北朝鮮がしたと言われてますが、金正男氏の殺害は、衝撃でしたね。いやーどうなんですかね。よくある歴史上の筋書きでは、国内の王の敵対勢力が、王の血筋をひく人物を担ぎ出してクーデターを計画しようとしていた。それを押さえるために、その血縁者を殺害した、ということがありますか、そんなんでしょうか。そんなバレバレのことをするとは思えないしねえ。真実はどこにあるのか。いやはや恐ろしいことであります。何が起こるかわからないですねえ。
まあそれはそれとして、今回はモーツァルトです。ヴァイオリン・ソナタであります。一応43番までの番号付きがありますが、10才くらいのときのものや偽作などもあっていろいろと複雑ですが、だいたい現在演奏されているのは、16曲くらいですかね。1778年マンハイムで作曲され7曲や1781年ウィーンでの6曲、1784年以降の4曲なんですが、それぞれに魅力があり、モーツァルトの魅力があふれています。いい曲がたくさんで、ほんとにうれしいことであります。それらの中から、1778年モーツァルト21才のときの作品であるマンハイムでの作品からです。第24番から30番までの7曲。K.296,301~306です。
これらの曲の演奏としては、グリュミオーとハスキル又はクリーン、シェリングとへブラー、パールマンとバレンボイム、ゴールドベルクとルプーなどなどがありますが、今回はヘンリク・シェリングとイングリット・へブラーによる演奏です。1969年と1972年にザルツブルグで録音されたもの。タワーさんの復刻でCD4枚組で出されました。2857円で安かったです(直後にグリュミオーとクリーンの5枚は5412円で、なぜか値段に差がありますねえ)。
まず、へブラーのピアノがいいですねえ。へブラーの演奏は、その昔LPでロヴィツキとのモーツァルトのピアノ委協奏曲第23・26番をよく聴いていましたが、CDになってからはほとんど聴いていませんし、CDも持ってないように思います。忘れられた存在のようになっているかもしれませんが、この演奏、まずへブラーのピアノ、雄弁ですし強弱がしっかりとし、フォームも揺るぎないしっかりとしています。それでいて弱音なども美しいのです。加えて、気品にあふれ、
それでいて女性と思うからかも知れませんが、全体に優しさに満ちており、表情も豊かなのでありました。このピアノを聴くと、ピアノ協奏曲ももっと聴いてみたくなります。そして、一方シェリングのヴァイオリンですが、相変わらずの美音であり、伸びやかなヴァイオリンはいいですねえ、そして、緻密な印象。引き締まった音色で一気に駆け抜けています。傾向としては、少々堅め。言い方を変えるならばまじめ。そして厳しさまでも感じられます。その点では、へブラーのピアノとは対象的です。シェリングが自らの道を邁進しているような演奏に対して、へブラーのピアノが優しく包み込みんでいるようです。そんな両者によって産み出されたモーツァルトは、
何とも魅力的なのでありました。
このマンハイムソナタ、私はあとのウィーンなどで作曲されたものよりも好きです。K.301ト長調の第1楽章のヴァイオリンの独奏による主題は流麗で、実にヴァイオリンの澄んだ音色がいいです。K.302変ホ長調の第2楽章、ピアノの落ち着いた雰囲気の主題に始まって、生き生きとした両者の絡みが効果的。しかし、二人の息が見事に合っていますねえ。そしてK.304ホ短調。やはり短調の曲には独特の雰囲気があります。シェリングの客観的なヴァイオリンと優しさに満ちたへブラーのピアノが、最もそのよさを発揮しているように思います。第1楽章の出だしなどの息もぴったり合ったところや、憂いに明るさが見え隠れするようす。そして第2楽章の優しいピアノ、そしてここはシェリングのヴァイオリンもそれに合わせるかのように柔らかく豊かな表情を見せて、この演奏いいですねえ。
しかし、ほんとに北朝鮮、大丈夫なんでしょうか。日本にも近いですし、考えれば考えるほど不安が募るのでありました。
(DECCA PROC-1994/7 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION+PLUS Vol.23 2016年)
まあそれはそれとして、今回はモーツァルトです。ヴァイオリン・ソナタであります。一応43番までの番号付きがありますが、10才くらいのときのものや偽作などもあっていろいろと複雑ですが、だいたい現在演奏されているのは、16曲くらいですかね。1778年マンハイムで作曲され7曲や1781年ウィーンでの6曲、1784年以降の4曲なんですが、それぞれに魅力があり、モーツァルトの魅力があふれています。いい曲がたくさんで、ほんとにうれしいことであります。それらの中から、1778年モーツァルト21才のときの作品であるマンハイムでの作品からです。第24番から30番までの7曲。K.296,301~306です。
これらの曲の演奏としては、グリュミオーとハスキル又はクリーン、シェリングとへブラー、パールマンとバレンボイム、ゴールドベルクとルプーなどなどがありますが、今回はヘンリク・シェリングとイングリット・へブラーによる演奏です。1969年と1972年にザルツブルグで録音されたもの。タワーさんの復刻でCD4枚組で出されました。2857円で安かったです(直後にグリュミオーとクリーンの5枚は5412円で、なぜか値段に差がありますねえ)。
まず、へブラーのピアノがいいですねえ。へブラーの演奏は、その昔LPでロヴィツキとのモーツァルトのピアノ委協奏曲第23・26番をよく聴いていましたが、CDになってからはほとんど聴いていませんし、CDも持ってないように思います。忘れられた存在のようになっているかもしれませんが、この演奏、まずへブラーのピアノ、雄弁ですし強弱がしっかりとし、フォームも揺るぎないしっかりとしています。それでいて弱音なども美しいのです。加えて、気品にあふれ、
それでいて女性と思うからかも知れませんが、全体に優しさに満ちており、表情も豊かなのでありました。このピアノを聴くと、ピアノ協奏曲ももっと聴いてみたくなります。そして、一方シェリングのヴァイオリンですが、相変わらずの美音であり、伸びやかなヴァイオリンはいいですねえ、そして、緻密な印象。引き締まった音色で一気に駆け抜けています。傾向としては、少々堅め。言い方を変えるならばまじめ。そして厳しさまでも感じられます。その点では、へブラーのピアノとは対象的です。シェリングが自らの道を邁進しているような演奏に対して、へブラーのピアノが優しく包み込みんでいるようです。そんな両者によって産み出されたモーツァルトは、
何とも魅力的なのでありました。
このマンハイムソナタ、私はあとのウィーンなどで作曲されたものよりも好きです。K.301ト長調の第1楽章のヴァイオリンの独奏による主題は流麗で、実にヴァイオリンの澄んだ音色がいいです。K.302変ホ長調の第2楽章、ピアノの落ち着いた雰囲気の主題に始まって、生き生きとした両者の絡みが効果的。しかし、二人の息が見事に合っていますねえ。そしてK.304ホ短調。やはり短調の曲には独特の雰囲気があります。シェリングの客観的なヴァイオリンと優しさに満ちたへブラーのピアノが、最もそのよさを発揮しているように思います。第1楽章の出だしなどの息もぴったり合ったところや、憂いに明るさが見え隠れするようす。そして第2楽章の優しいピアノ、そしてここはシェリングのヴァイオリンもそれに合わせるかのように柔らかく豊かな表情を見せて、この演奏いいですねえ。
しかし、ほんとに北朝鮮、大丈夫なんでしょうか。日本にも近いですし、考えれば考えるほど不安が募るのでありました。
(DECCA PROC-1994/7 TOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION+PLUS Vol.23 2016年)
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