WBCが始まりました。はっきり言って興味がない、どころかこんな試合に出て、ケガでもしたらどないすんねん佐々木くん、であります。4年前これが原因となって石川くんが不調になった記憶もあります。開幕前の大事な時期にねえ。興味ない!というと、複数の人から強烈な疑問符が投げかけられました。大谷くんも見たければ、メジャーの試合をBSで見れるんだしね。まあ、決勝戦くらいは見ようかと思っておるのでありました。愛想なしで申し訳ないですねえ(笑)。
そんなわけで、今回は前々回に続いてジャン=フィリップ・ラモーであります。言わば、ラモー初心者の私です。ラモーの作品では、まずは人生の前半に残したクラヴサン曲、そして、後半に没頭したオペラがあります。特に、オペラはたくさんの作品が残されており、やはりこれを聴かなければいけません、ということです。しかし、ラモーのオペラって30曲以上残されているんですねえ。
そんなラモーのオペラの中から、1幕のバレ付きオペラ『ピグマリオン』であります。これを選んだのは、1幕もので短い。約50分の聴きやすさもありました。ギリシア神話に基づく、自分がつくった人形に恋する男のお話であります。演奏は、ジョン・エルウィス(ピグマリオンT)、ラシェル・ヤーカー(愛神S)、ミーケ・ファン・デァ・スレゥス(セフィーズS)、フランソワ・ファンヘッケ(彫像S)、パリ・シャペル・ロワイヤル合唱団(フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮)そして、グスタフ・レオンハルト指揮ラ・プティット・バンド。1980年の録音であります。
このオペラは、三部構成。まずは登場人物の歌などによるやり取り。そして舞踊音楽、また歌が登場して終わり、とまあ、ざっというこんなもんですか。まあ大したお話でもないので、余り意識せずに音楽をひたすら聴いています。夢見るような美しい調べに満ちた音楽。なんだかこの世のものとは思えないような不思議な世界。彫像が動き出す世界のお話なのですから。歌手の方は、女声のソプラノが三人。と言っても、あまり区別がつきにくいですね。
それでも、セフィーズと彫像、愛神と順番に出て来て、ピグマリオンとのやりとり。三様の女声の音楽が楽しめるのは、実にうれしい。この三人の歌手は、ほとんど聞き覚えのない方々ですが、女声のよさは美しさをしっかり伝えてくれますね。うれしい限りであります。ピグマリオンのエルウィスも、たいそう丁寧な歌唱ですねえ。そして、「エール」から始まって、「優美なガヴォット」「メヌエット」「快活なガヴォット」「速いシャコンヌ」「きわめて重々しいルール」「速いパスピエ」「リゴドン快速に」と舞踊の音楽が続きます。といってもここまでは、どれも20~30秒の曲。なのであっという間に通り過ぎていく感じい。そしてそのあと「彫像のためのサラバンド」がとてもいい。抒情的な美しさにあふれ、穏やかな気持ちになります。実にいい。レオンハルトとラ・プティット・バンドの演奏は、これ以上何を望むか、と思えるほどの演奏であります。 誇張や大仰な表情などはなく、落ち着いた楽器の美しさがにじみでるようであります。オケと声楽陣との合わさった美しさは、とてもいいですねえ。あっ、それからハッピーエンドに向かってのお話となりますが、ピクマリンのエルウィスの美声が響きわたり、あとは舞曲の心地よさであります。短いですが、とても美しい曲と演奏でありました。
WBC、興味がないといっても、ついつい見てしまいました。佐々木くんの快投はよかったです。3月11日でもあり、ほんとによかった。それからヌートバー、いい選手ですねえ。こんな選手がマリーンズにもいてくれたらと思いますねえ。前半でほぼ勝負がついた試合でした。
(DHM BVCD-37004 1998年)
そんなわけで、今回は前々回に続いてジャン=フィリップ・ラモーであります。言わば、ラモー初心者の私です。ラモーの作品では、まずは人生の前半に残したクラヴサン曲、そして、後半に没頭したオペラがあります。特に、オペラはたくさんの作品が残されており、やはりこれを聴かなければいけません、ということです。しかし、ラモーのオペラって30曲以上残されているんですねえ。
そんなラモーのオペラの中から、1幕のバレ付きオペラ『ピグマリオン』であります。これを選んだのは、1幕もので短い。約50分の聴きやすさもありました。ギリシア神話に基づく、自分がつくった人形に恋する男のお話であります。演奏は、ジョン・エルウィス(ピグマリオンT)、ラシェル・ヤーカー(愛神S)、ミーケ・ファン・デァ・スレゥス(セフィーズS)、フランソワ・ファンヘッケ(彫像S)、パリ・シャペル・ロワイヤル合唱団(フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮)そして、グスタフ・レオンハルト指揮ラ・プティット・バンド。1980年の録音であります。
このオペラは、三部構成。まずは登場人物の歌などによるやり取り。そして舞踊音楽、また歌が登場して終わり、とまあ、ざっというこんなもんですか。まあ大したお話でもないので、余り意識せずに音楽をひたすら聴いています。夢見るような美しい調べに満ちた音楽。なんだかこの世のものとは思えないような不思議な世界。彫像が動き出す世界のお話なのですから。歌手の方は、女声のソプラノが三人。と言っても、あまり区別がつきにくいですね。
それでも、セフィーズと彫像、愛神と順番に出て来て、ピグマリオンとのやりとり。三様の女声の音楽が楽しめるのは、実にうれしい。この三人の歌手は、ほとんど聞き覚えのない方々ですが、女声のよさは美しさをしっかり伝えてくれますね。うれしい限りであります。ピグマリオンのエルウィスも、たいそう丁寧な歌唱ですねえ。そして、「エール」から始まって、「優美なガヴォット」「メヌエット」「快活なガヴォット」「速いシャコンヌ」「きわめて重々しいルール」「速いパスピエ」「リゴドン快速に」と舞踊の音楽が続きます。といってもここまでは、どれも20~30秒の曲。なのであっという間に通り過ぎていく感じい。そしてそのあと「彫像のためのサラバンド」がとてもいい。抒情的な美しさにあふれ、穏やかな気持ちになります。実にいい。レオンハルトとラ・プティット・バンドの演奏は、これ以上何を望むか、と思えるほどの演奏であります。 誇張や大仰な表情などはなく、落ち着いた楽器の美しさがにじみでるようであります。オケと声楽陣との合わさった美しさは、とてもいいですねえ。あっ、それからハッピーエンドに向かってのお話となりますが、ピクマリンのエルウィスの美声が響きわたり、あとは舞曲の心地よさであります。短いですが、とても美しい曲と演奏でありました。
WBC、興味がないといっても、ついつい見てしまいました。佐々木くんの快投はよかったです。3月11日でもあり、ほんとによかった。それからヌートバー、いい選手ですねえ。こんな選手がマリーンズにもいてくれたらと思いますねえ。前半でほぼ勝負がついた試合でした。
(DHM BVCD-37004 1998年)
舞台上演で美しいバレリーナたちが踊ってくれたら夢の世界を楽しめそうです。(その時はバレエ音楽の部分をもう少し長く演奏してほしいけど)
ハッピーエンドだけど、彫像に彼をとられてしまうセフィーズは少しかわいそう。