2月14日(木)
昨夜は、寝たのが早かったのですが、顔が冷たくて目を覚ましてしまいました。
前の晩はそんなことはなかったのですが、冷え込みが厳しかったのでしょうか?
シュラフカバーをかぶって寝ていました。
全員で寝坊してしまいました。
4時起床が目を覚ましたのは30分も過ぎていました。
急いで準備をします。
テントは雪洞の中に張りっぱなしにして出発です。
6時半、雪洞を雪のブロックで塞いで出発します。
昨日と同じようにトレースの消えた急な斜面を登ります。
足の裏でトレースを探しながら登っていきます。
膝が隠れるほどの雪の深さですが、軽い雪ですのでラッセルはそれほど負担にはなりません。
20分ほどで主稜線に出ると風がゴー、ゴーと音を立てて吹いています。
昨日とは風に強さが明らかに違います。
札内岳の山頂左手に太陽がぼんやりと見えています。
この稜線を下っていきます。
相変わらず雪庇の根元には亀裂が入っているので右側の灌木沿いを降ります。
風は右手から吹いてきます。
前方に巨大な雪庇が張り出しています。
この雪庇の根元も大きな亀裂が入っています。
慎重にルートを選びます。
しかし、日が射すと雪の白さが一際美しく息を飲むばかりです。
最低コルが見えてきました。
8:20分、最低コルを通過します。
ここから山頂までは、登るだけです。
しかし、風がどんどん強くなってきます。
最低コルを振り返ると雪庇が太陽の光を受けて輝いています。
慎重な登が続きます。
登るにつれて風が強くなり身体のバランスに気を付けて登ります。
アイゼンの歯が半分ほどしか刺さらなくなってきます。
堅い雪の表面が氷のようになっています。
ここでバランスを失うと大変です。
ストックをしっかり雪面に食い込ませて一歩一歩慎重に足を運びます。
北カールがうっすらと見えているものの北東カールはまだその姿を見せてはくれません。
もう少し登らねば、北東カールを見ることはできないと思い風に負けないように身体を小さくして登ります。
前方に稜線から左手に張り出した尾根があります。
その尾根に風を避けるように回り込みます。
ここからやっと北東カールが見えるようです。
とはいっても、カールの上部は雲の中です。
ここで相談します。
この上はいっそう風が強くなってきます。
おまけに斜面はカリカリです。
相談の結果、今回はここ1650mを最終到達地点として下山することにします。
そうと決まれば、後は降るだけです。
トレースを踏み外さないように降ります。
休憩を取ったときにOn氏の睫毛が凍っていました。
睫毛に白いものが着いていますが、見えますか?
苦闘の後が忍ばれます。
ここまで歩いてきて雪洞のある稜線が見えたときには、本当にホッとしました。
しかし、ここから支稜線に降りる降り口までが辛かった。
なかなか着かないのです。
一歩、一歩、あえぐようにして登ります。
降り口からは、転がるようにして雪洞に向かいます。
雪洞に着いたときは、ちょっと放心状態でした。
雪洞の中でテントを畳みまずはお湯を沸かして温かい飲み物を作ります。
このとき、ミルクティーが好評でした。
小1時間ほど休んで体力を回復させての下山です。
しかし、この下山も新しく降った雪が40センチほどあり、トレースが消えており難儀しました。
雪庇の根元にある亀裂を探しながら歩くので神経を使います。
スキーをデポしたところまでと思い降るのですが、なかなか着きません。
やっと、スキーデポ地点に着きました。
ここでアイゼンからスキーに履き替えて、いざ、滑るぞ!と思いましたが、いかんせん、荷物が重すぎます。
兼用靴と違ってプラブーツは足首がグラグラ、辛抱のスキーが続きます。
それでも、斜滑降とキックターンを組み合わせて慎重に降ります。
スキーで転ぶ方が怪我をする確率が高いからです。
斜滑降とキックターンを続ける辛抱のスキーの果てにやっと林道、林道に出たときには本当に身体の力が抜けるようでした。
すでに夕暮れが間近に迫っており先を急がねばなりません。
7号堰堤の工事現場からは除雪された林道を歩きます。
車を止めていたゲート前に着いたときはすっかり暗くなっていました。
この3日間の山行を振り返る余裕もなくバタバタと荷物をまとめ車に乗り込みます。
そのまま、中札内で給油して嵐山のお風呂目掛けて車を走らせます。
嵐山荘の浴槽は天国でした!!
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
帰ってきてから麓の上札内の気温を調べてみました。
12日 最低気温 -20.5度 最高気温 -6.5度
13日 〃 -16.3度 〃 -4.7度
14日 〃 -18.9度 〃 -3.6度
一般的に標高差100mで0.6度気温が下がるといわれています。
すると雪洞を作った稜線ですと確実に5~6度はこの気温より低いはずです。
身体が芯から冷えたのもうなずけることです。
昨夜は、寝たのが早かったのですが、顔が冷たくて目を覚ましてしまいました。
前の晩はそんなことはなかったのですが、冷え込みが厳しかったのでしょうか?
シュラフカバーをかぶって寝ていました。
全員で寝坊してしまいました。
4時起床が目を覚ましたのは30分も過ぎていました。
急いで準備をします。
テントは雪洞の中に張りっぱなしにして出発です。
6時半、雪洞を雪のブロックで塞いで出発します。
昨日と同じようにトレースの消えた急な斜面を登ります。
足の裏でトレースを探しながら登っていきます。
膝が隠れるほどの雪の深さですが、軽い雪ですのでラッセルはそれほど負担にはなりません。
20分ほどで主稜線に出ると風がゴー、ゴーと音を立てて吹いています。
昨日とは風に強さが明らかに違います。
札内岳の山頂左手に太陽がぼんやりと見えています。
この稜線を下っていきます。
相変わらず雪庇の根元には亀裂が入っているので右側の灌木沿いを降ります。
風は右手から吹いてきます。
前方に巨大な雪庇が張り出しています。
この雪庇の根元も大きな亀裂が入っています。
慎重にルートを選びます。
しかし、日が射すと雪の白さが一際美しく息を飲むばかりです。
最低コルが見えてきました。
8:20分、最低コルを通過します。
ここから山頂までは、登るだけです。
しかし、風がどんどん強くなってきます。
最低コルを振り返ると雪庇が太陽の光を受けて輝いています。
慎重な登が続きます。
登るにつれて風が強くなり身体のバランスに気を付けて登ります。
アイゼンの歯が半分ほどしか刺さらなくなってきます。
堅い雪の表面が氷のようになっています。
ここでバランスを失うと大変です。
ストックをしっかり雪面に食い込ませて一歩一歩慎重に足を運びます。
北カールがうっすらと見えているものの北東カールはまだその姿を見せてはくれません。
もう少し登らねば、北東カールを見ることはできないと思い風に負けないように身体を小さくして登ります。
前方に稜線から左手に張り出した尾根があります。
その尾根に風を避けるように回り込みます。
ここからやっと北東カールが見えるようです。
とはいっても、カールの上部は雲の中です。
ここで相談します。
この上はいっそう風が強くなってきます。
おまけに斜面はカリカリです。
相談の結果、今回はここ1650mを最終到達地点として下山することにします。
そうと決まれば、後は降るだけです。
トレースを踏み外さないように降ります。
休憩を取ったときにOn氏の睫毛が凍っていました。
睫毛に白いものが着いていますが、見えますか?
苦闘の後が忍ばれます。
ここまで歩いてきて雪洞のある稜線が見えたときには、本当にホッとしました。
しかし、ここから支稜線に降りる降り口までが辛かった。
なかなか着かないのです。
一歩、一歩、あえぐようにして登ります。
降り口からは、転がるようにして雪洞に向かいます。
雪洞に着いたときは、ちょっと放心状態でした。
雪洞の中でテントを畳みまずはお湯を沸かして温かい飲み物を作ります。
このとき、ミルクティーが好評でした。
小1時間ほど休んで体力を回復させての下山です。
しかし、この下山も新しく降った雪が40センチほどあり、トレースが消えており難儀しました。
雪庇の根元にある亀裂を探しながら歩くので神経を使います。
スキーをデポしたところまでと思い降るのですが、なかなか着きません。
やっと、スキーデポ地点に着きました。
ここでアイゼンからスキーに履き替えて、いざ、滑るぞ!と思いましたが、いかんせん、荷物が重すぎます。
兼用靴と違ってプラブーツは足首がグラグラ、辛抱のスキーが続きます。
それでも、斜滑降とキックターンを組み合わせて慎重に降ります。
スキーで転ぶ方が怪我をする確率が高いからです。
斜滑降とキックターンを続ける辛抱のスキーの果てにやっと林道、林道に出たときには本当に身体の力が抜けるようでした。
すでに夕暮れが間近に迫っており先を急がねばなりません。
7号堰堤の工事現場からは除雪された林道を歩きます。
車を止めていたゲート前に着いたときはすっかり暗くなっていました。
この3日間の山行を振り返る余裕もなくバタバタと荷物をまとめ車に乗り込みます。
そのまま、中札内で給油して嵐山のお風呂目掛けて車を走らせます。
嵐山荘の浴槽は天国でした!!
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帰ってきてから麓の上札内の気温を調べてみました。
12日 最低気温 -20.5度 最高気温 -6.5度
13日 〃 -16.3度 〃 -4.7度
14日 〃 -18.9度 〃 -3.6度
一般的に標高差100mで0.6度気温が下がるといわれています。
すると雪洞を作った稜線ですと確実に5~6度はこの気温より低いはずです。
身体が芯から冷えたのもうなずけることです。