『週刊朝日』が、今年6月をもって休刊するそうですね。週刊誌市場の縮小が要因とか。発行部数も盛時は100万部が現在は7万部だそうです。街道をゆく、村上朝日堂、あれも食いたい、デキゴトロジー、篠山さんの表紙など、充実してましたねえ。他の週刊誌のような下品なグラビアや記事もなく、それなりに格式と知的水準を維持していました。若い頃に毎週講読していましたが…、残念ですね。そんな私も講読しないから休刊なんでしょうがね。新聞も含めて出版業界はどうなるんでしょうかね。
冬本番になってきましたが、そんな中で今回はヘンデルの序曲集。トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏。1985年11-12月ロンドンでの録音です。diskunionのネットで380円で買いました。安かったですが、発売当時は3500円でした。高いですね(笑)CD出始めの頃、そんなCDです。もう40年近く前のものになりますねえ。月日の経つのは速いですねえ。
さて、このCDには①『アルチェステ』劇付随音楽から、②『アグリッピーナ』シンフォニア、③『忠実な羊飼い』序曲、④『サウル』シンフォニア、⑤『サウル』第二幕シンフォニア、⑥『テセーオ』序曲、⑦『サムソン』シンフォニア、などなどが収められています。ヘンデルの歌劇やオラトリオからの管弦楽曲ですね。ヘンデルはこの種の作品はたくさん書いていますので、いい曲の多いし、まだ聴いたことのない曲も多いですねえ。
とはいえ、こう言った歌劇などの序曲や管弦楽曲などを取り出して聴く、というにはあまり好きではありません。ワーグナーやロッシーニなどの序曲集の類などですね。中学生のころに、クレンペラー指揮のワーグナーの序曲集の二枚組LPを買いましたが、確かにこれでワーグナーの音楽に親しみましたが、やはり序曲などだけを聴くなよな、聴くのなら全曲を聴けよ!とついつい思ってしまう。だからこの手のCDは好きではない。同様にアリア集もなんですね。
まあ、それはさておき、ここに収められている曲は、フランス風やイタリア風の序曲であり、歌劇とオラトリオなどとは切り離して考えた方がいいのでしょうね。③や④⑦については、急や緩、そしてメヌエットまであり、複数楽章の管弦楽曲。まさにシンフォニアでありますね。どの曲もヘンデルぽい。ゆったりとした奥行きのある風情で、スケールの大きな音楽が実に心地よい。やはり劇場での音楽、ところどころに見栄を張るような自己主張が感じられるのも楽しいです。
そして、ピノックです。最近はトンと名を聞かなくなったようですが、この録音のころは大活躍でしたねえ。イングリッシュ・コンサートを駆使して古楽器の旗頭でありました。今聴いても、古楽器によくある軽さや薄っぺらさなどはほとんど感じませんね。小編成にもか関わらず、分厚い響き。整然と折り目正しく、合奏力の高さや安定感は素晴らしい。それに格式の高さまで感じてしまうような演奏。特に、ゆったりとしたラルゴやアダージョでは、きめ細やかでじっくり聴かせてもらえます。そして、その演奏は正に英国らしさを感じますねえ。それがこのヘンデルの英国で脚光を浴びた音楽に非常にあっているように思います。
やはり、アダージョやラルゴなどのゆったりめの曲がいいですね。③のラルゴはどこかで聴いたきれいな旋律。アダージョはオーーボエや ファゴットがいいですねえ。曲としては、④と⑦がまとまっています。④の第4楽章は、実にヘンデルらしさが満載の音楽。これが一番ですねえ。ピノックの演奏も落ち着いた風情の中に、確実に旋律を刻む。とてもこころに染み込んできます。そして⑦のシンフォニアはまとまっていますが、最後のメヌエット。メヌエット好きからしても、ヘンデルのそれも素敵です。ピノックもとてもいい。
そういえば、大学三回生のある土曜日の午後からの講義で、遅刻して入って来た女の子が小脇に抱えていたのが週刊朝日。その子のこと大好きだったことから、私も週刊朝日を読もうと思ったのでした。若かったなあ。
(Archiv F35A20009 1986年)
冬本番になってきましたが、そんな中で今回はヘンデルの序曲集。トレヴァー・ピノック指揮イングリッシュ・コンサートの演奏。1985年11-12月ロンドンでの録音です。diskunionのネットで380円で買いました。安かったですが、発売当時は3500円でした。高いですね(笑)CD出始めの頃、そんなCDです。もう40年近く前のものになりますねえ。月日の経つのは速いですねえ。
さて、このCDには①『アルチェステ』劇付随音楽から、②『アグリッピーナ』シンフォニア、③『忠実な羊飼い』序曲、④『サウル』シンフォニア、⑤『サウル』第二幕シンフォニア、⑥『テセーオ』序曲、⑦『サムソン』シンフォニア、などなどが収められています。ヘンデルの歌劇やオラトリオからの管弦楽曲ですね。ヘンデルはこの種の作品はたくさん書いていますので、いい曲の多いし、まだ聴いたことのない曲も多いですねえ。
とはいえ、こう言った歌劇などの序曲や管弦楽曲などを取り出して聴く、というにはあまり好きではありません。ワーグナーやロッシーニなどの序曲集の類などですね。中学生のころに、クレンペラー指揮のワーグナーの序曲集の二枚組LPを買いましたが、確かにこれでワーグナーの音楽に親しみましたが、やはり序曲などだけを聴くなよな、聴くのなら全曲を聴けよ!とついつい思ってしまう。だからこの手のCDは好きではない。同様にアリア集もなんですね。
まあ、それはさておき、ここに収められている曲は、フランス風やイタリア風の序曲であり、歌劇とオラトリオなどとは切り離して考えた方がいいのでしょうね。③や④⑦については、急や緩、そしてメヌエットまであり、複数楽章の管弦楽曲。まさにシンフォニアでありますね。どの曲もヘンデルぽい。ゆったりとした奥行きのある風情で、スケールの大きな音楽が実に心地よい。やはり劇場での音楽、ところどころに見栄を張るような自己主張が感じられるのも楽しいです。
そして、ピノックです。最近はトンと名を聞かなくなったようですが、この録音のころは大活躍でしたねえ。イングリッシュ・コンサートを駆使して古楽器の旗頭でありました。今聴いても、古楽器によくある軽さや薄っぺらさなどはほとんど感じませんね。小編成にもか関わらず、分厚い響き。整然と折り目正しく、合奏力の高さや安定感は素晴らしい。それに格式の高さまで感じてしまうような演奏。特に、ゆったりとしたラルゴやアダージョでは、きめ細やかでじっくり聴かせてもらえます。そして、その演奏は正に英国らしさを感じますねえ。それがこのヘンデルの英国で脚光を浴びた音楽に非常にあっているように思います。
やはり、アダージョやラルゴなどのゆったりめの曲がいいですね。③のラルゴはどこかで聴いたきれいな旋律。アダージョはオーーボエや ファゴットがいいですねえ。曲としては、④と⑦がまとまっています。④の第4楽章は、実にヘンデルらしさが満載の音楽。これが一番ですねえ。ピノックの演奏も落ち着いた風情の中に、確実に旋律を刻む。とてもこころに染み込んできます。そして⑦のシンフォニアはまとまっていますが、最後のメヌエット。メヌエット好きからしても、ヘンデルのそれも素敵です。ピノックもとてもいい。
そういえば、大学三回生のある土曜日の午後からの講義で、遅刻して入って来た女の子が小脇に抱えていたのが週刊朝日。その子のこと大好きだったことから、私も週刊朝日を読もうと思ったのでした。若かったなあ。
(Archiv F35A20009 1986年)
その昔、家で定期購読していましたので、よく読んでいました。
街道をゆく、朝日堂、デキゴトロジー他、連載小説(有吉佐和子・池波正太郎)が楽しみでした。
宮崎美子の表紙は衝撃的でした。
高校2年の正月明けでした。
大学に行けば、知的で美しい学生がたくさんいる・・・と妄想を抱いて、受験勉強に邁進しました。(嘘です)
あの頃(80年代前後)は、いい雑誌でした。
私も購読していないので休刊といっても、偉そうなことは言えないですが、残念です。
ここ数十年は、文春を読んでいる品下がった私を恥じ入るばかりです。
すいません。いつも拝見していますが、音盤については、私の見識が及ばず、あっという間の一週間です。
宮崎美子さんは今もおきれいですね。
寒い日が続きます。
どうかご自愛ください。