こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

プレトニョフのピアノ・リサイタルに行きました。

2019年06月16日 22時43分21秒 | モーツァルト
プロ野球交流戦がはじまりました。マリーンズ、これまで1勝2敗ペース。昨日ドラゴンズに負けたので3章7敗。投手は先発の柱がいない。涌井、岩下、種市、二木、石川などでまわしてましたが、石川が登録抹消。ボルシンガーの再登録で、土肥を含めての6人でのローテ。涌井とボルシンガーがしっかりしないと。田村と藤岡が復帰したので、守備はよくなるでしょう。打つ方がなかなか。角中も早く復帰して欲しい。中村、なんとかならんか。安田も早く上がってきて欲しいです。加えて、私は密かに西岡の復帰入団を期待してすが、無理でしょうねえ。

ぼやきばかりになりますので、これはこれとして…。15日に兵庫県立芸術文化センターでのミハイル・プレトニョフのピアノ・リサイタルに行って来ました。曲目は、モーツァルトのピアノソナタ第4番変ホ長調K.282、ベートーヴェン、ピアノソナタ第31番変イ長調作品110、モーツァルト、ピアノソナタ第10番ハ長調K.330、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番ハ短調作作品111.でありました。

私は、プレトニョフの演奏は、まったくこれまで聴いたことありませんでした。CDも一枚も持っていません。最近は、指揮者としてロシア・ナショナル管を率いての活躍を耳にする程度。また2010年のタイでの事件もありましたねえ。ですので、まあまったく知らない演奏家に等しいのでありました。なぜ行ったか。それはベートーヴェンの31番と32番をぜひ聴きたかったのでした。この二曲は私はかなり好きなのでありました。

そんなわけで、15日の土曜日に雨模様の中、いそいそと芸文センターまで出かけました。家から電車で約50分。1階の前から4列目の左側。けっこういい席を買いました。ここは安いんです。この席でA席で4000円なんですよねえ。そんなこともあってか、人気のある演奏家などのチケットはあっという間に売り切れになるのでした。佐渡さんなんかやと、すごい人気だそうですので、入手困難なんでしょうか。

それで、プレトニョフですが、1957年のお生まれです。生でみた印象はずいぶん年をとられたかなってとこでしょうか。ほとんど表情が変わらず、あまりお愛想がないのでした。ピアノは、カワイのもの。この人のお気に入りですね。それでまず言いたいのは、モーツァルトとベートーヴェンを交互に弾くのはどうなんでしょうねえ。前半にモーツァルトで、後半にベートーヴェンでいいように思うのですが…。モーツァルトの間に31番とはどうも馴染めないというか違和感がありました。とはいえ、やはり生はいいですねえ。非常に整った音色と揺るぎないテンポ、客観的な表情。そして、実に端正で堅固なピアノでありました。言い方を変えれば、あまり面白みのない演奏ですかねえ。でも、繰り返し聴けば味がにじみ出る演奏でありました。

最初のモーツァルトの4番。これはよかったですね。第1楽章アダージョもきらめくようなピアノの響き。多少の愉悦感も含みながら、非常にチャーミングでした。ベートーヴェンの31番。打って変わっての深遠な世界。やはり第3楽章。非常に腰がすわり、落ち着いたところから、この曲の美しさが光っています。フーガも堅実でありました。モーツァルトの10番。やはり、ベートーヴェンとの違いについて、それほど意識されていないと思うが、モーツァルトの華やかさやはかなさを意識できましたねえ。そして、ベートーヴェンの31番。これもよかったです。第1楽章は、豪快で圧倒的。ロリアンピアニズム風の大きな音ではないのですが、一音一音が耳に突き刺さる。そして第2楽章。この変奏曲。いつ果てるとも知れないような悠久の世界。プレトニョフのピアノは能面のように延々とこれを奏でていきます。それほど長い時間ではないですが、至福のときでありました。

しかし、クラシックの演奏会、平均年齢の高さが指摘されていますが、この演奏会も高齢者が多い多い。60才代が大半を占めているよう。若年層はほとんどいないです。まあ、曲目にもよるんでしょうがねえ。日本の社会の縮図のようでありました。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スクロヴァチェフスキのブル... | トップ | ワルターのブラームス4番 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クレモナ)
2019-06-18 20:59:59
プレトニョフのリサイタルに行かれたそうですね。意外と、チケット代は、高くないですね。来日アーティストは、それほど、高名でもない人でも、「巨匠!」「天才!」と、褒めちぎりますが、プレトニョフは、かなりの、実力者ではないでしょうか。今回の、プログラムを見ても、なかなか、自己主張の強さが、感じられます。リヒテルや、ミケランジェリなどと同じような、サービス精神ゼロの、プログラムだと、感じました。
さて、プレトニョフのCD、実は、意外と所有していました。ピアノ演奏としては、カーネギーホールでの、リサイタル盤、ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集、そして、指揮をしたものでは、シチェドリン/カルメン組曲、バレエ曲集、ベートーヴェン/交響曲集等々。特に、「カルメン」は大好きな盤で、ロジェストヴェンスキー盤と共に、愛聴しています。ピアノの音も生で聴くと、弦の響きが、直に聴こえるので、迫力満点ですね。やはり、演奏会は良いですね。ただ、年配者が多いのは、私も感じます。今の時代、何処へ行っても、年配者ばかりです。映画館でも、スーパーでも、ホームセンターでも。車を運転している人も、高齢者です。だから、事故も多いのです。
ところで、ロッテ、相変わらず、低迷していますね。良い試合はしているのですがね?
返信する
コメント、感謝です。 (mikotomochi58)
2019-06-18 23:31:50
クレモナ 様、コメントありがとうございます。芸文は比較的安い値段設定なので、お客さんもたくさんはいるのでしょうね。プレトニョフ、あれから時間がたちましたが、もう一度聴きたいなと思わせるような演奏だったなあ、と思っています。ご指摘のとおりだと思います。ただ、しかたないなあ、という表情でアンコールはやってくれました(笑)。これからも機会を見つけて、聴けたらなと思っています。年配者が多いというと、家人はあんたもそのひとりよな、と言われました。まさにその通りと主思います。今日は。マリーンズ、カープの勝ちました。久々の連勝でありました。またご教示ください。
返信する

コメントを投稿

モーツァルト」カテゴリの最新記事