4月になりました。寒いです。寒の戻りとでもいうのでしょうか。ほんとに寒いです。桜もまだつぼみですね。なかなか咲きません。例年どおりなんでしょうか。新年度とともに異動もあり、多くの新しい人が職場に来られました。また職場の配置転換もあり、自分の最も苦手な分野を任されることになり、少々戸惑っています。まあ、あれはいやだとか、これはいやとか言える年でもありませんから、しっかり頑張ろうと思います。
近頃、ハイドンを聴く機会が多く、このブログでも3月の三度に引き続いて、今回もハイドンであります。ハイドンをよく聴くと言っても、交響曲か弦楽四重奏曲くらいなんですね。他にもピアノ・ソナタやピアノ三重奏なども聴き応えがあるし、最近ネットでは、バリトン三重奏曲全集 エステルハージ・アンサンブル(21CD)なども見られ、ハイドンのいろんな曲が聴けるようになったことは、なかなか喜ばしいことですねえ。そんなハイドンから、今回は弦楽四重奏曲です。弦楽四重奏曲第76番ニ短調 Hob.III:76 op.76-2『五度』。ハイドンの弦楽四重奏曲は、68曲ほどあるそうです。これも半端な数ではないですねえ。ハイドン・イヤーともあって、今年になっていくつかの全集も入手しやすくなっています。この76番は、エルデーディ伯爵の依頼で作られ、献呈されたため「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれている6曲のうちのひとつで、ハイドンの弦楽四重奏の中でも最も優れた作品と言われるものです。そして1797年に作曲された、第1楽章冒頭の主題から「五度」という副題で呼ばれます。しかし、ハイドンの弦楽四重奏曲は、その構成と印象において、交響曲と多くの類似性を持っています。この76番も用いる楽器構成は異なるものの、内容はたいそう似ていますね。ということは、交響曲を聴く延長線上に弦楽四重奏曲もあるんですね。そうなると、二つ合わせると170曲。これだけあれば、聴き楽しみも無尽蔵であります。
この「五度」は、短調の作品。モーツァルトの短調のような鮮烈さはありませんが、独特の深みを感じます。特に、短調の曲の場合、第2楽章が明朗で優しい曲になります。この「五度」も第1楽章アレグロ、短調の鮮烈なテーマ、第2楽章三部形式。きれいな旋律、第3楽章はメヌエット。これもけっこう強烈。やはりメヌエットはいいです。第4楽章、交響曲と同じ駆けく抜ける終楽章。ハイドンの曲は慣れてくるとほんとにいい曲です。この名曲の演奏は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団。それほどの演奏者によるCDが出てるわけではありません。しかし、このアルバン・ベルクの演奏はいいですね。うまいだけはなく、4つの楽器がそれぞれ生き生きと演奏され、またどの楽器も明確ではっきりとした音がいいです。4つの楽器が組み合わさって、それで演奏が立体的なんですね。楽器の音も実に明瞭ですね。アルバン・ベルク以外の演奏で聴くと、音が混ざってきこえてしまうんです。
ハイドンの弦楽四重奏曲も、宝探しのようなところがありますね。
EMI 5 56166 2 1996年 輸入盤)
近頃、ハイドンを聴く機会が多く、このブログでも3月の三度に引き続いて、今回もハイドンであります。ハイドンをよく聴くと言っても、交響曲か弦楽四重奏曲くらいなんですね。他にもピアノ・ソナタやピアノ三重奏なども聴き応えがあるし、最近ネットでは、バリトン三重奏曲全集 エステルハージ・アンサンブル(21CD)なども見られ、ハイドンのいろんな曲が聴けるようになったことは、なかなか喜ばしいことですねえ。そんなハイドンから、今回は弦楽四重奏曲です。弦楽四重奏曲第76番ニ短調 Hob.III:76 op.76-2『五度』。ハイドンの弦楽四重奏曲は、68曲ほどあるそうです。これも半端な数ではないですねえ。ハイドン・イヤーともあって、今年になっていくつかの全集も入手しやすくなっています。この76番は、エルデーディ伯爵の依頼で作られ、献呈されたため「エルデーディ四重奏曲」と呼ばれている6曲のうちのひとつで、ハイドンの弦楽四重奏の中でも最も優れた作品と言われるものです。そして1797年に作曲された、第1楽章冒頭の主題から「五度」という副題で呼ばれます。しかし、ハイドンの弦楽四重奏曲は、その構成と印象において、交響曲と多くの類似性を持っています。この76番も用いる楽器構成は異なるものの、内容はたいそう似ていますね。ということは、交響曲を聴く延長線上に弦楽四重奏曲もあるんですね。そうなると、二つ合わせると170曲。これだけあれば、聴き楽しみも無尽蔵であります。
この「五度」は、短調の作品。モーツァルトの短調のような鮮烈さはありませんが、独特の深みを感じます。特に、短調の曲の場合、第2楽章が明朗で優しい曲になります。この「五度」も第1楽章アレグロ、短調の鮮烈なテーマ、第2楽章三部形式。きれいな旋律、第3楽章はメヌエット。これもけっこう強烈。やはりメヌエットはいいです。第4楽章、交響曲と同じ駆けく抜ける終楽章。ハイドンの曲は慣れてくるとほんとにいい曲です。この名曲の演奏は、アルバン・ベルク弦楽四重奏団。それほどの演奏者によるCDが出てるわけではありません。しかし、このアルバン・ベルクの演奏はいいですね。うまいだけはなく、4つの楽器がそれぞれ生き生きと演奏され、またどの楽器も明確ではっきりとした音がいいです。4つの楽器が組み合わさって、それで演奏が立体的なんですね。楽器の音も実に明瞭ですね。アルバン・ベルク以外の演奏で聴くと、音が混ざってきこえてしまうんです。
ハイドンの弦楽四重奏曲も、宝探しのようなところがありますね。
EMI 5 56166 2 1996年 輸入盤)
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