こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

大戦下のフルトヴェングラー第9。

2006年07月05日 00時01分30秒 | ベートーヴェン
私は、現在CDを購入する方法は、お店で:NET=2:1といった感じであります。NETは主にHMVを利用してます。お店はタワーさん中心です。今回も、まず、HMVのWebで、フルトヴェングラーの第二次大戦下のベートーヴェンのライブを集めたCDがANDROMEDAから出たのを知りました。思わず、NETから注文しました。2500円ほど。6枚組ですから安いです。
以前にも述べましたが、学生のころフルトヴェングラーに夢中になったときがありました。その時にも大戦下のライブは、異様な、かつ独特の緊張感に包まれた演奏が多く、彼も遺産の中でも最上のものが多いことによります。中でも、昔から注目していたのが、1942年3月22・24日のライブのベートーヴェン交響曲第9番です。
これは、最初フィッリプスからのLPで買いました。その後、MUSIC & ARTSからのCDを買いました。(蛇足ですが、100円SHOPのダイソーで売っていたベートーヴェン名曲集5の合唱ってのは、おそらく同じ音源ではないかと思っています)。
だいたい、第9ってのは年末の恒例行事となって、ある種特別な音楽のように感じられて、CDもそれほど持ってません。おそらく、このフルトヴェングラーとヴァントのやつくらいです。曲自体は立派で凄いのですが、なんでか聞きませんね。
フルトヴェングラーの演奏は、かの1951年のバイロイトの復活ライブがありますが、これも昔のLPで「疑似ステレオ」のやつを持ってます。これも確かに名盤でしょう。しかし、この1942年のライブは、凄まじい燃焼力をもってずんずん曲を進めて行ってます。ぶち切れそうな緊張感は、一体どこから派生するんでしょうか。
大戦下の異様な状況下だからでしょうか。第一楽章で叫びまくったあと、第2楽章での狂ったように壮絶な音楽は、そう聞けるものではありません。こんなフルトヴェングラーは、私は大好きですね。そこには演奏の善し悪しを超えた魂の叫びがあります。いやはや、こんな演奏をしていたら、体が持たないでしょうね。
他のベートーヴェンの交響曲、どれもフルトヴェングラーらしい演奏になってます。

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2 コメント

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ありがとうござます。 (mikotomochi58)
2006-07-09 17:51:25
そう言われれば、そうですね。いい音で聴きたいのは、当然のことですね。ご指摘のものをまた捜してみようと思います。また、ご教示ください。
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フルトヴェングラーのCD (furt)
2006-07-05 12:44:03
こんにちは。フルトヴェングラーの魅力を理解される方ですね。

ただし、このCDの音ははノッペリしていて金属的な響きで×です。各種フルトヴェングラーのサイトを御覧いただくと、数ある同演異盤の中から安価良質でどれを選べば良いかわかります。

ちなみにこの第9ですと、DELTAというレーベルが良いとされていて、小生もそれにしたら、音はみちがえるほど良かったです。ご参考までに。

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