中山峠から無意根山を経て千尺高地へ降りた後、今度はこの先の余市岳まで歩こうという話になってました。
もちろん登山道のない稜線歩きですのでスキーを使ってということになります。
参加者は、発案者のSz氏の他、南岳に登ったKm氏、Osさんに私の4人で行くことになりました。
今回のコースは、豊羽鉱山(元山)から無意根山の千尺高地へ登り、そこから余市岳を目指し、下山ルートは南岳へ降るというルートを選択しました。
余市岳からは、キロロのスキー場へ降るのが一番早いのですが、車の回送に時間が掛かります。
同じように朝里岳を経由して札幌国際スキー場へ降ることも出来るのですが、キロロと同じように車の回送が必要です。
そこで、先日登った南岳へ降るなら車の回送は必要ないし下山時間の短縮が図られるとのことから歩いたことはないのですが、このルートを選択しました。
4月25日(水) 天気予報では好天とのこと、残雪量も例年よりは多いのでスキーを上手く使えば10時間ほどで歩けるのではないかと目算していました。
朝6:05分、準備を終えて豊羽鉱山の登山口を出発します。
快晴無風、最高の天気に恵まれ、足取り軽くクラストした雪の斜面を快調に登ります。
前回、間違って降った尾根を右手に見ながら木漏れ日の射す雑木林の中を登ります。
稜線下でちょっと休憩します。
ここまで1時間と快調な出だしです。
そこから30分ほどで千尺高知に到着です。
目の前に羊蹄山がドーンと聳えています。
後ろを振り返るとこれから歩いていく目標の余市岳が真っ白に輝いています。
今回の下山ルートは、山頂から左の尾根を降る予定です。
この千尺高地から右手に余市岳を見ながらいくつものコブを越えて歩きます。
右手にゴツゴツとした岩山が見えます。これが定山渓天狗岳です。
稜線上には大きな雪庇があり、所々ひび割れしているのであまり近づかないようにして歩きます。
こんな感じで雪庇が崩れたり割れたりしています。
今日は長い距離を歩くので1時間ごとに休憩を取るようにして景色を楽しみながら歩きます。
羊蹄山の右横にはニセコ連山、そのさらに右手には積丹の山並みが見えています。
その山々を囲む日本海は雲海の下にあります。
日差しが強く気温も高いのでシャツ1枚になって歩きます。
どんどん遠くなる無意根山です。右手に見えるのが中岳です。
歩いていくほどに余市岳が姿を変えます。
10:25分、ほぼ半分ほど歩いたところで昼食休憩を取ります。
ここまで順調に歩いていますが、そろそろ疲れが出てきます。
石狩湾の向こうに薄く見えるのが暑寒別岳をはじめとする増毛山塊です。
先日登った余別岳に積丹岳も見えています。
余市岳の山頂が間近に見える場所からなだらかで大きな斜面が続きます。
12:25分、この斜面を登りきり山頂下部に到着します。
ここまで登ると北側にキロロのスキー場が目の下に見えています。
ここで休憩を取ってからこの山頂までの約2百メートルの高度差を一気に登ります。
雪面はクラストしており斜度も増しているのでスキーアイゼンを付けて登ります。
慎重にスキーアイゼンを利かして登ります。
そうして13:25分、やっと山頂に到着です。
山頂での記念写真です。左からSz氏、Km氏、私、
しゃがんでいるのがOsさんです。
さて、ここからは南岳へ向かって降るのですが、山頂で5メートルほどハイ松を越えて南に広がる斜面に立ちます。
ここから4つほどのコブを越えなければいけないのですが、そのコブを含む尾根には大きな雪庇が張り出しています。
一つ一つのコブを越えての尾根歩きは時間が掛かるので、ここは一気に尾根の東斜面をトラバースしてスキーで滑り降りることにします。
斜度は40度はあるでしょうか?
表面は融けているもののその下は固くクラストしています。
しかも、もし転んでしまうと3百~4百メートルは流されてしまうでしょう。
緊張しながら次々と斜面を降ります。
1時間ほどトラバースを続け、最後のコブを回り込もうとした時です。
最後のコブの南側の斜面はガケとなっており雪が崩れ落ちています。
そこで谷底まで降り、そこからシールを付けて南岳へ登り返すことにします。
谷底で休憩してから南岳へ登り返します。
15:30分、南岳の尾根に登りましたが、南岳は顕著なピークが存在しないのです。
ちょっと迷いそうになったので休憩を取って地図を確認します。
場所は間違いがないようですので下山ルートを確認します。
南岳から南西の斜面を降り下にある林道まで降り、その林道を歩いて豊羽鉱山へ戻る当初の予定で降ることにします。
南岳から南西尾根を快調に降ります。
無事に林道に到着、ここから1時間ほどで豊羽鉱山へ到着と読んでいました。
しかし、林道の先にある橋が見つかりません。
地図を読んで地形を確かめ橋を確認するために林道から40~50メートルほど降ります。
確かにそこに橋はあるのですが、朽ち果てたような橋で渡れるかどうか不安を感じる様な橋です。
その先の林道もハッキリしません。
そこで、全員で相談します。
今いる林道は山鳥橋まで続く林道です。
この林道を歩き、豊羽鉱山の真上から沢に向かって降ることにします。
鉱山施設には橋が架かっています。
その橋を利用しなければ対岸に渡ることが出来ないからです。
しかし、この林道歩きが長かった!
沢の奥まで歩いて戻らなければならず、直ぐ目の前に見えている対岸に渡るために5百メートルも余分になるかなければなりません。
そんなところを何カ所か歩くために思ったより時間が掛かってしまいます。
やっと、豊羽鉱山の真上に到着です。
でも、ここから標高差2百メートルの急斜面を降らなければなりません。
その斜面にどのくらい雪が残っているか分かりません。
慎重に下降を続けます。
雪は思ったより残っているので何とかスキーを付けたまま降ります。
30分ほどで沢に到着です。
沢に掛かっている橋が見えた時には、ホッとしました!
18:15分、日暮れ前の薄暗くなる寸前に下山することが出来ました。
延々と12時間を超える行動時間を掛けて戻ってくることが出来ました。
長い1日でした!
最後に苦闘の後の記録としてGPSログを落とした地図を貼っておきます。
もちろん登山道のない稜線歩きですのでスキーを使ってということになります。
参加者は、発案者のSz氏の他、南岳に登ったKm氏、Osさんに私の4人で行くことになりました。
今回のコースは、豊羽鉱山(元山)から無意根山の千尺高地へ登り、そこから余市岳を目指し、下山ルートは南岳へ降るというルートを選択しました。
余市岳からは、キロロのスキー場へ降るのが一番早いのですが、車の回送に時間が掛かります。
同じように朝里岳を経由して札幌国際スキー場へ降ることも出来るのですが、キロロと同じように車の回送が必要です。
そこで、先日登った南岳へ降るなら車の回送は必要ないし下山時間の短縮が図られるとのことから歩いたことはないのですが、このルートを選択しました。
4月25日(水) 天気予報では好天とのこと、残雪量も例年よりは多いのでスキーを上手く使えば10時間ほどで歩けるのではないかと目算していました。
朝6:05分、準備を終えて豊羽鉱山の登山口を出発します。
快晴無風、最高の天気に恵まれ、足取り軽くクラストした雪の斜面を快調に登ります。
前回、間違って降った尾根を右手に見ながら木漏れ日の射す雑木林の中を登ります。
稜線下でちょっと休憩します。
ここまで1時間と快調な出だしです。
そこから30分ほどで千尺高知に到着です。
目の前に羊蹄山がドーンと聳えています。
後ろを振り返るとこれから歩いていく目標の余市岳が真っ白に輝いています。
今回の下山ルートは、山頂から左の尾根を降る予定です。
この千尺高地から右手に余市岳を見ながらいくつものコブを越えて歩きます。
右手にゴツゴツとした岩山が見えます。これが定山渓天狗岳です。
稜線上には大きな雪庇があり、所々ひび割れしているのであまり近づかないようにして歩きます。
こんな感じで雪庇が崩れたり割れたりしています。
今日は長い距離を歩くので1時間ごとに休憩を取るようにして景色を楽しみながら歩きます。
羊蹄山の右横にはニセコ連山、そのさらに右手には積丹の山並みが見えています。
その山々を囲む日本海は雲海の下にあります。
日差しが強く気温も高いのでシャツ1枚になって歩きます。
どんどん遠くなる無意根山です。右手に見えるのが中岳です。
歩いていくほどに余市岳が姿を変えます。
10:25分、ほぼ半分ほど歩いたところで昼食休憩を取ります。
ここまで順調に歩いていますが、そろそろ疲れが出てきます。
石狩湾の向こうに薄く見えるのが暑寒別岳をはじめとする増毛山塊です。
先日登った余別岳に積丹岳も見えています。
余市岳の山頂が間近に見える場所からなだらかで大きな斜面が続きます。
12:25分、この斜面を登りきり山頂下部に到着します。
ここまで登ると北側にキロロのスキー場が目の下に見えています。
ここで休憩を取ってからこの山頂までの約2百メートルの高度差を一気に登ります。
雪面はクラストしており斜度も増しているのでスキーアイゼンを付けて登ります。
慎重にスキーアイゼンを利かして登ります。
そうして13:25分、やっと山頂に到着です。
山頂での記念写真です。左からSz氏、Km氏、私、
しゃがんでいるのがOsさんです。
さて、ここからは南岳へ向かって降るのですが、山頂で5メートルほどハイ松を越えて南に広がる斜面に立ちます。
ここから4つほどのコブを越えなければいけないのですが、そのコブを含む尾根には大きな雪庇が張り出しています。
一つ一つのコブを越えての尾根歩きは時間が掛かるので、ここは一気に尾根の東斜面をトラバースしてスキーで滑り降りることにします。
斜度は40度はあるでしょうか?
表面は融けているもののその下は固くクラストしています。
しかも、もし転んでしまうと3百~4百メートルは流されてしまうでしょう。
緊張しながら次々と斜面を降ります。
1時間ほどトラバースを続け、最後のコブを回り込もうとした時です。
最後のコブの南側の斜面はガケとなっており雪が崩れ落ちています。
そこで谷底まで降り、そこからシールを付けて南岳へ登り返すことにします。
谷底で休憩してから南岳へ登り返します。
15:30分、南岳の尾根に登りましたが、南岳は顕著なピークが存在しないのです。
ちょっと迷いそうになったので休憩を取って地図を確認します。
場所は間違いがないようですので下山ルートを確認します。
南岳から南西の斜面を降り下にある林道まで降り、その林道を歩いて豊羽鉱山へ戻る当初の予定で降ることにします。
南岳から南西尾根を快調に降ります。
無事に林道に到着、ここから1時間ほどで豊羽鉱山へ到着と読んでいました。
しかし、林道の先にある橋が見つかりません。
地図を読んで地形を確かめ橋を確認するために林道から40~50メートルほど降ります。
確かにそこに橋はあるのですが、朽ち果てたような橋で渡れるかどうか不安を感じる様な橋です。
その先の林道もハッキリしません。
そこで、全員で相談します。
今いる林道は山鳥橋まで続く林道です。
この林道を歩き、豊羽鉱山の真上から沢に向かって降ることにします。
鉱山施設には橋が架かっています。
その橋を利用しなければ対岸に渡ることが出来ないからです。
しかし、この林道歩きが長かった!
沢の奥まで歩いて戻らなければならず、直ぐ目の前に見えている対岸に渡るために5百メートルも余分になるかなければなりません。
そんなところを何カ所か歩くために思ったより時間が掛かってしまいます。
やっと、豊羽鉱山の真上に到着です。
でも、ここから標高差2百メートルの急斜面を降らなければなりません。
その斜面にどのくらい雪が残っているか分かりません。
慎重に下降を続けます。
雪は思ったより残っているので何とかスキーを付けたまま降ります。
30分ほどで沢に到着です。
沢に掛かっている橋が見えた時には、ホッとしました!
18:15分、日暮れ前の薄暗くなる寸前に下山することが出来ました。
延々と12時間を超える行動時間を掛けて戻ってくることが出来ました。
長い1日でした!
最後に苦闘の後の記録としてGPSログを落とした地図を貼っておきます。