庭に来る野鳥たちと暮らしていると
ときどき「あっ!」と驚くことが起きる。
こないだは小屋の入口を開けたままにしてあって
物を取ろうと入った途端、中からヒヨドリがヒュン!と飛びだして来てビックリした。
今朝はもっとビックリだった。
玄関の吹き抜けの廊下に、スズメが一羽お腹を出して落ちていた
家の中にスズメ?!いつ入ったの?!
「たいへん!」「スズメが廊下におちてるっ!」
「ねーねー!大変だってば!」
主人がリビングからやっと出てきて
「死んでるの?もうだめだろー」
「まだ足が少し動いてるよ、ほら」
主人が手ですくい上げて両手の中で温める。
私、「水をあげなくちゃ!」とスポイトで水をすくう。
「野生なんだからダメだよ」「このまま外に出した方がいい」と主人。
「だってこんな弱ってるのに、寒い外に出したら死んじゃうよ」
「どっちにしても野生なんだから、こうなったら死ぬよ」
「水だけでもあげよう!」スポイトから飲ませる。
飲んだ!
主人の手の中で温まって、目もぱちくりしてる!
こりゃいけるかも?!って思った。
とりあえず小さな箱の中にティッシュを敷いて、水を入れた容器を入れて
それから外で雀たちがつついている野鳥の餌を置いて
スズメを置いてみる。
主人「そんな餌じゃダメだ、ワーム(ふくちゃん用の生きてる虫)をやろう。」
「あっ!」少し元気になったのか、雀さん部屋の中で飛んだ!
飛んで・・・窓にぶつかって、気絶して落ちた
また主人が手の中で温める。意識戻る。
今度は私が手の中に入れて温めながらピンセットの先で水を少し与えた。
飲んだようだったけど・・・目を閉じて動かなくなった。
「死んじゃったみたい・・・」
「そんなことないだろ、今飛んだのに」
「死んじゃったよ。。最後の力を振り絞って飛んだんだよ」
「よし、俺の魔法で」主人がまた両手で包んでストーブの前で温める。
「生きろ、生きろ」
魔法は届かなかった。
硬くなった小さないのちを庭の片隅に葬って
寒そうな庭を見まわっていると、少しだけ弱い日差しが降り注いだ。
ヘレボルスが優しく輝く。
あのまま何もせず出してあげた方が良かったのかな。
何日も家の中にいて、力尽きて廊下に落ちたんだろうと思っていたけれど
そんなに何日も家の中にいたなら気付くはず。
今朝洗濯物を干してる最中にベランダから家の中に入ってしまったのかもしれなかった。
そして逃げ惑って吹き抜けの高い場所の窓に激突して失神してたのかも。
だったら水やってるより外に出した方が良かったんだな。。。
でも、もうしょうがない。死んじゃった。
今日、朝一番の鳩さんは
おや、2羽だ。
恋人を連れてきたらしい。
ずっと一人でモテない奴だと心配してたけど
彼女、やっと見つけた?
こないだみたいに、あんまりしつこく求愛して逃げられないようにね~
鳩さんたちが食べ終わった後は
雀たちの時間だ。
君たち、家の中に間違って入らないように、、、お願いね。
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ばいび~