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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

スクロヴァチェフスキのブルックナー5番

2019年04月14日 22時11分20秒 | ブルックナー
4月になっても寒いことです。おかげで桜が長く咲いているようで、それはそれでけっこうなことですね。寒いのはマリーンズも同じ。開幕以来、4勝10敗。今日で4連敗。まず先発がいかん。5回までもたない試合が多い。打つ方も、去年の4番井上は二軍落ち。中村とレアードはいい。でもその前後がいけません。バルガス、角中にもう少しあたりが欲しい。まあ、今は辛抱しないとね。石川とボルシンガーが復帰して、安定感を見せてください。まだ始まったばかり。まだまだです。

ということで、今回はブルックナー。私、ブルックナーはけっこう聴いているんです。でも、2016年以降では、5回しか取り上げていません。昨年は、1回のみ。まあ、交響曲がすべてあげても11曲しかないですしねえ。新しい録音も出るには出てますが、私はそれほど聴いていませんし…。アンドリス・ネルソンスやネゼ=セガンの演奏も聴いてみたいな、とは思っているのですが…。といっても、多いのは昔の録音ですかねえ。

でも、スクロヴァチェフスキの演奏は、やはりよく聴きます。ここ4年でも、読売日響との8番、9番を取り上げています。2017年2月に逝去されたスクロヴァチェフスキ。一度、生で聴きたかったですね。亡くなっても2年がたちます。早いものです。読売日響やN響、そして、ロンドンPOとのライブが残っています。この中から、今回は、読売日響との交響曲第5番変ロ長調。2008年4月18日、サントリーホールでのライブ録音です。

スクロヴァチェフスキは、この5番の演奏、3種類が残っています。ザールブリュッケンとの全集、、この読売日響、そして2015年のロンドンPOとのライブです。ロンドンPOとのライブは亡くなる2年前の最晩年。読売日響とロンドンPOを比べると、後者のほうが、6分ほど演奏時間が長いです。前者の演奏、いいところは録音が極めていい、のです。読売日響とのライブは多くがSACDであることで、いい音で聴けるのですが、この5番はUHQCD。これはUltimate Hi Quality CDということで、詳しくはわかったようでわかってないかもしれないのですが、普通のCDよりはかなり音がいいです。これはこの演奏の最大の利点でもありますね。それは、各楽器の音色が実に鮮明。細部にわたるまで明瞭。ダイナミックレンジも広い。迫力も満点。特に、ブルックナ-は、音の善し悪しはけっこう大切と思います。特に、音の抜けがいいということでしょうか。

しかし、この演奏、私はたいそう好きです。非常に音楽に透明感があり、見通しがいい。細部まで明瞭に聴くことができるのです。そして、スクロヴァチェフスキの意図する音楽が明確に見えてくるような(それは実際に言葉では表現できないのだが)演奏に思えるのです。すべて、自分に納得できる音楽になっているところが私には、すべて満足なのであります。そう思うと、読売日響の演奏も、実にいい音であり、ひとつの不満もなく、じっくりとうなずきながら、聴くのでありました。

第1楽章、出だしの弦のピチカートから主部に至るまで、見事な管弦楽の響きに耳が奪われる。そして、主部に入ってからも豪快さときめ細かさが併存して非常に新鮮な気持ちで聴くことができる。第2楽章、非常に伸びやかに素直な表情で進んでいきます。多少のもの足りなさはあるが、美音と録音のよさで満足できますね。しかし、読売日響は頑張っています。木管と低弦がいいです。そして後半。私的には、この後半がいいです。ブルックナーの交響曲の後半って、前半で疲れてしんどくなるときがおるんですが、この演奏、むしろ後半がいい。特に曲が非常にわかりやすいのです。対位法的なところなどの曲の構造などの見通しもよくわかる。そこがますもっていい。そして、第3楽章は、重いが躍動感もいいし、テンポや強弱もとても心地よいのです。加えて、オケも実にいいのです。第4楽章、続くこの楽章、これまた素晴らしい。この演奏の白眉でしょう。最初のフーガからお腹の底にまで響くような音色でズンズン進み、表情も場面ごとに豊かであり、堂々としまた細部かで細やかにそしてしなやかに歌い上げる。スクロヴァチェフスキと読売日響の実に素晴らしいブルックナーでありました。

今日は、過日逝去した義父の49日忌。無事法要もできました。一日中雨。明日からは、少しは暖かくなるとか。今週も頑張りましょう。
(DENON COCO-85385 2017年)

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2 コメント

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Unknown (クレモナ)
2019-04-17 21:09:59
ロッテ、最下位ですが、ここに来て、SBに勝利してますね。頑張って欲しいものです。
ところで、スクロヴァチェフスキー、名前が長いですね。彼の演奏は、昔、マーキュリーなどで、伴奏指揮者として、知られていましたね。ただ、あまり、メジャーな指揮者ではなく、印象は薄い感じでした。ただ、音楽に対しては、真摯な態度で臨む方なのだと、思います。以前、N響の演奏をテレビで見ていたら、シャツの襟が、片方だけ、完全に飛び出ていたのですが、そのまま、最後まで演奏していたのを、覚えています。そんな些細なことは、気にもせず、演奏に集中していたのだと思います。恰好なんか、気にしていないのです。そんな指揮者は少ないのですが、確か、スヴェトラーノフも、そうでした。
ところで、ブルックナーですが、ザールブッリュッケンとのCDを、持っていますが、あまり、聴いていません。私は、7番が好きで、色々、集めていますが、5番は、マタチッチ、ヴァントくらいしか、ありません。何か、どの曲も、同じに?聴こえるのです。これから、聴いて行こうと、思っています。
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コメント、感謝です。 (mikotomochi58)
2019-04-20 21:09:29
クレモナ 様、コメントありがとうございます。マリーンズ、今日も勝ちました。これで4連勝です。まあ絶不調のときもあれば、よく鳴るときもあるんでしょうか。まあ、波がありますね。だた、強いチームは、不調の期間が短いのでしょうね。涌井、石川、ボルシンガーと三本柱となればいいのですがねえ。それはさておき、スクロヴァチェフスキ、もう少し長生きしてほしかったですが、年齢からすると仕方ないでしょうねえ。ブルックナーの交響曲、最近は5番が一番よく聴きますし、聴き応えがありますね。また、ご教示ください。
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