GWも終わりました。この間、ハーフマラソンを走りました。といっても、月に200㎞ほど走っているので、まあその気になればいけるやろ、と思っていました。実際に走ってみると、時間は1時間55分。さすがに足は痛いし、時間も長い。これだけの時間、ひたすら走っているのですからねえ。ひとりで走るのは、なかなかですねえ。走った後は、これまた格別でしたが、もう、ええわでした。、時間がたってくると、また走ろう!と思いました。もう病気ですね。
そんなわけで、今回はベートーヴェンのピアノ・ソナタ。またまたアンジェラ・ヒューイットの演奏であります。GW中、コロナ禍もあって走る以外は、ほぼ在宅で仕事をしました。そのとき、専らヒューイットのベートーヴェンを聴いていました。前回も言いましたが全曲完成まであと1枚。29,32番を残していますが、まあそれはそれとして、ずっと聴いてくると、そのよさをしみじみと感じ、その世界にとっぷりはまってくるのでありました。
その中で、今回は三枚目にでたもの。第12番変イ長調作品26『葬送』、第6番ハ長調作品10-2、第27番ホ短調作品90、第14番嬰ハ短調作品27-2『月光』が収められています。なんでこの4曲が一枚の収められているのかは、うーんわからないですね。何か意味があるんでしょうか。まあ、32曲、どれも好きなのでそれはそれでいいのですがね、2009年8月30日~9月2日、イタリアでの録音になります。
しかし、以前にも言及しましたが、『レコ芸』名曲名盤500。ピアノソナタでも24曲取り上げられ、その中で20世紀の演奏が1位となったのは8曲。グルダ、リヒテル、バックハウス、ポリーニなど。いつまでも古い演奏が幅をきかせるわけでもなく、時代の流れの中で同時代の演奏も評価しなければならないし、聴いて行かなければいけないと思うのでした。半世紀ほど前の演奏を大切にする、ということも大切なんでしょうねえ。一方で、50年たってもそれを凌ぐ演奏がないということも、それでいいのかと言えばそれもそれで困ったりして…。そう考えると、『レコ芸』のランキングに様変わりも、当たり前といえば当たり前。むしろ正常とも言えるのでありましょう。
ヒューイットのベートーヴェン、これまでの演奏を比較するのではなく、この人の世界に浸かりきっていきたい。やはりFAZIOLI、伸びやかな高音と腰のすわった低音。澄んだ美音。これを駆使して強弱・テンポの変化を巧みに織り交ぜながながらの演奏は、心憎いほど私の心に寄り添ってきます。一昔前の演奏は、確かにスケールも大きく、鮮やかなベートーヴェンを聴かせてくれる。でも、ヒューイット、きめ細やかで繊細な表情や、表現の緻密さから、ベートーヴェンの素晴らしさを実感させてくれます。聴けば聴くほど、その魅力に引き込まれていくようであります。
そんなことで、この4つのソナタ、どれも聴いていておもしろい。12番『葬送』第1楽章のテーマはいいですねえ。そしてこの変奏曲、どれも心に染み込んでくるような情感を感じます。弱音ではじまり、強打と弱音をおりまぜながらの表現は惹きつけられますね。第五変奏と第六変奏はいいですねえ。第3楽章葬送行進曲、ゆったりとした語り口で、強打が鮮烈に響く。第27番、2楽章の曲。このふたつの楽章はいいですよ。第1楽章はピアノの美しい音色。弱音は心に染み込み、強打は鮮烈。このダイナミックレンジは広い。終結部の弱音の美しさ、それが第2楽章に繋がり、美しい旋律がより美しい。そして高音と低音を見事に織り交ぜながらの強い表情、それに穏やかなゆったりとしたところが交錯しながら、実に柔らかなピアノの響きであります。そして月光。第1楽章、宝石のようなピアノの音色。美しい。第2楽章端正に粒のそろった美しさ。第3楽章強靱な打鍵から澄んだピアノ。弱音から強打の幅が広く、爽快であります。
緊急事態宣言、延長となりましたが。感染しても治療すら受けられない状況が続いています。全国的な規模で感染者拡大と一途。これに対してもあまりに無策。これにインド株が入って来たら、どうなるんでしょうかねえ。困ったことです。
(hyperion CDA67797 2010年 輸入盤)
そんなわけで、今回はベートーヴェンのピアノ・ソナタ。またまたアンジェラ・ヒューイットの演奏であります。GW中、コロナ禍もあって走る以外は、ほぼ在宅で仕事をしました。そのとき、専らヒューイットのベートーヴェンを聴いていました。前回も言いましたが全曲完成まであと1枚。29,32番を残していますが、まあそれはそれとして、ずっと聴いてくると、そのよさをしみじみと感じ、その世界にとっぷりはまってくるのでありました。
その中で、今回は三枚目にでたもの。第12番変イ長調作品26『葬送』、第6番ハ長調作品10-2、第27番ホ短調作品90、第14番嬰ハ短調作品27-2『月光』が収められています。なんでこの4曲が一枚の収められているのかは、うーんわからないですね。何か意味があるんでしょうか。まあ、32曲、どれも好きなのでそれはそれでいいのですがね、2009年8月30日~9月2日、イタリアでの録音になります。
しかし、以前にも言及しましたが、『レコ芸』名曲名盤500。ピアノソナタでも24曲取り上げられ、その中で20世紀の演奏が1位となったのは8曲。グルダ、リヒテル、バックハウス、ポリーニなど。いつまでも古い演奏が幅をきかせるわけでもなく、時代の流れの中で同時代の演奏も評価しなければならないし、聴いて行かなければいけないと思うのでした。半世紀ほど前の演奏を大切にする、ということも大切なんでしょうねえ。一方で、50年たってもそれを凌ぐ演奏がないということも、それでいいのかと言えばそれもそれで困ったりして…。そう考えると、『レコ芸』のランキングに様変わりも、当たり前といえば当たり前。むしろ正常とも言えるのでありましょう。
ヒューイットのベートーヴェン、これまでの演奏を比較するのではなく、この人の世界に浸かりきっていきたい。やはりFAZIOLI、伸びやかな高音と腰のすわった低音。澄んだ美音。これを駆使して強弱・テンポの変化を巧みに織り交ぜながながらの演奏は、心憎いほど私の心に寄り添ってきます。一昔前の演奏は、確かにスケールも大きく、鮮やかなベートーヴェンを聴かせてくれる。でも、ヒューイット、きめ細やかで繊細な表情や、表現の緻密さから、ベートーヴェンの素晴らしさを実感させてくれます。聴けば聴くほど、その魅力に引き込まれていくようであります。
そんなことで、この4つのソナタ、どれも聴いていておもしろい。12番『葬送』第1楽章のテーマはいいですねえ。そしてこの変奏曲、どれも心に染み込んでくるような情感を感じます。弱音ではじまり、強打と弱音をおりまぜながらの表現は惹きつけられますね。第五変奏と第六変奏はいいですねえ。第3楽章葬送行進曲、ゆったりとした語り口で、強打が鮮烈に響く。第27番、2楽章の曲。このふたつの楽章はいいですよ。第1楽章はピアノの美しい音色。弱音は心に染み込み、強打は鮮烈。このダイナミックレンジは広い。終結部の弱音の美しさ、それが第2楽章に繋がり、美しい旋律がより美しい。そして高音と低音を見事に織り交ぜながらの強い表情、それに穏やかなゆったりとしたところが交錯しながら、実に柔らかなピアノの響きであります。そして月光。第1楽章、宝石のようなピアノの音色。美しい。第2楽章端正に粒のそろった美しさ。第3楽章強靱な打鍵から澄んだピアノ。弱音から強打の幅が広く、爽快であります。
緊急事態宣言、延長となりましたが。感染しても治療すら受けられない状況が続いています。全国的な規模で感染者拡大と一途。これに対してもあまりに無策。これにインド株が入って来たら、どうなるんでしょうかねえ。困ったことです。
(hyperion CDA67797 2010年 輸入盤)
さて、コロナ感染者の増加は凄いことになっていますね。ゴルデンウィークの結果が、ここに表われたのだと思われます。もう、対策は、ワクチン接種しか、ないのでしょうか?自分にも、クーポン券が、届きましたが、6月中に受けれるかどうか。
コロナ、関西では自宅療養の患者さんがもう大坂・兵庫で三十人以上も亡くなっています。これはもう大変なことですよね。ほんとに心配です。
また、ご教示ください。