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最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

1955年バイロイト、もう一つのオランダ人

2006年08月25日 22時24分35秒 | ワーグナー
この週末は一泊の人間ドックに行くはずでしたが、うっかりして日を間違えてしまいました。とほほ。今日明日だったんですよ。朝、岡山にいて携帯にその連絡が来て知りました。どんくさいことでした。そんなわけで、この週末は神戸におることになりました。
私は、ワーグナーはかなり好きです。何回か触れましたが好きです。最近、歌劇『さまよえるオランダ人』のCDを2種類買いました。二つとも、1955年のバイロイト音楽祭のライブです。この年のバイロイト音楽祭は、ヨゼフ・カイルベルトの『ニーベルングの指環』とクナッパーツブッシュの『パルジファル』、クリュイタンスとカイルベルトで『タンホイザー』、そしてクナッパーツブッシュとカイルベルトの『さまよえるオランダ人』が上演されました。テスタメントから出されたステレオ盤として話題になっているのが、この年のカイルベルトの指揮した指環とオランダ人ですね(昨年クリュイタンスのタンホイザーもオルフェオから正規盤として出されました)。そんなことで話題となっている1955年のバイロイト音楽祭なんですが、オランダ人は、ステレオで発売されたカイルベルト盤とクナッパーツブッシュ盤があり、をの二つを入手したわけです。今回は、クナッパーツブッシュの方を取り上げます。
1955年のオランダ人は。ウォルフガング・ワーグナーの演出でこの年から始められ、1956年はカイルベルトだけが演奏してます。その後、1959年からはヴィーラント・ワーグナーの演出とサヴァリッシュの演奏で新しいプロダクションが始まったようで、ウォルフガング・ワーグナーのものは2年間で終わったようです。評判もそれほど良くなかったみたいです。
しかし、クナッパーツブッシュがオランダ人を指揮したのは、バイロイトでもこの1955年だけで、他にも彼のオランダ人の演奏は残ってないみたいです。となれば大変貴重なものですね。出演者も豪華です。ヘルマン・ウーデ(オランダ人)アストリッド・ヴァルナイ(ゼンタ)ルートヴィヒ・ウェーバー(ダーラント)ヴォルフガング・ヴィントガッセン(エリック)という顔触れです。同じ年に演奏したカイルベルトとは、エリックのヴィントガッセンが違うだけです。音質はステレオのカイルベルト盤はいいですが、このクナッパーツブッシュの方は当然モノラルですが悪くはありません。やはり、なんといってもクナッパーツブッシュの指揮が聞かせますね。腰が据わり堂々とした、雄大で説得力に富む演奏です。クナッパーツブッシュ独特の節回しも随所に聞かれ、それがたまらなくいいですね。これを聞くと他の演奏は、なんとも味気ないあっさりとした演奏に聞こえます。また、ゼンタのヴァルナイがいいです。ゼンタはベーレンスがいいと思ってましたが、それ以上ですね。最近復活めざましいソプラノです。加えて、エリックはヴィントガッセンなんですよ。私にとって最高のヘルデン・テノールです。エリックはそれぼどパッとしない役で、少々立派すぎるような気もしますが、いいですね。そんなわけで、オランダ人のベストと言ってもいい演奏です。
HMVのネットで買いましたが、2枚組で1200円ほどでした。安いです。

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