6月9日は父の命日だった。
もう会えなくなって25年以上経ってしまったね。
庭の白い百合と柏葉紫陽花を切って飾った。
父はこんな紫陽花があるなんて知ってたかな?って思う。
田舎に住んでる頃、私はこんな紫陽花見たことなかったな。
柏葉紫陽花を初めて見た時は衝撃だったもの。
「これ、紫陽花なんだ~?!」ってね^^
今年は柏葉紫陽花が豊作。
たわわに咲いて枝垂れている。
雨の季節に良く似合うよね。
白い紫陽花ならアナベルも咲いている。
アナベルも今年は豊作。
丸い白いボールが緑の中で際立っている。
でもきっと父は「普通の紫陽花の方がいい」って言ったかもしれないな。
優しいピンクや美しい水色や・・・
ガクアジサイが好きだったような記憶がある。
山紫陽花やガクアジサイを「きれいだね~」って言っていた気がする。
父が生きていた頃、ある日
「もうお母ちゃんの声が思いだせなくなったなぁ」って言っていたのが
強く印象に残っている。
父が亡くなって25年以上、耳を澄ませば
私にはまだかろうじて父の声が聞こえる気がする。
母も同じ季節に旅立った。
もう18年。
子供の頃作ってもらったカスタードクリームが美味しかった。
あのレシピ忘れちゃった、母に電話して・・・・ってそこまで思って
そうか、もういないんだった、って気がつく。
亡くなった直後より、こんな時がもっと悲しかったりするんだ。
母は百合が大好きだった。
庭にはいろんな百合が植えられていた。
白い百合もピンクの百合も赤い百合も・・・
去年から庭に加わった黒い百合。
こんな百合を見たら、きっと喜ぶんだろうな、なんて思う。
母の声はまだしっかり聞こえるよ。
あんなに父親っ子だった私なのに、顔はどんどん母に似てきて
そして何故か今頃になって母の気持ちが理解できるようになって
今だったら、もうちょっと優しい言葉をかけてあげれたのに、って思うんだ。
そういうわけで、反省と感謝の気持ちをこめて
紫陽花と百合を飾ってみたわけ(^-^;)ゞ
雨が降りだしたよ。
やっとの雨だね。