庭の花を切って、花瓶に挿した。
赤いバラ、切ろうか切るまいか迷って一輪加えた。
たった一輪のこのバラで、花瓶の表情がまるで変わった。
パット・オースチンの6月の花が一輪
脇でグレイスも一輪。
グラハムトーマスも一輪。
そんな一輪づつが美しくて。
雨に濡らせて外に置くのも忍びないかと
あれこれ少しづつ切っては挿して
綺麗だなぁ、と見とれ
どんよりとした空の一日が過ぎて行きます。
白蓮さんの「蹈繪」、開くたび違う歌が心に飛び込んできます。
悲しい歌が多いその中で異色な一首。(行送りは本のまま)
天地の一大事なりわが胸の秘密の扉誰
か開きね
どう思う??
吾につらき記憶の一つ殺してむ力し有
らばいざ救いませ
同感。