昨夜は風の強い夜でした。
このテントサイトは風に強い地形だと思って安心して寝ていましたが、時折強い風がテントを揺らします。
それでも、テントの下から吹き上がる風ではないので気にしないで寝ていましたが、Su氏が心配になり外の様子を見てくれます。
張り綱の数本が抑えに使っていた石から外れていたようです。
それでテントのばたつきが大きくなっていたようです。
外が白み出す午前3時を過ぎる頃から風の音がしなくなってきました。
昨夜は疲れもありよく寝られました。
それにしても暑い夜でした。
7月12日(火)
4時になったので起きます。
テントから外を見るとガスが掛かり辺り一面真っ白です。
朝食は、昨夜の残りご飯にお茶漬けの元を入れてサラサラと食べます。
おかずはサンマの蒲焼きです。
6:10分、テントサイトを出発します。
まずは目の前にある小高い斜面を登ります。
そして降った先が1,769mのコルです。
ここから1967m峰までの辛い登りが続きます。
途中で1回休みを入れ、さらに大きな雪渓の横を歩き、7:03分、1967m峰に着きました。
山頂はあいにくのガス。
それでも、この頂は日高第3番目の高峰です。
3人でがっしりと握手、そしてお互いに記念写真を写し合います。
私にとって1昨年の日高幌尻、昨年のカムエク、そして1967m峰
3年続けて日高の高峰の山頂を順番に踏んでこられたのは幸せなことです。
ここから北戸蔦別岳に向かって歩き出して直ぐ、何とガスが一瞬にして晴れ出しました。
風に乗って雲が流れます。
するとその向こうに、戸蔦別岳や日高幌尻岳などが姿を現してくれます。
3人して思わずワ~ッと歓声を上げました。
雲が無くなると私達が歩いて行く北戸蔦別までの稜線が見えてきます。
この景色に気をよくした私達は、俄然やる気が出てきます。
しかし、1967mからの降りは岩混じりの細い尾根で気を抜くことは出来ません。
慎重に降ります。
後ろを振り返ると1967m峰が大きな姿で聳えています。
前方に見える1856mの山頂に人影が見えます。
どうやらこの頂でテント泊をしているようです。
どちらへ進むかと思っていると、私達の方へ向かって降ってきます。
途中で挨拶を交わします。
彼ら2人は、1昨日伏美岳から登ったといいます。
どうやら伏美岳の駐車場に中止していた軽自動車は彼らの物のようです。
日高幌尻岳までピストンしたようですが、1人は足を痛めたのでテントで待機していたようです。
そして、今日中に伏美岳まで降りたいと話しています。
この話を聞いたときにちょっと無理ではないかと思いました。
なぜなら、伏美岳からピパイロ岳を越えるだけで昨日は8時間ほど掛かっています。
痛めた足でここから暗くなるまで9時間ほどしかありません。
もし、伏美岳まで戻るならこんな9時近くなって出発するなどあり得ません。
彼らには、気を付けて頑張ってくださいとだけ言って別れます。
8:45分、1,856mに到着です。
ここからの眺めも最高です。
北戸蔦別岳までの稜線が一望できます。
ここまで来ればもう一度大きく降って、北戸蔦別岳の肩になる1901mを目指すだけです。
3人の足取りは快調です。
昨日とは打って変わって元気を取り戻したSu氏、いつものようにビデオを回しています。
1901m目指して登っていると北戸蔦別岳の山頂に人影が見えます。
それも、14~5人はいるでしょうか?
こんな時間に団体客が?と不思議に思って歩いていると彼らは戸蔦別岳の方に向かって降っていきます。
どうやら、日高幌尻に登ったツアー客のようです。
9:45分、北戸蔦別岳に到着です。
これで、稜線歩きの線が繋がりました。
北戸蔦別岳の山頂標識裏にあるテントサイトを見てびっくりしました。
何と、小さなテントサイトがまるで土木工事をしたかのように石組みで戸蔦別川側が綺麗に土を盛り上げ、おまけに真っ平らに整地されています。
こんな立派なテントサイトに誰がしたのでしょうか?
離れがたい北戸蔦別岳の山頂ですが、いつまでもいるわけにはいきません。
目の前に大きく聳える日高の盟峰、幌尻岳の姿を目に焼き付け下山します。
まずはヌカビラ岳へ向かって降りますが、途中の尾根に大きな雪渓が残っています。
今まで2回の登山でも目にしたことのない大きな雪渓でした。
これも、ゴルデンウィークに降った雪がいかに多かったかという証です。
10:35分、ヌカビラ岳を通過。
ここから急な斜面の降りです。
転ばないように慎重に降ります。
11:20分、疲れたので一休みします。
もう少し降るとトッタの泉だと思いながら、身体の方がそこまで降ることが出来ません。
水を十分に飲んで休みます。
ほんの5分ほど降るとトッタの泉がありました。
ほんとに小さな流れですが、冷たくて美味しい水です。
ここからさらに続く急な斜面を降り、12:10分、沢の出合いに到着です。
ここからは沢に沿って降ります。
かなり疲れてきているので声を掛け合って慎重に降ります。
4~5回の渡渉はすべて岩を飛ぶなどして渡れますが、岩角が滑るところもあり思わず転びそうになってしまいました。
危ない、危ない!
13:53分、やっと取水口ダムに到着です。
ここまで来れば後は単調な林道を歩くだけです。
最後の休憩を入れて、ここからは千栄えの駐車場へ向かって降るだけです。
しかい、いつも感じますが、この林道歩きは本当に疲れます。
何故なのでしょうか?
ここまで車が入れれば無駄な歩きだと思うから疲れるのでしょうか?
そんな林道歩きも仲間がいれば何とか歩けます。
今回の山行を振り返り、反省会を氏ながら歩いているとやっと赤い橋が見えてきて駐車場に到着です。
14:50分、デポした車に到着です。
これで今回の山行も無事に終えることが出来ました。
あとは、伏美小屋に残してきた車の回収です。
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伏美小屋に残した車を回収するときに登山口の駐車場を見に行きました。
それは、途中ですれ違った2人組が下山したかどうか確認したかったからです。
でも、彼らの軽自動車は私達がスタートしたとき目にした場所に留まったままです。
彼らは、どこまで歩いてきているのでしょうか。
もう午後6時を回りました。
日没まで1時間もありません。
彼らは今夜も途中でビバークするのでしょうか?
このテントサイトは風に強い地形だと思って安心して寝ていましたが、時折強い風がテントを揺らします。
それでも、テントの下から吹き上がる風ではないので気にしないで寝ていましたが、Su氏が心配になり外の様子を見てくれます。
張り綱の数本が抑えに使っていた石から外れていたようです。
それでテントのばたつきが大きくなっていたようです。
外が白み出す午前3時を過ぎる頃から風の音がしなくなってきました。
昨夜は疲れもありよく寝られました。
それにしても暑い夜でした。
7月12日(火)
4時になったので起きます。
テントから外を見るとガスが掛かり辺り一面真っ白です。
朝食は、昨夜の残りご飯にお茶漬けの元を入れてサラサラと食べます。
おかずはサンマの蒲焼きです。
6:10分、テントサイトを出発します。
まずは目の前にある小高い斜面を登ります。
そして降った先が1,769mのコルです。
ここから1967m峰までの辛い登りが続きます。
途中で1回休みを入れ、さらに大きな雪渓の横を歩き、7:03分、1967m峰に着きました。
山頂はあいにくのガス。
それでも、この頂は日高第3番目の高峰です。
3人でがっしりと握手、そしてお互いに記念写真を写し合います。
私にとって1昨年の日高幌尻、昨年のカムエク、そして1967m峰
3年続けて日高の高峰の山頂を順番に踏んでこられたのは幸せなことです。
ここから北戸蔦別岳に向かって歩き出して直ぐ、何とガスが一瞬にして晴れ出しました。
風に乗って雲が流れます。
するとその向こうに、戸蔦別岳や日高幌尻岳などが姿を現してくれます。
3人して思わずワ~ッと歓声を上げました。
雲が無くなると私達が歩いて行く北戸蔦別までの稜線が見えてきます。
この景色に気をよくした私達は、俄然やる気が出てきます。
しかし、1967mからの降りは岩混じりの細い尾根で気を抜くことは出来ません。
慎重に降ります。
後ろを振り返ると1967m峰が大きな姿で聳えています。
前方に見える1856mの山頂に人影が見えます。
どうやらこの頂でテント泊をしているようです。
どちらへ進むかと思っていると、私達の方へ向かって降ってきます。
途中で挨拶を交わします。
彼ら2人は、1昨日伏美岳から登ったといいます。
どうやら伏美岳の駐車場に中止していた軽自動車は彼らの物のようです。
日高幌尻岳までピストンしたようですが、1人は足を痛めたのでテントで待機していたようです。
そして、今日中に伏美岳まで降りたいと話しています。
この話を聞いたときにちょっと無理ではないかと思いました。
なぜなら、伏美岳からピパイロ岳を越えるだけで昨日は8時間ほど掛かっています。
痛めた足でここから暗くなるまで9時間ほどしかありません。
もし、伏美岳まで戻るならこんな9時近くなって出発するなどあり得ません。
彼らには、気を付けて頑張ってくださいとだけ言って別れます。
8:45分、1,856mに到着です。
ここからの眺めも最高です。
北戸蔦別岳までの稜線が一望できます。
ここまで来ればもう一度大きく降って、北戸蔦別岳の肩になる1901mを目指すだけです。
3人の足取りは快調です。
昨日とは打って変わって元気を取り戻したSu氏、いつものようにビデオを回しています。
1901m目指して登っていると北戸蔦別岳の山頂に人影が見えます。
それも、14~5人はいるでしょうか?
こんな時間に団体客が?と不思議に思って歩いていると彼らは戸蔦別岳の方に向かって降っていきます。
どうやら、日高幌尻に登ったツアー客のようです。
9:45分、北戸蔦別岳に到着です。
これで、稜線歩きの線が繋がりました。
北戸蔦別岳の山頂標識裏にあるテントサイトを見てびっくりしました。
何と、小さなテントサイトがまるで土木工事をしたかのように石組みで戸蔦別川側が綺麗に土を盛り上げ、おまけに真っ平らに整地されています。
こんな立派なテントサイトに誰がしたのでしょうか?
離れがたい北戸蔦別岳の山頂ですが、いつまでもいるわけにはいきません。
目の前に大きく聳える日高の盟峰、幌尻岳の姿を目に焼き付け下山します。
まずはヌカビラ岳へ向かって降りますが、途中の尾根に大きな雪渓が残っています。
今まで2回の登山でも目にしたことのない大きな雪渓でした。
これも、ゴルデンウィークに降った雪がいかに多かったかという証です。
10:35分、ヌカビラ岳を通過。
ここから急な斜面の降りです。
転ばないように慎重に降ります。
11:20分、疲れたので一休みします。
もう少し降るとトッタの泉だと思いながら、身体の方がそこまで降ることが出来ません。
水を十分に飲んで休みます。
ほんの5分ほど降るとトッタの泉がありました。
ほんとに小さな流れですが、冷たくて美味しい水です。
ここからさらに続く急な斜面を降り、12:10分、沢の出合いに到着です。
ここからは沢に沿って降ります。
かなり疲れてきているので声を掛け合って慎重に降ります。
4~5回の渡渉はすべて岩を飛ぶなどして渡れますが、岩角が滑るところもあり思わず転びそうになってしまいました。
危ない、危ない!
13:53分、やっと取水口ダムに到着です。
ここまで来れば後は単調な林道を歩くだけです。
最後の休憩を入れて、ここからは千栄えの駐車場へ向かって降るだけです。
しかい、いつも感じますが、この林道歩きは本当に疲れます。
何故なのでしょうか?
ここまで車が入れれば無駄な歩きだと思うから疲れるのでしょうか?
そんな林道歩きも仲間がいれば何とか歩けます。
今回の山行を振り返り、反省会を氏ながら歩いているとやっと赤い橋が見えてきて駐車場に到着です。
14:50分、デポした車に到着です。
これで今回の山行も無事に終えることが出来ました。
あとは、伏美小屋に残してきた車の回収です。
#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*#*
伏美小屋に残した車を回収するときに登山口の駐車場を見に行きました。
それは、途中ですれ違った2人組が下山したかどうか確認したかったからです。
でも、彼らの軽自動車は私達がスタートしたとき目にした場所に留まったままです。
彼らは、どこまで歩いてきているのでしょうか。
もう午後6時を回りました。
日没まで1時間もありません。
彼らは今夜も途中でビバークするのでしょうか?