再度の登りをこなすとそこは山頂でした。

 8:10分、晴天、山頂からは360度の眺望が待っていました。

   
   十勝岳からオプタテシケ山が見えます。

   
    トムラウシ山です。
  
   
    南側はウペペサンケ山です。

 これらの山以外にも天塩岳からうっすらと阿寒の山並みも見えていました。

  
   山頂はこんなところです。

 そして、私達が1泊した天狗平も見えています。
   

 このように、ニペソツ山は姿のいい山だけでなく眺望も良く、登っても林の中から岩だらけの登山道など変化がありなかなか楽しいく歩けます。
そして、山頂部や天狗平の岩場にはナキウサギもいます。


 皆さんも、ぜひ登ってみてください。

恵庭岳(1,319m) 11年6月

2011-06-08 15:11:35 | 札幌近郊の山
やっと新緑の季節になってきた北海道!
今回は札幌の近郊、支笏湖の畔にある恵庭岳へ登ります。

恵庭岳は札幌から車で40分ほどの距離にあります。
標高千3百メートルほどの活火山です。
山頂部は溶岩ドームが形成されておりそのドームも風化により崩れてきています。

山頂からは目の下に支笏湖が広がり、その向こうに樽前山、風不死(ふっぷし)岳が雄大な姿を見せてくれます。

 6月4日、札幌を7時に発ち登山口へ向かいます。
登山口には数台の車が駐車しておりもう登っている人がいるようです。
この登山口も車上狙いが発生しているようで、札幌近郊の山の登山口は警察がパトロールしているようです。
   
    登山口ではいい天気だったのですが・・・・

 7:45分、同行のIさんを先頭に私が後に続きます。
新緑が目に眩しい季節です。
所々に咲く花を愛でながら春山の空気を満喫して歩きます。

 ほどなく傾斜が増してきます。
恵庭岳は山頂までの距離が短いため急斜面が続きます。
辺りが暗くなってくると少しポツリポツリと雨が降ってきます。

今日の天気予報はよるには雨ですが、こんな時間から振るはずはないのですが?
きっと、谷を吹き上がってくる風に乗って湿った空気が雨となっているのでしょう。
それほど強い雨にはならないと思いあまり気にしないで登ります。

 雑木林の中の急な斜面に登りと降りが分けられたロープ場があります。
下降道はロープが張られ、足元は深くえぐられています。
落石の恐れがあるので登りと降りのコースを分けているのです。
このロープ場を登り終えると一気に視界が開けます。
   
   爆裂火口から続く深い谷の向こうに山頂が見えます。
   硫黄の臭いが鼻をつきます。
 
 山頂のドームは雲の中に隠れています。

 8合目に到着です。
ここから先は自己責任で登ります。
岩場の登山道であり、落石や崩壊の危険があるからです。

 注意書きのあるロープをくぐって山頂を目指します。
    
    登山コースは岩だらけになります。

   
    Iさんは快調に登っていきます。

 さて、山頂下に着きました。
ここには2本のロープが垂れ下がっています。
   
    このロ-プを登ってみましたが、最初の部分がちょっとハング気味で微妙です。

   
    こちらが右手が大きく崩落して危険に感じるのですが、
    ロープがしっかりしているのでこれを登ります。

 ようやく山頂です。
山頂にはお地蔵さんが祀られています。
    

 雲の合間からオコタンペ湖が姿を見せてくれます。
晴れているとエメラルドグリーンの素晴らしい色の湖面なのですが、今日はどんよりした天気なので鉛色です。
 その右手に見える山が漁岳です。
    


 山頂まで約2時間半で登りました。
風が強いので吹き飛ばされないようにして崩落した斜面を見ます。
3年ほど前に較べてもかなり崩落が進んでいるようです。

ひょっとすると10年もしたらこの山頂部も崩落してしまっているかもしれません。
これが、生きている山の現実ですね。

 山頂から少し降って風が当たらないところで昼食を取ります。
ポツポツ降る雨を避けるために岩陰に身を寄せ、ツエルトを張ります。
お湯を沸かしカップ麺を食べるとホッとします。

 ゾクゾクと登山者が登ってきます。
団体客(クラブツーリズムの一行でした)もあり、なかなか盛況でした。


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  今となっては歴史上の出来事なのでしょうか?
 知っている人が少なくなってしまいましたが、この恵庭岳を舞台に
 札幌オリンピックで滑降の競技が行われたのです。

 1972年2月のことです。
 今から40年も前のことですね。
 登山道から見るとちょうど反対側の斜面、南西側の支笏湖湖面に面した斜面を
 使って男女2本の滑降コースが作られました。

 男子コースは標高1,126mがスタート地点、ここから電光形にコースを取り
 2,636メートルを作りました。
 女子コースは同じように標高870m、コースの長さ2,108mです。

 スタート地点まではロープウェイとリフトも整備されていました。

 この恵庭岳の滑降コースは自然破壊を許すなと自然保護団体などからの猛抗議が
 ありましたが、札幌オリンピックといういわば錦の御旗に寄り切られ着工されました。

  しかし、競技終了後は施設の撤去と伐採地の修復を条件にされていました。
 でも、随分長い間山腹の斜面に電光形が確認されるような有様でした。

 今は、どうなっているのでしょうか?
 
   

ニセイカウシュッペ山 10年6月

2011-06-06 20:40:38 | ニペソツ山・中央山系の山
(この記録は昨年のものです。)

 以前、ニセイカウシュッペ山には中越側から登ったものの、それはそれはつまらない登山でした。
なぜつまらないかといいますと左手の沢を見ながらただただ尾根筋の登山道をダラダラと登るだけだったからです。

そんなことで、今回はまったく違う方向からのアプローチを試みました。

それは、白滝町側から平(ひら)山に登り比麻良山から通称アンギラスと呼ばれる岩山を経由してニセイカウシュッペ山へ登るコースです。

比麻良山からニセイカウシュッペ山への登山道は正式に作られたものではありませんが、踏み分け道があるのです。

しかし、6月はまだ残雪期ですので踏み分け道が歩けるかどうか分かりません。
多少不安の残る登山では有りますが、何とかなると思い一人で歩いてみることにしました。

 6月5日の午後に札幌を発ち高速道路をひた走ります。
奥白滝のサービスエリアから出ると直ぐ近くにキャンプ場があります。
今夜はそのキャンプ場で1泊します。


 6月6日、朝、目を覚ますとどうやらいい天気です。
朝食もそこそこに準備をしてまずは平山の登山口を目指します。

 平山の登山口の手前で林道に残っている雪があり車が雪でスリップして登ることが出来ません。
仕方がないので車を林道の片隅に寄せて置いていくことにします。
走った感覚からすると登山口まではそれほどの距離は残っていないと思ったからです。

 5:10分、空は青空が広がっています。
一人での登山、しかも初めて歩くコースですので気を引き締めて行きます。
25分ほど歩くと登山口に到着しました。
途中2個所ほど雪が残って林道を塞いでいるところがありました。

 さて、登山口から登山道を歩こうとしましたが、いきなり雪で埋まっています。
百メートルほど雪道の登山道を歩いたのですがあきらめました。
登山道は沢沿いの道で傾斜があります。
傾斜のある登山道にステップを切って歩くより沢の中を歩いた方が楽なので直ぐに沢に降りました。
沢は残雪で埋まっておりこちらの方がズーッと歩きやすいのです。

登山道はこの沢を源流部まで詰めるのですから安心して沢を登っていきます。
途中、1個所だけ沢が口を開けているところがありました。
    
     ここは滝となって流れているところです。

 この滝は右岸を少し巻くようにして登ります。
後はただひたすら沢の源流部へ向かって登っていきます。

沢の中にスキーのシュプールが残っています。
どうやら天狗岳の方からスキーを使って縦走してきた人がいたようです。
これだけ残雪が残っているなら私もスキーを持ってくれば帰りは楽が出来たのにと思ったくらいです。

 7:20分、平山と比麻良(ひまら)山の分岐に着きました。
この分岐まで登ってくると一気に視界が開けます。
左手に大雪山が見えています。
    
     残雪でまだまだ白い大雪の山並みです。

 平山は大雪山の展望台と言われる山です。
その名に恥じない大展望が目の前に広がります。

右手にはニセイカウシュッペ山が見えています。
    
    昔は層雲峡からこのニセイカウシュッペ山に登るコースがありました。
    大槍といわれる岩峰も見えています。

 ここから正面に見える山が黒岳です。
   
    よく見るとスキー場の斜面が見えています。

 分岐から右手に進んでいきます。
低灌木の砂礫地を歩くと30分ほどでニセイカウシュッペ山へ続く尾根の分岐に来ます。
ここから尾根への取り付きがハイ松の陰になりよく見えません。
慎重に降ると直ぐに踏み分け道を発見しました。
後はこの道を外さないようにアンギラスを目指して歩きます。
    
   
    アンギラスです。
    ギザギザした岩峰が怪獣アンギラスの背中の様なので付けられ名前のようです。

 8:40分、アンギラスを登ります。
この岩峰の中にも踏み分け道があるので見た目ほど難しくはありません。
それよりも、アンギラスへ行く途中の雪付きの尾根から踏み分け道を探す方が難しいです。
何度か踏み分け道が見つからないので雪の斜面をトラバースして歩きます。

 アンギラスを乗り越えるとさらに目の前に雪山があります。
これを越えるとニセイカウシュッペの山頂が直ぐ目の前に見えてきました。
ハイ松を越えると登山道に出ます。
そのまま10分ほど歩くとニセイカウシュッペ山の山頂でした。
今日は天気がいいので青空の中に大雪山が余すとこなくその姿を見せてくれます。
    

 9:30分、ニセイカウシュッペ山に着きました。
思ったより時間が掛からなかったです。
天気も良く残雪も多かったので順調に歩けたせいです。

 しばらく振りに気持ちのいい山頂です。
太陽を一杯に受けて草むらに寝転がります。
30分ほど大雪の山並みを楽しんで軽く食べ物を取ります。

ここまで歩いてきた登山道に早くもいろいろな花が咲いていました。

     

     

 沢は残雪で埋まっていますが、雪の融けた稜線では早くも花が咲き出しています。

 平山は花の種類が多いことでも有名な山です。
その片鱗がすでに現れています。

 みなさんもぜひ一度足を運んでください。

帰りは、今歩いてきた道を戻ります。
雪で埋まった沢は走るようにして降ります。
2時間半で登山口へ戻りました。

 今日の山はひとりぼっち!
天気に恵まれ、山の花にも会えて満足な1日でした。