今週の水曜日の夕方から、昨日まで岡山に行っていました。急なことでしたが、転院騒動がありまして、その前後で、動きが取れませんでした。二日ほど仕事を休んでしまいました。年度末の多忙な時期ですので、なかなかつらいことろでありました。今日は出勤しましたが、明日はまた岡山。月曜からも出勤できればいいのですが…。そんなこんなで、仕事は貯まる一方ですので、とほほであります。
そんな状況でしたので、なかなか音楽はじっくりと聴けませんでした。音楽をゆっくり聴ける環境は、貴重なものですねえ。それで、今回はハイドンであります。少し前のことですが、いつもお世話になっているブログのひとつであるデジタルキャットさんの「DIGITALCATの日記」の3月18日の記事に、「例えば今は、ハイドンの交響曲第73番が聴いてみたい! でもCDがない!!」という一文を見つけました。ハイドンの交響曲で70番台はほとんど知らなかったので、デジタルキャットさんが言われるところの73番っていうのは、どんな曲なんだろうと思いました。それで、早速先日買ったドラティの全集から引っ張り出して聴いたのでした。すると、なかなかおもしろい曲なんですねえ。しかし、予め告白しておきますが、実はここでおもしろい曲と思ったのは、73番ではなく72番なんですね。というのも、73番と思い、72番を聴いていたんです。あとから間違いに気づいたのです。すんません。
そんなわけで、ハイドンの交響曲第72番ニ長調です。1764年前後の作品と推定されています。演奏は、アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ。ハイドンの数ある交響曲を聴いていくと、パ80番台までの曲には、うーん、これが交響曲か?ディヴェルティメントみたいだなあ、とか感じるものが見られますね。まあ、交響曲の定義も難しいですが、まだ明確には確立されていなかったとするべきなんでしょう。そして、この72番もそんな曲であります。第1楽章、勇壮で堂々とした祝祭的なテーマで始まります。その中で、ホルンのソロが聴けます。ホルン協奏曲か、って思います。そして、第2楽章アンダンテ。ここではヴァイオリンとフルートのための協奏曲ですね。テーマもハイドンらしい素朴な美しさが光る。これに二つの楽器によって展開されていきます。第3楽章メヌエット。これもどちらかと言えば田舎くさいもの。またホルンが活躍します。メヌエット、好きですね。そして第4楽章。これがまたおもしろい。まずユニゾン風に奏でられるこれまた素朴な主題が、いくつかの楽器が順番にソロで変奏していくというもの。フルート、チェロ、ヴァイオリン、コントラバスときて、木管楽器、弦楽器、そして最後に合奏で終わります。なかなかおもしろいです。コントラバスなんかがいい味を出しています。楽しく聴けるともに、最初に言いましたが、これはセレナードかディヴェルティメントでしょう、と思います。
この曲は、ドラティとアダム・フィッシャーの演奏を持ってますが、やはりドラティです。フィッシャーはこじんまりとした曲の印象を受けますが、ドラティは堂々とした展開と、各楽器の名人芸がいいです。ハイドンの交響曲、まだまだ知られざる名曲がたくさんあります。
(DECCA 478 1221 2009年 輸入盤)
そんな状況でしたので、なかなか音楽はじっくりと聴けませんでした。音楽をゆっくり聴ける環境は、貴重なものですねえ。それで、今回はハイドンであります。少し前のことですが、いつもお世話になっているブログのひとつであるデジタルキャットさんの「DIGITALCATの日記」の3月18日の記事に、「例えば今は、ハイドンの交響曲第73番が聴いてみたい! でもCDがない!!」という一文を見つけました。ハイドンの交響曲で70番台はほとんど知らなかったので、デジタルキャットさんが言われるところの73番っていうのは、どんな曲なんだろうと思いました。それで、早速先日買ったドラティの全集から引っ張り出して聴いたのでした。すると、なかなかおもしろい曲なんですねえ。しかし、予め告白しておきますが、実はここでおもしろい曲と思ったのは、73番ではなく72番なんですね。というのも、73番と思い、72番を聴いていたんです。あとから間違いに気づいたのです。すんません。
そんなわけで、ハイドンの交響曲第72番ニ長調です。1764年前後の作品と推定されています。演奏は、アンタル・ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ。ハイドンの数ある交響曲を聴いていくと、パ80番台までの曲には、うーん、これが交響曲か?ディヴェルティメントみたいだなあ、とか感じるものが見られますね。まあ、交響曲の定義も難しいですが、まだ明確には確立されていなかったとするべきなんでしょう。そして、この72番もそんな曲であります。第1楽章、勇壮で堂々とした祝祭的なテーマで始まります。その中で、ホルンのソロが聴けます。ホルン協奏曲か、って思います。そして、第2楽章アンダンテ。ここではヴァイオリンとフルートのための協奏曲ですね。テーマもハイドンらしい素朴な美しさが光る。これに二つの楽器によって展開されていきます。第3楽章メヌエット。これもどちらかと言えば田舎くさいもの。またホルンが活躍します。メヌエット、好きですね。そして第4楽章。これがまたおもしろい。まずユニゾン風に奏でられるこれまた素朴な主題が、いくつかの楽器が順番にソロで変奏していくというもの。フルート、チェロ、ヴァイオリン、コントラバスときて、木管楽器、弦楽器、そして最後に合奏で終わります。なかなかおもしろいです。コントラバスなんかがいい味を出しています。楽しく聴けるともに、最初に言いましたが、これはセレナードかディヴェルティメントでしょう、と思います。
この曲は、ドラティとアダム・フィッシャーの演奏を持ってますが、やはりドラティです。フィッシャーはこじんまりとした曲の印象を受けますが、ドラティは堂々とした展開と、各楽器の名人芸がいいです。ハイドンの交響曲、まだまだ知られざる名曲がたくさんあります。
(DECCA 478 1221 2009年 輸入盤)
私がハイドンの73番を聴いてみたいと思ったのは、日頃お世話になっているリベラ33さま(守口フィラデルフィア管弦楽団研究会)の記事を拝見したからです。特に73番を様々な指揮者の方で語られていたので興味を思えたからです。
ところでこちらの記事も、とても興味深く拝見しました。彼の交響曲は、弦四がディヴェルティメントであったように、当時は音楽会の中で各楽章単独で演奏される序曲だったと言うお話を思い出しました。