井の中の蛙、カイラス山巡礼に挑む!

夢のカイラス巡礼を終え、登山を再開しました。山岳信仰の延長上に四国遍路、カイラス山巡礼があり、原点の登山に戻ります。

黄金山(浜益)に紅葉を求めて!

2013-10-29 20:24:41 | 札幌近郊の山
 札幌近郊の山々もめっきり色づいてきた今日この頃です。
週末の天気予報は余り良くないのですが、mocoさんから10月26日土曜日と28日の月曜日にどこかへ行かないか?とのお誘いがありました。

この時期は、雨の予報であっても山はミゾレや雪になることが多いので行き先が難しいのです。
mocoさんの希望も聞いてまだ登ったことのない黄金山と神威岳をチョイスしました。
さらに天気予報を見ながら余り良くない天気の土曜日は黄金山、月曜日は神威岳と隣にある烏帽子岳を登ることにしました。

 10月26日(土)

 札幌市の北部に住んでいるmocoさんをピックアップして、一路、浜益にある黄金山の登山口に向かいます。
空はドンヨリとした曇り空です。
台風28号は、温帯低気圧になって北海道の南部を東へ向かって進んでます。
しかし、西高東低の気圧配置から北西の冷たい風が吹き込むとの予報もあり油断のできない天気です。

   
   登山口へ向かって走っている時に見える黄金山です。
   小さな山ですが、堂々とした山容です。

 8:20分、登山口に着きました。
   
   登山口には駐車場が整備されており立派なトイレもあります。

 登山口に着いた時、若いカップルが登山準備をしていました。
その人達より一足お先に出発します。

 15分ほど歩くと新道と旧道の分岐に着きます。
   
   ここは、左手の旧道へ入ります。

 旧道を歩いても新道を歩いても山頂までの時間はそう変わらないのですが、旧道の方が岩場ありの登山道で降るより登る方が易しいのです。
そんなことで、今回はmocoさんが初めての山ということもあって旧道を登り新道を降ることにしていたのです。

 旧道の笹原は綺麗に刈り払われています。
   

   
    笹原から見えた山頂です。

 笹原が終わり、森林になってくると道は急に狭い尾根を登るようになります。
そしてドンドン傾斜が増していきます。
固定ザイルがあちこちに出てくると旧道の核心部が始まります。
一番の難所がトラバースするところです。
   
    ここはザイルが張られていますが、余り当てにはならず、慎重に足を運ぶ必要があります。

   
    上を見ると山頂部へ続く岩が覆い被さっているように見えます。

 このトラバースを終えると新道と合流します。
しかし、さらに岩尾根の登りが続きます。
ドンドン高度が上がります。

着いたところが山頂手前の岩峰です。
   
    (この写真は山頂から写しました。)

 すぐ先に山頂が見えています。
   
   しかし、山頂までは一旦降らなければなりません。
それほどの高度ではないのですが、落ちると命はないような急斜面ですので慎重に降ります。
そして登り返すと山頂です。
   

 9:30分、山頂です。
両側はスパッと切れ落ちています。
高度感タップリの山頂です。
風が冷たいので茂みの中に身体を隠して休みます。
山頂まで1時間20分ほどで登りました。

 山裾はすっかり紅葉しています。
   
 
 すぐ横には、幌天狗、群別岳、奥富府岳などが見えています。
   

そして紅葉は海へと続いています。
   

 天気が良ければ赤や黄色の葉が輝いて綺麗だと思うのですが、今日はドンヨリとした曇り空です。
それでも、この紅葉は目を見張らせるものがあります。

 身体が冷えてくるので下山します。
降りは新道を降りますが、わずか40分で登山口へ着きました。

   
    途中の森で紅葉した樹を写したものです。


 冷たく冷えた身体には温泉が一番です。
この黄金山登山には、登山口からわずか5分~10分ほどの所に浜益温泉があります。
この温泉に入り、さらに露天風呂から紅葉を楽しみます。

 贅沢な一日でした!!


 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

   浜益温泉にはこの付近の山に詳しい方がフロントにいます。
  登山口や登山ルートなど分からないことがあれば遠慮なく
  訪ねてくださいとのことでした。

修行の山、久山岳(北日高)!

2013-10-23 20:37:37 | 日高山系の山
 10月11日(金)

 昨夜はきれいな星空でしたが、朝からどんより曇っています。
今日の天気予報は曇りから雨の予報です。
今年は、なぜか夜のいい天気が朝になると曇り空が多いのです。
そんなことでできるだけ早めに登山を終えるため、いつもように朝は4時に起きて準備をします。

 久山岳の登山口は昨日のうちに確かめておきました。
ちょっと迷いながらでしたが、なんとか登山口を確認できたので安心して行動できます。
いつものことですが、初めて登る山は登山口にたどり着くのが意外と難しいのです。
初めて走る林道は、分岐点があるたびに地図を確認しないと迷ってしまいます。

  
   ここが林道の行き止まり地点です。
ここに来るまでの間、両側は綺麗に植林されていました。

 6:05分、いよいよ出発です。

林道の先に丸木橋があります。
  
  この橋がもっと立派な橋であればこの先まで来るまで入れるのですが・・・

 橋を渡って少し歩くとT字の交差点があり立派な林道に突き当たりました。
この林道を左に曲がり10分ほど歩くと登山ポストがあるではないですか。
  
  昨日はこの林道を探していたのですが、上手く探せなかったのです。
ここまで25分ほどかかりました。

 登山道は笹原がきれいに借り払われた快適な道です。
  
   小さな沢を渡ります。
ここからこの沢の左岸を登ります。

 登山道の所々に立派な標識があります。
  

 そして、7:00分、標高700m地点に到着です。
  
  立木にある標識には「日輪釈迦如来」と書かれています。
この標識からも、この久山岳が修行の山であることがわかります。
この後も宗教的な標識と付近の情景を反映したと思われる標識が続きます。

 この700m地点から両側の刈払いも狭くなり、やっと登山道らしくなってきます。
登山道はどんどん傾斜を増してきます。
そして笹が登山道に覆い被さるようになってきます。

  
   木石見返坂

  
   安山岩父の胎内

  
   高王山神の重石
 
  
   石松安山岩

  
   カエル岩

  
   高王山釈迦涅槃座石

  
   熊のとおり道

  
 8:40分、急な尾根道もやっと終わり、山頂まで10分の標識に力づけられて歩きます。

 ここからは岩の隙間に根を張った松と苔に癒されながら歩きます。
しかし、稜線に出たため時折吹き上がりの強い風が吹いてきます。
  

 朽ち果てた丸木で作られた階段を何所ほど登ると山頂でした。
8:50分、山頂に到着です。
  

 山頂からは昨日登った芽室岳がすぐ隣に見えています。
  
 
  
 山頂部は風が強いので少し下った山影で休みます。

  
   赤い実が苔の緑色に映えます。

 寒さのためあまり休みを取らないで歩いてきましたので軽く食べ物を口に入れます。
しかし、汗をかいた体がすぐに冷えてきます。
ガスが吹き上がってきているので天気の方も心配です。
10分ほど休んですぐに出発します。

 急な尾根道を下りかけた時にポツポツと雨が降ってきます。
空模様から雨具の上だけ着て歩きます。
そのうち本降りとなってきます。
登山道は林の中なのでそのまま歩き続けます。

 結局、休みなしで駐車していた車のところまで歩きました。
1時間40分ほどで下り終えたことになります。
ここからは、いつもの新嵐山荘へ向かいます。

 新嵐山荘のお風呂に入って冷え切った体を温めます。
この時間が一番気持ちがいいですね。

 ✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★✩★

 ここで、剣山の登山口にある小屋を紹介しておきます。
登山口には立派な神社があります。
  
   剣山神社です。
この社の右手に小屋があります。
  
  小屋はブロック作りの平屋ですが、中は広く中央に薪ストーブが有ります。
トイレは小屋の左手に別棟であります。

 水は小屋の前の手水の水が使えます。
  

  
  小屋の中はこんな具合です。

 この小屋は冬も使えるのです。
私達もこの冬の日高登山の折に使わせてもらいました。



  

芽室岳(北日高)に登る

2013-10-16 09:40:41 | 日高山系の山
 めっきりと秋が深まってきた北海道です。
この時期、ちょっと寒くなると山は雪が降ります。
晩秋の北海道は山選びが難しくなってきます。

 そんなことを考えながら10月10日から11日に掛けて北日高にある芽室岳へ行って来ました。
せっかく日高へ出かけるのですからもう一つくらいと思い芽室岳の隣にある久山岳をセットで登ることにしました。

 芽室岳は、日高主稜線の北の端となる山です。
この山からピパイロ岳までの主稜線を歩き残しているのでその偵察もかねての登山です。
今回もSz氏と2人での山となります。

 札幌を6時にスタートして高速を使い十勝清水で降ります。
道東道の高速が繋がったお陰で日高は本当に近くなりました。

 8:20分、登山口に到着。
ここには立派な山小屋があります。
   
   キャンプをするにも適当な広場があります。

 8:45分、さあいよいよ出発です。
   
 まずはこの丸木橋を渡ります。
今日のルートは尾根歩きとなります。
天気は上々、登山道の両側も笹係払われており快適です。
昨夜の気温が高かったため笹や下草が濡れていません。

 こんな快適な登山道はしばらく振りです。
しかし、登山道はなかなかの急登です。焦らずじっくり登ります。

   
    ハイ松が出てくるようになると視界が開けてきます。
西峰が見えてくると傾斜が少し緩くなります。
白樺の木が多くなると西峰への分岐が近くなります。

   
    西峰が間近に見えてきました。

 ほどなく分岐点です。
   
    西峰との分岐点に来ると芽室岳の山頂が間近に見えてきます。
    一番奥のコブが山頂です。

 11:45分、ちょうど3時間で山頂に着くことができました。
   
    山頂標識です。
   

 今日は天気がいいのでずいぶん遠くの山も見えています。
西の方には羊蹄山や芦別岳、北には十勝岳から大切の山並みが見えています。
そして東の遠くには雌阿寒岳も見えていました。

   
もちろん北日高の山並みもバッチリ見えています。

 すぐ横には伏見岳からピパイロ岳の稜線が見えます。
そして、芽室岳からピパイロ岳の稜線もクッキリ見えています。

   
   この稜線をじっくり見ましたが、ピパイロまで遠いこととピパイロの稜線までの最後の登りは相当急な尾根であることがよく分かりました。

 ここからピパイロまでは夏道が無いので残雪期に歩くことを考えていますが、取り付きまで林道が長いこととこの稜線は1日では歩けないので、相当の覚悟が必要です。

 すっかり温かい山頂でのんびりしていましたが、西峰へ行くSz氏と分岐点で会うこととして、私はコケモモの実を取ることにしました。

 コケモモは赤い実をつけた高山植物です。
その実はちょっと酸っぱいのですが、祖のみを取って果実酒を造ろうと思っています。
実は昨年もこの実を集めようと思い石狩岳へ行きましたが、ほとんど目にすることがなかったのです。

 ここ、芽室岳にはコケモモやガンコウランの実がなっていたので集めることにしました。
30分ほど頑張って両手に乗るくらいの量が集まりました。

 こんな楽しみがあるのが、秋山の良いところですね。

 下山後は、剣山の登山口にある小屋へ向かいます。
明日は、この芽室岳と峰伝いにある久山岳に登ります。

   
   十勝平野も一望できました。

第6回北大山岳館講演会を聴きに行く

2013-10-12 19:53:55 | その他
 10月12日に北大の構内にある山岳館において講演会があるというので聴きに行ってきました。

 講演者は鮫島惇一郎氏です。
講演の題目は、「身近な山~花と絵と山~」です。

 鮫島氏のお名前はずいぶん以前から知っていました。
北大から林業試験場へ出向、その期間にも山のこと植物のことなどに関する著書が多数あります。
しかし、お姿を拝見するのは今回が初めてです。
どんな方なのか?
とても興味を持って山岳館へ行きました。

   
    右が講演会のポスターです。
    そして、左が著書の「草樹との出合い」ですが、今回の参加者全員に
   著者からプレゼントされました。
   
   
    講演者の鮫島惇一郎氏です。
    御歳87歳、まだまだお元気です。

   
    講演を聴きに来た方々ですが、若い人の姿が余り見えなかったのは残念です。

 講演内容は、戦後間もない頃から現在まで鮫島氏が登ってきた山と植物に関することでした。
飾らない話し方で、時折当時のエピソードも挟みながらのお話はとても楽しいものでした。
相づちを打つ人、声を上げて笑う人など和やかに時間が過ぎていきます。
北海道の登山シーンにおいて創成期から山と対峙してきた人のお話は興味深いものでした。


 ここで、山岳館を紹介したいと思います。
この山岳館は、北大構内でも北の端のほうにあり、自嘲的に「北大構内のチベット」と呼ばれているようです。
この講演会もこの山岳館の場所を知ってもらいたくて初めたと聞いたことがあります。

   
    建物は、カットログで造られています。
    2階建ての建物で、1階部分は玄関の左手が書庫、
    右手は吹き抜けのホールとなっています。
    2階は、北大山の会のルームとして使用しています。

   
    玄関を入ったところに坂本直行さんの絵が掛けられています。

   
    書庫です。
この書庫には日本山岳会創成期の著書から最近の書物までいろいろなものがあります。
   

   
    ここに日本山岳会創成期における著名人の著書が並んでいます。
    大島亮吉、小島鳥水、冠松次郎など垂涎ものの著書が並びます。
   
   
   2階へ上がる階段に山スキーが展示されています。

   そして、その奥にはピッケルとアイゼンが展示されています。
   

   
    2階から見たホールの様子です。


 この山岳館は一般開放されています。
開放日にはこれらの著書を手に取ってみることができます。
なお、開放日や時間などはHPで確認してください。


十勝岳(南日高)に沢登り!

2013-10-06 22:04:44 | 日高山系の山
 9月20日の昼から札幌を出発、一路浦河を目指します。
今回は、南日高にある十勝岳に登り、できれば楽古岳までの稜線を歩くためです。
Sz氏と二人での挑戦となりました。

 20日は、登山口となるコイボクシュメナシュンベツ川にある楽古山荘に前泊します。
   
   途中の林道が工事中で少し待たされましたが、日暮れ前に小屋に到着です。
この小屋は、水が小屋の目まで沢水が引いてありトイレも完備された立派な小屋です。
電気も灯くようなのですが、発電機の動かし方が分かりません。

 小屋のストーブを燃やして夕食の鍋を食べます。
今夜は妙に温かく、ストーブを炊くと小屋の室温が上がりすぎ暑いくらいです。
こんなことで温かい小屋でぐっすり寝ることができました。


 9月21日(土)

 4時に目を覚ましますが、この季節になるとまだまだ真っ暗です。
チャッチャと朝食を済ませる頃には薄明るくなってきました。
窓から外を見ると空はドンヨリ曇っています。
時折、強い風が吹いています。
コンディションとしては、あまり良くありません。

 5:15分、外へ出ると今朝も妙に気温が高いのです。
空は低い雲が立ちこめています。
   
   駐車場の入口にある鐘を鳴らす紐が大きく揺れています。

 ここからは林道跡を上流に向かって歩きます。
この道は昨年も歩いています。
ほとんど1年振りの林道です。

 15分ほど歩くと昨年入渓した最初の渡渉点です。
   
 しかし、良く見ると対岸に踏分道があるようです。
今回は十勝岳から楽古岳まで歩くつもりですので、先を急がなければなりません。
そんなことで、使える捲き道を最大限に使って歩きます。

   
    520m二股です。
ここまで約1時間、まずまずの進み具合です。
昨年は、ここで左股へ行かなければならないところを右股へ入ってしまい楽古岳の山頂下まで登ったのです。

 今回は間違わずに左股へ入ります。
二股からそれほど難しいところもなく順調に登って行きます。
1時間ほど歩き標高700mほどで沢全体に覆い被さるように岩が積み重なっています。
   
    ガラガラのカラ沢は不安定な岩が積み重なっています。
浮き石に足を取られないように慎重に登ります。

 再度水音が聞こえるようになると目の前に急な沢が滝となって上の方へ続いています。
   
 この辺りから辺りがガスに包まれ視界が無くなってきます。
風は相変わらず強く吹き上がってきます。
唯一、気温が高いのが救いでしょうか。

 こんな状況ですので十勝岳から楽古岳の稜線はあきらめました。
ガスで視界がなくさらに強い風の吹く稜線を歩くのは辛いだけです。

 沢自体が傾斜が強いので滝の連続といった感じが続きます。
そのためドンドン標高を稼ぐことができます。
   

   

 前を歩くSz氏の姿が霞むほどガスが濃くなってきます。
このあたりで、私はすっかり戦意消失です。
こんな天気で十勝岳の山頂へ立っても何も見えないでしょう。
そんなところに登ってもつまらないと思います。

 再度、沢水が消えます。
ガラガラの岩を登りますが、この辺りで右に見えた小さな沢にはいるのが正解のようでした。
しかし、私は左股の方が沢型がはっきりしているの、こちらを選択してしまいました。
ほどなく沢水が復活、それもすぐに消えてしまいます。

 すでに源流部の様子となった沢型を登ります。
傾斜がドンドン増してきます。
両側の笹を掴みながら登るのですが、その笹も低くなってきます。
ハイ松が見えてきます。
かなり稜線に近づいているとは思うのですが、辺り一面ガスに包まれ視界は15mほどでしょうか。
  
 高度計を見ると1250mを示しています。
ここでSz氏に下山しないかを相談します。
このまま稜線に出て山頂を目指してもガスの中の山頂には何の楽しみもないからです。

 Sz氏の了解をもらったので直ちに下山します。

昨年に引き続き、十勝岳も楽古岳も山頂目前で引き返すことになってしまいました。

 楽古山荘に戻ってくると車が3台ほど止まっていました。
彼らは楽古岳に夏道から登っているのでしょうか?

 結局、中途半端な山行を繰り返し野塚岳から楽古岳の稜線は残したままとなってしまいました。
同行のSz氏には悪いことをしましたが、妙に気持ちの盛り上がらない山行でした。




服部文祥氏の講演会

2013-10-01 07:58:45 | その他
 服部文祥氏の講演会が札幌で開かれます。
 

   

 北海道で服部文祥さんのことをご存じの方は少ないと思いますが、「自称・サバイバル登山」を実践している方です。
「サバイバル登山」というのは、食料を釣りや狩猟により現地調達し、かつ、登山装備も極力少なくした登山スタイルで山と対峙するものと自身で定義しています。

 彼は、このスタイルで無雪期の日高の縦走を行っています。
それは、沢を登りイワナやオショロコマを釣って食料とし、沢から峰や山頂、また沢を降るを繰り返して日高全山を歩いたのです。
   
 最近では、狩猟免許を取り銃を携行しており、鹿や鳥なども食料に加えております。

著書には、『サバイバル登山家』(みすず書房)
     『百年前の山を旅する』(東京新聞)
                      などがあります。

 こんな人ですから、普通の登山では考えられない面白い話が聞けるのではないでしょうか。
私がお勧めする講演会です。

 場所と時間は次のとおりです。

 「服部文祥記念講演会・サバイバル登山と北海道の山々」

  日時 11月9日(土)午後6時30分開演
  場所 かでる27 1階ホール
     (札幌市中央区北2条7丁目)

 なお、前売り券は秀岳荘で扱っています。
 

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 私事ですが、私も40数年前に食料は米と調味料などだけを持ちタンパク源は釣りをして調達するという方法で知床岳に登ったことがあります。

誘ってくれたのは、早川禎治さんでした。
この当時、知床五湖から先の林道は知床大橋までしか開通しておらず、その先は工事中でした。
ウブシノッタ川に架ける橋の工事中で、ここから、海岸まで工事用の細く急な道を降り、ルシャまでゴロゴロした岩を歩いた記憶があります。

 チャカパパイという沢を詰める途中、この沢で釣りをしてオショロコマをゲット、食料としました。
この沢は、途中でカラ沢となり、源流部まで水無でした。
この沢を登り詰め、知床岳の山頂が見えた所から猛烈なハイ松に行く手を遮られ、何と、ハイ松の枝を渡りながら山頂下まで歩きました。
そこには、小さな湧き水が溜まった沼があり水の心配が無くなってホッとしたものです。

 山頂からは、テッパンベツの沢を降り下山。
私にとっては、忘れられない山行でした。

今も、この時の情景が目に浮かんでくるほどです。