井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

十勝岳を滑る!

2016-05-31 20:30:44 | 十勝岳山系の山
 春山シーズンも終わりに近づいてきました。
ピオレ山の会の人達に誘われて十勝岳を滑りに行って来ました。
今回は、白銀荘に1泊しての山スキーです。

 4月24日(日曜日)

 前夜は、広間で雑魚寝でした。
総勢9人と大所帯です。

 8:10分、麓の空は青空がのぞいています。
   
   白銀荘の駐車場はすっかり雪が融けています。
   こういった景色になっているのが春を感じさせてくれます。

 さて、今日のルートは白銀荘から夏道沿いに辿って十勝岳を目指します。
しかし、昨夜は気温が低かった影響で雪面は堅くなっています。

   
   山頂は雲の中ですが、青空も顔を出しているので日差しで雪が融けるのを期待しながら登ります。
 
   
   前十勝岳が間近に見えています。
   本峰はこの陰にあるのでここからは見えません。

 順調に歩くと大きな沢を越えなければいけません。
この沢には泥流センサーが取り付けられています。
泥流センサーというのは、岩雪崩などが発生したとき沢に張っているワィヤーが切れることによって町へ知らせる装置です。

 この沢を越えたあたりから夏道をショートカットするように山肌を登ります。
   
   登るに従って雪面の堅さが気になってきました。

 今日は気温が低く、日差しもないので雪面が堅いままで融けてこないのです。
これでは、滑るのが危険です。
天候の回復を待ちなながらひたすら登ります。
   
   火口からあがる噴煙が見えてきました。

 空を見上げると雲の動きが早くなっています。

   
    富良野岳を見ると雲に隠れています。

   
 小さな尾根を乗り越すと下の方に避難小屋が見えてきます。
この辺りまでくるとスキーのエッジが滑り危険になってきました。
スキーアイゼンを付けて登ることにします。

   
   傾斜が増してくるとスキーアイゼンの歯を頼りにしないと登れなくなってきました。
   この状態では危険ですのでここから降ることにします。

   
    標高で1,550mあたり、避難小屋から500mほど登った辺りで引き返します。

 目の下に見える避難小屋までスキーで滑るとアッという間に付いてしまいます。
   

 このまま帰るのでは、お昼前に白銀荘へ着いてしまいます。
そこで、前十勝岳を少し登り、もう1本滑ることになりました。

   
   こちらも1500mほどの標高では雪が堅く危険ですのでこの辺りから滑ることにします。

 ちょっと不完全燃焼の1日ですが、こんな日もあります。

   
   富良野岳はやはり雲の中でした。

 白銀荘へ戻ると温泉にのんびり浸かり汗を流します。

 天気の悪いときは無理をせずにその条件の中で楽しまなければいけませんね。

 
  

久々の余市岳

2016-05-30 19:23:26 | 札幌近郊の山
 気が付けば5月も後2日で終わってしまいます。
今月は1回も記事を更新していないことに気が付きました。
4月から5月もそこそこ山へ入っていたのですが、何かと雑事にかまけて記事の更新が出来ないでいました。

 そこで、あわてて思い出しながらの更新です。

 4月1日(金曜日)

 On氏にOmさんと3人で余市岳へ出かけてきました。
この時期になるとさすがに粉雪は望めません。
ザラメを楽しむ春スキーのシーズンとなります。

   
   キロロの駐車場も雪が融けてアスファルトが顔を出しています。

 ゴンドラに乗って山頂駅に着くといい天気でした。
 正面に余市岳の真っ白な斜面が早く来いと誘っています。
      黄色いジャケットの人はキロロのスタッフでビーコンチェックをしています。

 ビーコンチェックを済ませて、さあ、余市岳の山頂へ向かいます。
   

 通い慣れた飛行場を歩き、コルへ向かって滑ります。
   

 そこから頑張って堅い斜面を登ります。
クラストした斜面ですのでスキーアイゼンを装着してサクサクと登ります。

 15分ほど登って山頂へ続く稜上に到着。
奥にある山頂はカットして早速南斜面を滑ります。
この斜面が思いの外難しかった。
シュカブラが融けてガタガタした斜面、さらに、微妙に融けたところと堅いところが混ざっています。
騙しだまし1本を滑ってからコルへ向かって登ります。

   
   山頂からは無意根山が正面に見えます。

 コルからは北斜面を滑ることにします。
こちらの斜面の雪はいい状態でした。
気持ちよく下まで一気に滑りました。
   
   3人で滑ったシュプールが北斜面に刻まれています。

   
   自分のシュプールを見上げるOmさん、後ろ姿が決まっています。

 再度、シールを付けて少し登ります。
    
    その途中にあった倒木です。
    風の影響で中段からボッキリ折れています。
    
   
   余市岳北斜面の全景です。

 ゴンドラの駅が望めるところまで登り返して、そこからスキー場へ戻ります。

 今日は、いい天気の中、気持ちよく余市岳を堪能しました!!
 春スキーをもう少し楽しみます。