いよいよプロ野球が開幕しました。昨年全くダメだったマリーンズ、今年もダメと思っていたところ、9戦が終わって 勝 敗。予想外の好調。まずは打線が元気。荻野や中村がいいです。それに藤岡・菅野のふたりのルーキーもよく打つ。去年は固定できなかった打線を井口監督はあまり動かさない。そして、投手も涌井・ボルシンガー・酒居・石川・二木のローテに、有吉・シェッパーズ・内の押さえもまずまず。この調子を続けていってほしいものです。昨年に比べると、よくテレビ中継を見ていられるのが実に素晴らしい。頑張れ頑張れ、マリーンズ。
3月の半ば、三宮そごうで、「中古&廃盤レコード・CDセールin Kobe」が開催されていました。これは全国の中古やさんが集まって開催されています。梅田の阪神でよくやっているのですが、神戸では初めてだそうです。これは行ってみよう、ということでイソイソ出かけていきました。最近は中古レコードの人気も高く、会場でもレコートを物色している人も多かったですレコードにはいいなあとは思いますが、現時点では購入意欲はありません。大きいもんなあ。
それで、いろいろと物色しまして、9枚ほど買いました。これでも4300円でした。その中に、ハーゲン弦楽四重奏団のモーツァルトの初期弦楽四重奏曲集がありました。3枚組でK.80の第1番からK.173の第13番まで加えて、ディヴェルティメントと言われているK.136-138の三曲が収められています。モーツァルトの弦楽四重奏曲と言えば、第14番以降のハイドンセットや第21番からプロシャ王セットなどが有名であり、この13番まではあまり聴かれませんね。
そんなこんなで、今回はモーツァルト。ディヴェルティメントK.136,137,138であります。この三曲は1772年ザルツブルグでの作品。モーツァルト16才のときのもの。「ディヴェルティメント」とは草稿で父レオポルトによって書かれたもの。また弦楽合奏か弦楽四重奏か、また楽器も、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バスと指定されているが、バスはチェロまたはコントラバスはこれもあきらかではない。この三曲はたいそう有名ですが、わからないことも多いですねえ。
ただ、弦楽合奏よりも弦楽四重奏のほうが断然すきなんですね。それはモーツァルトのこの手の曲にはすべてに言えることなんです。以前に取り上げたアイネクライネなども絶対に四重奏の方が好きですね。ただ、この曲、弦楽四重奏板は、管見の限りではアマデウスSQとこのハーゲンSQのものしか知らないんですね。他にもあるんでしょうが…。とりあえず、この演奏は、1990年の録音です。
この三曲は、たいそう聴きやすい。4人の合奏で弦の澄んだ音色がこの曲にたいそう合っています。若いモーツァルトによる曲には、一点の曇りもない、天高く広がった青空のような心が反映された、喜びや明るさに満ち満ちていますねえ。ハーゲンSQにも、少しの迷いもなく、無心に演奏しているよう。4つの楽器が非常に均整が取れ、合奏ではなく、4つの一本の弦がやはりこの曲には合っていることを確信させてくれる。
K.136。第一楽章からほとばしるような溌剌さを弦が巧く示す。第二楽章では伸びやかなテーマを弦が存分に歌う。第3楽章、軽快ではあるが、たいそう腰の座った心地よさがいい。K.137。緩急急の三楽章。第一楽章、若干の翳りを感じながら美しさを弦が歌い上げる。第二楽章流麗な演奏で、第三楽章は演奏の中に重厚さもや一体感を受けとめることができる。K.138。第一楽章。弦の明るく華やかさあふれる音色と響きで一杯。第二楽章、第一ヴァイオリンの艶っぽい響きがいい。主題と多声的な伴奏が穏やかで心安まる。第三楽章。リズミカルな弦のロンド。軽快で躍動的。実に屈託のない明るさに終始しています。
好調マリーンズと思っていたら、この週末はファイターズに連敗しました。投手が心配。長いシーズン、頑張れ頑張れ。
(DG 431 645-2 1991年 輸入盤)
3月の半ば、三宮そごうで、「中古&廃盤レコード・CDセールin Kobe」が開催されていました。これは全国の中古やさんが集まって開催されています。梅田の阪神でよくやっているのですが、神戸では初めてだそうです。これは行ってみよう、ということでイソイソ出かけていきました。最近は中古レコードの人気も高く、会場でもレコートを物色している人も多かったですレコードにはいいなあとは思いますが、現時点では購入意欲はありません。大きいもんなあ。
それで、いろいろと物色しまして、9枚ほど買いました。これでも4300円でした。その中に、ハーゲン弦楽四重奏団のモーツァルトの初期弦楽四重奏曲集がありました。3枚組でK.80の第1番からK.173の第13番まで加えて、ディヴェルティメントと言われているK.136-138の三曲が収められています。モーツァルトの弦楽四重奏曲と言えば、第14番以降のハイドンセットや第21番からプロシャ王セットなどが有名であり、この13番まではあまり聴かれませんね。
そんなこんなで、今回はモーツァルト。ディヴェルティメントK.136,137,138であります。この三曲は1772年ザルツブルグでの作品。モーツァルト16才のときのもの。「ディヴェルティメント」とは草稿で父レオポルトによって書かれたもの。また弦楽合奏か弦楽四重奏か、また楽器も、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バスと指定されているが、バスはチェロまたはコントラバスはこれもあきらかではない。この三曲はたいそう有名ですが、わからないことも多いですねえ。
ただ、弦楽合奏よりも弦楽四重奏のほうが断然すきなんですね。それはモーツァルトのこの手の曲にはすべてに言えることなんです。以前に取り上げたアイネクライネなども絶対に四重奏の方が好きですね。ただ、この曲、弦楽四重奏板は、管見の限りではアマデウスSQとこのハーゲンSQのものしか知らないんですね。他にもあるんでしょうが…。とりあえず、この演奏は、1990年の録音です。
この三曲は、たいそう聴きやすい。4人の合奏で弦の澄んだ音色がこの曲にたいそう合っています。若いモーツァルトによる曲には、一点の曇りもない、天高く広がった青空のような心が反映された、喜びや明るさに満ち満ちていますねえ。ハーゲンSQにも、少しの迷いもなく、無心に演奏しているよう。4つの楽器が非常に均整が取れ、合奏ではなく、4つの一本の弦がやはりこの曲には合っていることを確信させてくれる。
K.136。第一楽章からほとばしるような溌剌さを弦が巧く示す。第二楽章では伸びやかなテーマを弦が存分に歌う。第3楽章、軽快ではあるが、たいそう腰の座った心地よさがいい。K.137。緩急急の三楽章。第一楽章、若干の翳りを感じながら美しさを弦が歌い上げる。第二楽章流麗な演奏で、第三楽章は演奏の中に重厚さもや一体感を受けとめることができる。K.138。第一楽章。弦の明るく華やかさあふれる音色と響きで一杯。第二楽章、第一ヴァイオリンの艶っぽい響きがいい。主題と多声的な伴奏が穏やかで心安まる。第三楽章。リズミカルな弦のロンド。軽快で躍動的。実に屈託のない明るさに終始しています。
好調マリーンズと思っていたら、この週末はファイターズに連敗しました。投手が心配。長いシーズン、頑張れ頑張れ。
(DG 431 645-2 1991年 輸入盤)
一方で、これらの曲とよく似た曲があります。私の大好きな、ロッシーニの、弦楽のためのソナタ6曲です。この曲も、四重奏版があり、合奏団版があり、カラヤンのようにオーケストラ版があります。フルート版、管楽器版など色々あって、楽しめます。モーツァルトも天才ですが、ロッシーニも、負けず劣らず、早熟の天才ですね。
さて、レコードのことですが、私も相当数を所有していますが、今まで、なかなか楽しめませんでした。その理由は、レコードのパチパチノイズを、取ることができなかったからです。色々な、クリーニング方法を試みましたが、お金をかけずに綺麗に処理するのは、至難の業でした。半ばあきらめていたのですが、先日、偶然にも、クリーニングシステムを入手しました。レコードをクリーニング液の中に入れて、自分の手でグルグル回すという、至極原始的な方法です。2個のブラシの間にレコードが挟まれて洗われるので、驚くほど汚れが落ちて、プチプチノイズが少なくなるのです。乾燥後、聴いてみると、SN比がぐっと上がり、片面をいつの間にか、聴き入ってしまいます。こんな気分は、何十年ぶりでしょうか?すっかり、レコードが気に入りました。意外と、レーベルも濡れません。これを、考えて作った人に感謝、感謝です。
喜遊曲から、変な方向へ行ってしまいましたが、ウィーン八重奏団によるK136をレコードで聴いて、なんて良い曲だと思いました。また、このレコードには、喜遊曲第17番が入っています。優雅ですね。