ブルーデージーを買った。
ずいぶん久しぶりのブルーデージー。
何年か前、ブルーデージーを大きく育てていた。
冬は室内に入れて大事にして。
ある年、娘の彼がお店を始めるといい、娘も手伝うという。
私に出来ることは店先に飾るお花を揃えてあげることくらいで
そのブルーデージーも店先まで運んで飾ってもらった。
都内、四谷の駅の近くで
そこでは冬も凍ることもなく良く咲き続けていた。
まだ娘たちは結婚はしてなかったけど
一緒に住んで何年か経っていた。
このお店がうまくいけば結婚できる、と二人は思っていたんだと思う。
結局お店はたたむことになって、ブルーデージーはまた私の手元に戻ってきた。
そして彼は、ずっと彼のお母さんが願っていた「サラリーマン」になり
生活もなんとか安定して娘と結婚式を挙げた。
あの頃・・・精神的にも肉体的にも疲れてしんどそうだった娘。
ときどき泣いて電話してきた。
「もう帰っておいで」って何度言ったことか。
それでも彼がいいんだと信じてついていった娘。
ブルーデージーを見ると、その頃の悲しそうだった娘を思い出してしまって
もうブルーデージーはいらない、と思っていた。
何年か経って今、娘は彼と幸せそうで
たぶん娘たちの方が、もうそんなことなんて何とも思ってないんだろうけど
私はやっと今になってブルーデージーを迎えられる気持ちになった。
母親って、なかなかやっかいな生き物だ。
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ばいび~