NHKの朝ドラ『舞いあがれ』、楽しみに見ています。でも最近思うこと。それは、お父さんを簡単に殺しすぎではないか、ということ。今回も経営不振で苦しい中、胃潰瘍で入院。その後心筋梗塞で突然死。『ちむどんどん』でも同様の展開。父親は長生きしない場合が多い、いい父親は早死にし、迷惑かけまくりの父親は長生きする。女性が主人公のドラマなんで、父親や夫は邪魔なんでしょうが、ほんとにお父さんはかわいそうです。なんとか天寿を全うさせてください。お父さん、頑張れ!です。
それはそれとして、今回はペルゴレージの『スターバド・マーティル』。ペルゴレージは初登場であります。しかし、私は若い頃からカタカナが苦手。それゆえに世界史の人名や地名を憶えるには難儀しました。今でもそれは同じで、いい加減な読み方などは日常茶飯事。このベルゴレージも『奥様女中』などでも知っておったのですが、ついこの前までベルコージと勘違いしていました。今回よくみるとペルゴレージでした。まだしっかりとは憶えられていない。書くたびに頭の中で、なんやったか、と考えながらでやっと出て来ます。他にもクープランとプーランクの違いも最近知ったとか…。いやはや三つ子の魂百までですかねえ。とほほであります。
そのベルゴレージですが、1710年イタリアで生まれてナポリ音楽院で学び、その後結核で26才で夭折されました。この『スターバド・マーティル』は、ナポリの貴族で構成された悲しみの聖母騎士団からの依頼によるもので、彼の最後の作品となりました。『スターバド・マーティル』は、悲しみの聖母であり、イエスが刑死したときの母マリアの悲しみを歌ったもの。ベルゴレージの他にも、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ハイドン、ロッシーニ、ドヴォルザーク、プーランクなどにもこの作品があるのは、周知のことであります。
このベルゴレージの『スターバド・マーティル』は、ソプラノとアルト、それにヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音によるもの。12曲からなり、①二重唱、②ソプラノ、③二重唱、④アルト、⑤二重唱、⑥ソプラノ、⑦アルト、⑧二重唱、⑨二重唱、⑩アルト、⑪二重唱、⑫二重唱の構成。約40分くらいの曲です。それで今回は、「バロック・マスターワークス」の60枚組BOXから。ステファニー・コポインツ(S)ガブリエラ・ベッセニー(A)ヴォルフガング・グレース指揮ヨーロッパ・シンフォニーの演奏。1995年ウィーンでの録音。原盤はARTE NOVAです。最近は、カウンターテナーを起用した古楽器による演奏が主流ですが、これはモダン楽器によるもの。この演奏を取り上げた理由は、この曲のCDはこれしかなかったからです(笑)。
そんなわけで、この『スターバド・マーティル』、演奏者もまったく存じ上げておりませんし、オケの名もよくわからない団体です。しかし、この演奏は、非常に心を打つものがあります。宗教曲の演奏で、声楽をオペラなどで活躍する人により演奏も、それはそれで立派なものでいいのです。ここでのお二人はそんなことよりも非常にこの曲に共感す気持ちやその表情において、私は至極素直に受け入れることが出来ました。いろんな雑念がなく、素直な歌声が非常にいいです。
やはり、女性の高低の二声の共演っていいですね。この場合は、どうもアルトの方が分がいいですかねえ。全曲40分の間、女声のよさを存分に味わうことができる曲であります。
12曲、どれも表面的には異なる表情としても、根本には深い悲しみがあります。それも意識させてくれる歌唱。ソプラノは、高音が辛いところがありますが、その真摯な歌い振りは心の迫ります。一方アルトは安定感があり、、落ち着いたところに一層深い表情を感じます。そしてヂュエットはそれら以上にいいですねえ。私的には11曲のデュエットのこころ豊かな表情が好きですし、オケもうまくサポートしています。しかし、このペルゴレージの最後の作品、どの曲も心に深い印象を残してくれます。どれもいい曲ですねえ。
連ドラ、先週には主人公が恋人と別れるところまできました。それがまたあっさりとね。パイロットの夢を諦めてたら、別の世界の人だから…、って感じですかねえ。まあ、よくわかりませんが、それでも見ています(笑)。
(SONY BMG 88697303862 2008年 輸入盤)
それはそれとして、今回はペルゴレージの『スターバド・マーティル』。ペルゴレージは初登場であります。しかし、私は若い頃からカタカナが苦手。それゆえに世界史の人名や地名を憶えるには難儀しました。今でもそれは同じで、いい加減な読み方などは日常茶飯事。このベルゴレージも『奥様女中』などでも知っておったのですが、ついこの前までベルコージと勘違いしていました。今回よくみるとペルゴレージでした。まだしっかりとは憶えられていない。書くたびに頭の中で、なんやったか、と考えながらでやっと出て来ます。他にもクープランとプーランクの違いも最近知ったとか…。いやはや三つ子の魂百までですかねえ。とほほであります。
そのベルゴレージですが、1710年イタリアで生まれてナポリ音楽院で学び、その後結核で26才で夭折されました。この『スターバド・マーティル』は、ナポリの貴族で構成された悲しみの聖母騎士団からの依頼によるもので、彼の最後の作品となりました。『スターバド・マーティル』は、悲しみの聖母であり、イエスが刑死したときの母マリアの悲しみを歌ったもの。ベルゴレージの他にも、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ハイドン、ロッシーニ、ドヴォルザーク、プーランクなどにもこの作品があるのは、周知のことであります。
このベルゴレージの『スターバド・マーティル』は、ソプラノとアルト、それにヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音によるもの。12曲からなり、①二重唱、②ソプラノ、③二重唱、④アルト、⑤二重唱、⑥ソプラノ、⑦アルト、⑧二重唱、⑨二重唱、⑩アルト、⑪二重唱、⑫二重唱の構成。約40分くらいの曲です。それで今回は、「バロック・マスターワークス」の60枚組BOXから。ステファニー・コポインツ(S)ガブリエラ・ベッセニー(A)ヴォルフガング・グレース指揮ヨーロッパ・シンフォニーの演奏。1995年ウィーンでの録音。原盤はARTE NOVAです。最近は、カウンターテナーを起用した古楽器による演奏が主流ですが、これはモダン楽器によるもの。この演奏を取り上げた理由は、この曲のCDはこれしかなかったからです(笑)。
そんなわけで、この『スターバド・マーティル』、演奏者もまったく存じ上げておりませんし、オケの名もよくわからない団体です。しかし、この演奏は、非常に心を打つものがあります。宗教曲の演奏で、声楽をオペラなどで活躍する人により演奏も、それはそれで立派なものでいいのです。ここでのお二人はそんなことよりも非常にこの曲に共感す気持ちやその表情において、私は至極素直に受け入れることが出来ました。いろんな雑念がなく、素直な歌声が非常にいいです。
やはり、女性の高低の二声の共演っていいですね。この場合は、どうもアルトの方が分がいいですかねえ。全曲40分の間、女声のよさを存分に味わうことができる曲であります。
12曲、どれも表面的には異なる表情としても、根本には深い悲しみがあります。それも意識させてくれる歌唱。ソプラノは、高音が辛いところがありますが、その真摯な歌い振りは心の迫ります。一方アルトは安定感があり、、落ち着いたところに一層深い表情を感じます。そしてヂュエットはそれら以上にいいですねえ。私的には11曲のデュエットのこころ豊かな表情が好きですし、オケもうまくサポートしています。しかし、このペルゴレージの最後の作品、どの曲も心に深い印象を残してくれます。どれもいい曲ですねえ。
連ドラ、先週には主人公が恋人と別れるところまできました。それがまたあっさりとね。パイロットの夢を諦めてたら、別の世界の人だから…、って感じですかねえ。まあ、よくわかりませんが、それでも見ています(笑)。
(SONY BMG 88697303862 2008年 輸入盤)
ペルゴレージはアバドのような大家も指揮していますね。私はカークビーが歌ったホグウッド盤が好きです。