松本零士さんが逝去されました。銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトなどで超有名になられましたね。大学生のときに宇宙戦艦ヤマトを見に行って涙したことがありました。でも、一番印象に残っているのは、少年マガジンに連載された『男おいどん』。中学生から高校にかけて愛読していました。四畳半でサルマタケと生活する、風采の上がらない大山昇太少年になんだか共感を持ちました。最後、鳥さんを残して、四畳半を出て行った彼は、あれからどうしたんでしょうかねえ。
ということで、今回は初登場ラモーであります。ジャン=フィリップ・ラモーは、1683~1764年のフランスの作曲家です。ほぼバッハ、ヘンデルなどと同時代の人。若い頃は、オルガン、クラヴサンの奏者として各地の教会に勤め、その間の1706年にはクラブサン曲集第1巻を出版しています。しかし1722年に書いた『和声論』で一躍有名になり、パリに進出。クラヴサン曲集を発表して、名声を獲得しました。そして、1733年50才で初めてのオペラ「イポリトとアリシ」が成功し、以降はオペラ作家として、また理論家として、栄光に満ちた後半生を送ったそうです。
今回は、そのラモーの「コンセールによるクラヴサン曲集」です。1741年にパリで出版されたラモー唯一の室内楽曲。この曲集、正式には「ヴィオリンもしくはフルート、ヴィオルもしくは第二ヴァイオリンとの合奏によるクラヴサン曲集」。つまり、クラブサン、ヴァイオリンまたはフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバまたはチェロのトリオのための作品となります。そしてこの曲の、いくつかありますが、今回は、有田正広(ft),有田千代子(cemb),若松夏美(vn),ヴィーラント・クイケン(gamb)によるものです。1991年1月6-8日、中新田バッハ・ホールでの録音。
この曲集は、第1コンセールから第5コンセールまで、5つの組曲には合計16の曲があります。そして、それぞれの組曲は3~4曲の同じ調性の小曲から構成されています。その小曲には、「ラボルト」「ラモ」「クリカン」などの人名や「内気」「パントマイム」「軽はずみなおしゃべり」などの標題が付けられています。いろんな意味を含んでいるようです。こんな標題が付いている方が親しみ安いですね。
どの曲も聴きやすいのですが、まずは、第1コンセールは、三曲ともに個性的で強烈です。そして、曲としては、第2コンセールが一番ままって小さな交響曲、第3コンセールは三楽章構成の曲、それぞれまとまった曲のよう。そして、いくつかある短調の曲がいいですね。ブコン(2-2)とキュピ(5-2)。前者はVn、後者はftとふたつの異なる楽器ですが、ともにゆったりとしたテンポで美しい旋律が流れます。一方、長調では、ラボルト(2-1)やラ・ポプリニエール(3-1)、マレ(5-3)は、落ち着いた風情で、都会的。そしてタンブラン(3-3)、軽はずみなおしゃべり(4-2)やフォルクレ(5-1)などは、軽快で愉悦感がたっぷりであります。
そして演奏ですが、まずはクラヴサンの有田千代子さんですね。軽快で、聴き込むと豊かな表情が見られます。落ち着いたこの楽器のよさをとても実感できます。フラウト・トラヴェルソの有田正広さんも、キュピでは安定した美しさと卓越した表現力がとてもいい。バロック・ヴァイオリンの若松さんは、派手さはないとしても、ひたむきさを感じます。そして、クイケン。意識して低音を追っかけてみると、その充実振りを聴くことができますねえ。渋いです。全体的には、少々硬さを感じますが、ラモーのよさを真摯に聴ける演奏であります。
ということで、今回は初登場ラモーであります。ジャン=フィリップ・ラモーは、1683~1764年のフランスの作曲家です。ほぼバッハ、ヘンデルなどと同時代の人。若い頃は、オルガン、クラヴサンの奏者として各地の教会に勤め、その間の1706年にはクラブサン曲集第1巻を出版しています。しかし1722年に書いた『和声論』で一躍有名になり、パリに進出。クラヴサン曲集を発表して、名声を獲得しました。そして、1733年50才で初めてのオペラ「イポリトとアリシ」が成功し、以降はオペラ作家として、また理論家として、栄光に満ちた後半生を送ったそうです。
今回は、そのラモーの「コンセールによるクラヴサン曲集」です。1741年にパリで出版されたラモー唯一の室内楽曲。この曲集、正式には「ヴィオリンもしくはフルート、ヴィオルもしくは第二ヴァイオリンとの合奏によるクラヴサン曲集」。つまり、クラブサン、ヴァイオリンまたはフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバまたはチェロのトリオのための作品となります。そしてこの曲の、いくつかありますが、今回は、有田正広(ft),有田千代子(cemb),若松夏美(vn),ヴィーラント・クイケン(gamb)によるものです。1991年1月6-8日、中新田バッハ・ホールでの録音。
この曲集は、第1コンセールから第5コンセールまで、5つの組曲には合計16の曲があります。そして、それぞれの組曲は3~4曲の同じ調性の小曲から構成されています。その小曲には、「ラボルト」「ラモ」「クリカン」などの人名や「内気」「パントマイム」「軽はずみなおしゃべり」などの標題が付けられています。いろんな意味を含んでいるようです。こんな標題が付いている方が親しみ安いですね。
どの曲も聴きやすいのですが、まずは、第1コンセールは、三曲ともに個性的で強烈です。そして、曲としては、第2コンセールが一番ままって小さな交響曲、第3コンセールは三楽章構成の曲、それぞれまとまった曲のよう。そして、いくつかある短調の曲がいいですね。ブコン(2-2)とキュピ(5-2)。前者はVn、後者はftとふたつの異なる楽器ですが、ともにゆったりとしたテンポで美しい旋律が流れます。一方、長調では、ラボルト(2-1)やラ・ポプリニエール(3-1)、マレ(5-3)は、落ち着いた風情で、都会的。そしてタンブラン(3-3)、軽はずみなおしゃべり(4-2)やフォルクレ(5-1)などは、軽快で愉悦感がたっぷりであります。
そして演奏ですが、まずはクラヴサンの有田千代子さんですね。軽快で、聴き込むと豊かな表情が見られます。落ち着いたこの楽器のよさをとても実感できます。フラウト・トラヴェルソの有田正広さんも、キュピでは安定した美しさと卓越した表現力がとてもいい。バロック・ヴァイオリンの若松さんは、派手さはないとしても、ひたむきさを感じます。そして、クイケン。意識して低音を追っかけてみると、その充実振りを聴くことができますねえ。渋いです。全体的には、少々硬さを感じますが、ラモーのよさを真摯に聴ける演奏であります。
ラモーの作品は、今回が初めてでしたが、一番興味があるのはオペラです。そんな作品もまた取り上げて行けたらいいなと思っています。また色々とご教示ください。
(DENON COCO-9045 1991年)
ラモーのオペラは舞台でみたいですね。