ここで、昨年登った芦別岳の状況もアップしておきます。
昨年は5月30日に本谷を登りました。
この日は日曜日ということもあって本谷を登った人が14人~15人ほどおり、なかなか盛況でした。
私はいつものOchi氏と二人で登りました。
29日に太陽の里キャンプ場で1拍、30日の早朝5:30分に出発、天気は上々の中ユーフレ川を遡上しました。
三段の滝下にある最初の渡渉点は今回同様に雪解け水で水嵩が増しており、Ochi氏は沢を飛び越えることが出来ず、仕方なく倒木にまたがり何とかクリア、しかし、この倒木の橋は何とかならないものかといつも思います。
ユーフレ小屋が見えてきました。
私は、この本谷を登るのは初めてです。
ユーフレ小屋を目にするのも初めてでしたので興味深く見ていました。
この小屋は何といっても古い小屋なのです。
河原の石をコンクリートで固めて作った小さな小屋です。
雑木林の中にある佇まいはとてもしっくり来るものでした。
さて、さて、雪の状態はというと、昨年はこの通りユーフレ小屋の回りにまだまだ残っていました。
ここで休憩の後、いよいよ本谷の遡上が始まります。
ユーフレ小屋から2百メートルほど左岸を遡上すると本谷は雪で埋まっています。
雪で埋まった谷を快調に歩くとほどなくゴルジュに到着です。
今年と較べると完全にゴルジュは雪で埋まっています。
通過するときにシュルンドから谷底を覗くと雪の暑さはまだまだ厚く4~5mは有りそうでした。
ここで、アイゼンを付けて歩きます。
沢にはデブリが厚く堆積しているところがありそれを越えて歩きます。
前方に先行者がいるのでその後を追うようにして歩きます。
単独の男性に追いついたので少し話をします。
この男性の出で立ちがとてもクラシカルなものでした。
年齢は65歳ほどでしょうか。
尻皮を腰から下げ、シャフトがウッドのピッケルを持っています。
ここ3年ほどこの時期の本谷を登りに来ているなどと話してくれます。
足取りは重いのですが、なかなかの年期を感じさせる人でした。
前方に真っ直ぐ伸びるルンゼが見えてきました。
よく見ると、このルンゼを登っているグループがいます。
4人~5人ののグループの後に単独の人もいます。
このルンゼが本谷?
ちょっと意外に感じました。
谷というより単なる浅い谷です。
どう見ても山頂へ続く本谷とは思えません。
私達は、この真っ直ぐ伸びるルンゼには入らず少し右へ曲がる谷へ進みます。
すると左手に真っ直ぐ伸びる大きな谷となって上へ続いています。
先ほどのグループが本谷を目指しているとしたらコースミスをしているようです。
三ツ股と思われる地点に来ました。
ここで遅れがちなOchi氏待って休んでいると先ほどのグループが追いついてきます。
やはりコースミスをしてたようです。
ここで谷の様子をよく見ます。
前方に真っ直ぐ伸びている谷は直ぐ先で岩稜に突き当たっています。
その先が良く分かりません。
左の谷は細く上に向かって伸びています。
右の谷は大きく口を開け少し曲がりながら上に伸びているようです。
私はこの本谷を登るのが初めてでしたので、みなさんの動向を観察していました。
すると、みなさん右の谷へ登っていきます。
インターネットで調べた記録では三ツ股は真っ直ぐ登ると有りましたので、ちょっと気にしながら追いついたOchi氏と休んでいました。
まだ三ツ股には達していないかと思い、休憩後にみなさんの後を登ります。
このように沢山の人が登っています。
一番右側にいる人が尻皮、ウッドのピッケルを持っているおじいさんです。
さてさて、左側の谷を詰め小さな尾根に出ると目の前に何と本峰が正面に見えているではありませんか。
どうやら、今、登っている谷はやはり右股のようです。
一番先を登っていた4~5人のグループが尾根の上で右往左往しています。
ここで右往左往しても仕方がありません。
私は少し右手に伸びている残雪を登ります。
このまま稜線まで上れば旧道にたどり着くからです。
ドンドン傾斜が増してきます。
残雪も細くなり先には黒々としたハイ松が見えてきます。
藪漕ぎは出来るだけ避けたいので残雪を繋いで何とか登ります。
後ろを見るとみなさん私のトレースを使って登ってきます。
とうとう雪がなくなってしまったので岩陰でハイ松が薄いところを利用して藪漕ぎに突入です。
20mほど藪漕ぎをすると旧道に出ました。
旧道でOchi氏を待っているとゾクゾク登ってきます。
一番最後に喘ぎ喘ぎOchi氏が到着です。
ここでアイゼンを外し休憩します。
Ochi氏の話では、あの尻皮の男性がこの右股は本谷ではないのだが・・・と言って登っていたといいます。
何ということでしょう。
私は、この男性が3年続けて本谷へ来ているといっていたのでこのコースを一番熟知していると思い、この男性がみんなの後を登っているので三ツ股はまだ上にあるかと思っていました。
でも、それは私の思い違いだったようです。
この男性も先を登る人達にツラレて登る「付いていくだけの人」だったようです。
そういう私も、この時点では「付いていくだけの人」でしたので偉そうなことは言えません。
でも、本峰と本谷上部の姿を見ることが出来たのですからOKとします。
それにしても、本谷上部にシュプールが刻まれています。
この谷をスキーで滑った人がいるようです。
なかなか勇気のある人ですね。
結局、山頂に着いたのは12:55分、約7時間30分ほどかかって本谷を登ったことになります。
見づらいかもしれませんが右股を登ったルートを赤い線で示してみました。
こうやってみるとなかなかのところを登ったものです。
この日は天気の恵まれコースミスはあったものの充実した登山でした。
本谷は雪崩のデブリがあちらこちらにあり、なかなか凄い谷だと思いました。
昨年は5月30日に本谷を登りました。
この日は日曜日ということもあって本谷を登った人が14人~15人ほどおり、なかなか盛況でした。
私はいつものOchi氏と二人で登りました。
29日に太陽の里キャンプ場で1拍、30日の早朝5:30分に出発、天気は上々の中ユーフレ川を遡上しました。
三段の滝下にある最初の渡渉点は今回同様に雪解け水で水嵩が増しており、Ochi氏は沢を飛び越えることが出来ず、仕方なく倒木にまたがり何とかクリア、しかし、この倒木の橋は何とかならないものかといつも思います。
ユーフレ小屋が見えてきました。
私は、この本谷を登るのは初めてです。
ユーフレ小屋を目にするのも初めてでしたので興味深く見ていました。
この小屋は何といっても古い小屋なのです。
河原の石をコンクリートで固めて作った小さな小屋です。
雑木林の中にある佇まいはとてもしっくり来るものでした。
さて、さて、雪の状態はというと、昨年はこの通りユーフレ小屋の回りにまだまだ残っていました。
ここで休憩の後、いよいよ本谷の遡上が始まります。
ユーフレ小屋から2百メートルほど左岸を遡上すると本谷は雪で埋まっています。
雪で埋まった谷を快調に歩くとほどなくゴルジュに到着です。
今年と較べると完全にゴルジュは雪で埋まっています。
通過するときにシュルンドから谷底を覗くと雪の暑さはまだまだ厚く4~5mは有りそうでした。
ここで、アイゼンを付けて歩きます。
沢にはデブリが厚く堆積しているところがありそれを越えて歩きます。
前方に先行者がいるのでその後を追うようにして歩きます。
単独の男性に追いついたので少し話をします。
この男性の出で立ちがとてもクラシカルなものでした。
年齢は65歳ほどでしょうか。
尻皮を腰から下げ、シャフトがウッドのピッケルを持っています。
ここ3年ほどこの時期の本谷を登りに来ているなどと話してくれます。
足取りは重いのですが、なかなかの年期を感じさせる人でした。
前方に真っ直ぐ伸びるルンゼが見えてきました。
よく見ると、このルンゼを登っているグループがいます。
4人~5人ののグループの後に単独の人もいます。
このルンゼが本谷?
ちょっと意外に感じました。
谷というより単なる浅い谷です。
どう見ても山頂へ続く本谷とは思えません。
私達は、この真っ直ぐ伸びるルンゼには入らず少し右へ曲がる谷へ進みます。
すると左手に真っ直ぐ伸びる大きな谷となって上へ続いています。
先ほどのグループが本谷を目指しているとしたらコースミスをしているようです。
三ツ股と思われる地点に来ました。
ここで遅れがちなOchi氏待って休んでいると先ほどのグループが追いついてきます。
やはりコースミスをしてたようです。
ここで谷の様子をよく見ます。
前方に真っ直ぐ伸びている谷は直ぐ先で岩稜に突き当たっています。
その先が良く分かりません。
左の谷は細く上に向かって伸びています。
右の谷は大きく口を開け少し曲がりながら上に伸びているようです。
私はこの本谷を登るのが初めてでしたので、みなさんの動向を観察していました。
すると、みなさん右の谷へ登っていきます。
インターネットで調べた記録では三ツ股は真っ直ぐ登ると有りましたので、ちょっと気にしながら追いついたOchi氏と休んでいました。
まだ三ツ股には達していないかと思い、休憩後にみなさんの後を登ります。
このように沢山の人が登っています。
一番右側にいる人が尻皮、ウッドのピッケルを持っているおじいさんです。
さてさて、左側の谷を詰め小さな尾根に出ると目の前に何と本峰が正面に見えているではありませんか。
どうやら、今、登っている谷はやはり右股のようです。
一番先を登っていた4~5人のグループが尾根の上で右往左往しています。
ここで右往左往しても仕方がありません。
私は少し右手に伸びている残雪を登ります。
このまま稜線まで上れば旧道にたどり着くからです。
ドンドン傾斜が増してきます。
残雪も細くなり先には黒々としたハイ松が見えてきます。
藪漕ぎは出来るだけ避けたいので残雪を繋いで何とか登ります。
後ろを見るとみなさん私のトレースを使って登ってきます。
とうとう雪がなくなってしまったので岩陰でハイ松が薄いところを利用して藪漕ぎに突入です。
20mほど藪漕ぎをすると旧道に出ました。
旧道でOchi氏を待っているとゾクゾク登ってきます。
一番最後に喘ぎ喘ぎOchi氏が到着です。
ここでアイゼンを外し休憩します。
Ochi氏の話では、あの尻皮の男性がこの右股は本谷ではないのだが・・・と言って登っていたといいます。
何ということでしょう。
私は、この男性が3年続けて本谷へ来ているといっていたのでこのコースを一番熟知していると思い、この男性がみんなの後を登っているので三ツ股はまだ上にあるかと思っていました。
でも、それは私の思い違いだったようです。
この男性も先を登る人達にツラレて登る「付いていくだけの人」だったようです。
そういう私も、この時点では「付いていくだけの人」でしたので偉そうなことは言えません。
でも、本峰と本谷上部の姿を見ることが出来たのですからOKとします。
それにしても、本谷上部にシュプールが刻まれています。
この谷をスキーで滑った人がいるようです。
なかなか勇気のある人ですね。
結局、山頂に着いたのは12:55分、約7時間30分ほどかかって本谷を登ったことになります。
見づらいかもしれませんが右股を登ったルートを赤い線で示してみました。
こうやってみるとなかなかのところを登ったものです。
この日は天気の恵まれコースミスはあったものの充実した登山でした。
本谷は雪崩のデブリがあちらこちらにあり、なかなか凄い谷だと思いました。