井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

キロロで遊ぶ!

2013-03-16 21:04:17 | 札幌近郊の山
 3月15日

 昨日の羊蹄山に引き続く余市岳で山スキーをしに出かけました。
しかし、キロロスキー場に着くと強風のためゴンドラが運休とのことです。
これでは、ゴンドラを利用して山頂から手軽に山スキーをと考えていたもくろみがもろくも崩れ去ってしまいました。

 仕方がないので目の前に見えるコブ山に登り、そこで山スキーを楽しむことにしました。
これが思った以上に楽しめました。

 センターハウスの右手から山に取り付きます。
駐車場にある壁のような斜面を登り、小さな沢をスノーブリッジを探して渡渉します。
そこから急な斜面に取り付きあえぎながら登ると平坦な斜面に出ます。

 この平坦な斜面を歩いて一番奥にあるコブ山を目指します。
今日は地図も持ってきていないので斜面を見ながら適当にルートを取ります。
目の前に見えてきた開放斜面にうっすらとスキーで滑ったトレースが見えています。

 この開放斜面を傷つけないように左手の急な斜面を登ります。
この斜面も木の混み具合からなかなかよさげな斜面です。
しかし、膝が埋まるほどの雪ですのでなかなか捗りません。

 それも頑張って登っているとやっと山頂部が見えてきます。
   
   登っている途中に見えたキロロスキー場の全景です。
このように天気はいいのに風のためゴンドラが動かないとは・・・トホホな状況です。

 山頂部へ近づくとさすがに強い風が吹いています。
この風を避けてシールを外します。
そして、日陰となっている斜面を谷に向かって滑ります。

 この斜面が最上の雪でした!!
膝丈ほどのちょっと重い感じのする新雪でしたが気持ちよく曲がれるのです。
自分はこんなにスキーが巧かったかと錯覚したくらいです。

 気持ちよく滑ることができたのでもう1本滑ろうということになり登り返します。
20分ほど登ったところからもう1本。
この1本も気持ちよく滑りました。

 すっかり気をよくした私たちは、最後に残しておいた開放斜面を滑るべく、またまた登ります。
開放斜面は雪崩の恐れがあるので雪の状態を確認します。
数日前の暖気で斜面の下がクラストしており、その上に新雪が降り積もっているのです。
注意して滑らなければいけません。

 開放斜面の上部は先ほどの斜面と変わらず気持ちよく曲がったのですが、昼間部から下部が問題でした。
スキーを曲げた途端に雪が切れていきます。
そして下に向かって雪が流れます。
その流れに足を取られて転んでしまいました。
何と、プチ表層雪崩が発生したのです。

新雪の下はクラストした斜面です。
5mほど雪と一緒に流されたところで止まりました。
雪の切れた破断面を見ると一番高いところで20cmはあったでしょうか?
幅5m、長さ30mほどの表層雪崩でした。
   
    これが雪崩れた斜面です。

 ここから下の斜面は開放斜面の左手にある林の中を滑ります。
最後は、アクシデントがありましたが、怪我もなく幸いでした。

 雪崩には十分な注意が必要ですね!!

 最後に、今回滑った斜面のログが入った地図を貼り付けておきます。
   

 キロロは、スキー場のすぐ横で新雪を楽しむことができます。
バックカントリースキーを楽しむには最上の場所といえるでしょう。

   キロロでバックカントリースキーを楽しむ!


 私が滑っているところです。

羊蹄山へ山スキー

2013-03-14 20:54:31 | 後方羊蹄山・ニセコ・積丹山系・道南の山
 今週は3月11日から日高へはいる予定でしたが、天気が安定せず、特に風の予測数値が10mを超え、日によっては20m近い風が吹くとのことです。

 この風では、主稜線歩きはできません。
仕方なく日高は機会を改めて挑戦することにしましたが、さて、休みを取ってしまっている人もおり、ここは改めて山スキーに行くことにしました。

 3月14日

 昨日は北海道全域が最高気温が+の温度。
街の中は融けた雪が水溜まりとなってジャバジャバでした。
この影響は山にも現れます。
十勝連峰の上ホロカメットク岳では雪崩が発生、2人が巻き込まれそのうちの1人が足首を骨折するという事故が発生しました。

 こんな状況ですのであまり期待もせずに朝早くから羊蹄山の真狩コースを登りました。
登山口に墓地があるので通称墓地の沢コースと呼ばれています。

 軽くクラストした斜面にうっすらと新雪が積もっています。
時々青空が見えるものの横から強い風が吹き付けます。
森林限界に近づいた標高1200m辺りでは西風が容赦なく吹いてきます。

 この辺りから先は斜面がクラストしており、強い風で雪も吹き飛んでいるようです。
スキーを楽しむならこの辺から滑り降りるのが最上と、早速シールを外します。

 さあ、ここからのスキーが思ったより楽しめました。
クラストした斜面の上に足首から深いところで膝下くらいのやや重い新雪が適当なブレーキとなって気持ちよく曲がれます。

 20分~30分かけて登った斜面の滑り降りるとなると1分もかかりません。
時々吹く風によって視界を遮られると平衡感覚を失いかけます。
そんなときは転んでしまうのですが、新雪は身体を優しく受け止めてくれます。

 こんなことで、アッという間にいい斜面は終わってしまいます。
でも、気持ちよく滑ることができたのでみんな満足でした。

 いい1日を過ごすことができました。