音楽喫茶・ヤギヤ店長の日記

クラシックなどの音楽が聴ける金沢の喫茶店ヤギヤの店主が音楽、コンサートなど仕事と趣味を楽しみながら過ごす日々を綴ります。

菊姫 酒蔵見学

2010年02月13日 09時08分56秒 | お酒・料理・スイーツ
建国記念日に近所の酒屋さんと7人で酒蔵見学に行ってきました。
前日は飲み会でちょっと寝不足だったのですが、わくわくして出かけました。
当日は酒屋さんの車で鶴来にある菊姫の蔵に向かいます。

蔵では杜氏さんと菊姫の社長が迎えてくださいました。
築80年という比較的新しい建物で社長は囲炉裏の傍でくつろいでました。
社長からいただいたお茶やお茶菓子はなかなか美味。
部屋の雰囲気もよく、これから見せていただく酒蔵に期待が膨らみます~

杜氏さんの案内でまずはもろみ(?)のタンクへ。
比較的小さいタンクで醸されているお酒を汲んで飲ませていただきました。
発酵している途中なのでガスでぴりぴりしますが、味や香りはとってもいい。



こちらは大吟醸を絞っているところ。
なんと袋吊りです。
この後に別の大吟醸を別の方法で絞ったものも飲みましたが、まろやかさが全然違いました。
タンクの中に袋が何個か吊るされて、ちょろちょろと絞られていました。
このお酒は黒吟になるそうです。



先に進むと先程のタンクよりもかなり大きいタンクが並んでいます。
高さ3~4mくらい?

タンクの上に登って見るとこんな感じ。
ここに来るとすごく良い香りが漂っています。
上の穴から覗くとタンクの中でお酒がグツグツと発酵しています。


発酵しているタンクの中は二酸化炭素が充満しているので落ちたら酸欠で死んじゃうそうです。
怖いですね~
でもお酒飲みながらというのも幸せかも。
でもまあ、お酒に溺れるのは良くないですね(笑)

こちらは酒母をつくっている大きな桶です。
この酒母室は冬でもエアコンが作動していてますます寒い。
そんな寒い中さらに氷で冷やしてます~
温度は巨大な湯たんぽみたいな道具で温めて調節するそうです。
先程のタンクは冷水で冷やして調節するので逆ですね。



菊姫では焼酎もつくられています。
焼酎は別の場所でつくられているので、次にそちらに移動しました。
本社よりもさらに山の近くにある建物では、焼酎の製造と日本酒の貯蔵、精米をしています。
こちらは立ち並ぶ精米機。
すごい設備ですね。
多くの酒蔵は精米してもらったお米を買っていると聞きましたが、ここでは自社で精米もしているんですね。



二階の倉庫に置かれたお酒は何年か置いてから出荷するそうです。
菊姫はしばらく熟成させた方が美味しいですからね~
写真は大吟醸。
こんなにあると幸せですね。
自分のじゃないけど(笑)



最後に焼酎の試飲をしました。
こちらは加州劔が4種類と加賀の露の飲み比べ。
加州劔は蒸留方法が常圧と減圧、樽貯蔵したものと普通のものがあります。
個人的には減圧蒸留の樽貯蔵が好きです。
味がまろやかな感じでした。
アルコール度数が41度と高いのでウイスキーのような味わいです。
焼酎も山田錦でつくられているんですよ、贅沢ですね~



この日は蔵見学をしていても寒いなって思っていたら途中から雪が降ってきました。
この寒さが酒造りにも適しているんでしょうね。
こんなに寒い中、睡眠時間を削って毎日がんばっている杜氏さんたちの醸すお酒はありがたくいただかなきゃね。