こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

マゼールでマーラー

2008年01月22日 22時54分07秒 | マーラー
いやはや寒いです。北のお山は雪化粧。職場も冷蔵庫のようでした。寒さに震えながらのお仕事、大変ですねえ。先週末は、岡山でした。いつものように中古やさんで、物色しておりました。
マーラーを買いました。交響曲第3番ニ短調。演奏はロリン・マゼール指揮VPOであります。特にこれを買った理由はないのですが、2枚組で1000円ほどだったことと、「亡き子をしのぶ歌」が一緒になっており、アグネス・バルツァでこれも聴きたかったんですね。マゼールは、マーラーの交響曲全集を1980年代にSONYに録音していますね。ただ、「大地の歌」は録音されていません。後の2000年にRCAにバイエルン放送交響楽団と録音していますが、VPOとはなぜかないです。「大地の歌」は全集から外されることが多いみたいですね。クーベリックやバーンスタインなどの全集にもありません。「大地の歌」が好きな私としては残念です。加えて、このマゼールの全集は、VPOによる初の全集録音なんですね。そして、現在唯一の全集でもあります。
以前には、マゼールのCDは、4番を持ってました。これを買ったのも、もう15年以上前。当時、ソプラノ歌手として一世を風靡していたキャスリーン・バトルのソロを聴きたかったために買いました。そんな演奏の中で、バトルは素晴らしかったです。マゼールも同様でした。
そんなのに対して、3番です。このマゼールの演奏、一番の特徴は長いということです。だいたいこの曲は100分近くかかるんですが、マゼールについては、110分!です。とにかくテンポが遅いんです。遅くなると、けっこう粗が目立つこともあるかと思いますが、これがまたVPOということで、まあ美しく、またみずみずしく、うっとりとするような演奏になっているんですね。室内楽的とでもいいましょうか、一音一音がゆったりとして輪郭がはっきりして、美音で終始するんです。そんな意味で、VPOのオケの機能を十二分に発揮させた演奏といえると思います。そんな特徴に対して、ときたま妙におどろおどろしい箇所も聞こえますが、そんなの関係ねーって感じです。バルツァも、またウィーン少年合唱団も美声であります。それはそれで聞き応えもあるし、比類なき演奏と言えるんですが、問題はそれがマーラーに合っているかということです。例えばバルツァの栄養満点の声がふさわしいか、ですね。そうはいっても、こんな問題点は、どこかに飛んでいってしまう、そのような名演であります。

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2 コメント

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マゼールのマーラーは面白いです (mozart1889)
2008-01-26 08:30:44
おはようございます。マゼールのマーラーは、大変面白いです。全体的に遅く、見得を切るようなところもあります。長大なこの3番交響曲を、飽きさせずに聴かせてくれるのも良いです。
それに、オケがウィーン・フィルというのもイイですね。非常に美しい響きで、うっとりしてしまいます。今のところ、ウィーン・フィル唯一のマーラー全集であるのも貴重だと思います。
何回も聴きました。大好きな演奏です。少々エグイところもあるんですが。
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どうもです。 (mikotomochi58)
2008-01-26 21:05:06
コメント・トラックバック感謝です。このCDで、マゼールのマーラーを聴いてみようと思いました。やはり、VPOであることが、こんな演奏を可能にしていますね。また、ご教示ください。
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