この鉱山には索道が存在するとは聞いていたが、まさかこんな山奥に原動機滑車が設置されているとは。
しかもこれ、昭和中頃に札束を片手ほど掛けて設置されたという鋼鉄製の索道だ。
距離にして数キロ在ったという。
前回の写真。
これは大きなかさ歯車だ。
手前側はモーターに繋がっていて、奥側のギアはプーリー側に入る。
下から上がってきたギアが、ギアプーリー回す。
大きなギアプーリーだ。
残念ながらモーターの設置されている部屋は崩落していてモーターを見る事は出来なかった。
索輪というのだろうか?大きな受輪が多数ついている。
どれも手で回せばグルグル回る。
なんというギアプーリーの大きさだろう。
久しぶりにこんなに大きなギアプーリーを見た。
索受の柱も相当強固に設置されており、コンクリート基礎には幾つかの段でガッチリ地面を固めていた。
これなら全く問題ないだろう。
サビているが状態は決して悪くない。
索道小屋の方が問題だ、今にも崩れそう。
後どれくらいこの小屋が持つのだろう。
こんな物が見れるとは思っていなかったので満足してしまった。
近くには何かの巻き上げ機が放置されていた。
ボロボロだ。
ガッチリ固定された索道。
とても楽しい時間をありがとう。
山を降りて小屋の方を見返す。
どこに索道の小屋があるかわかりますか?
薮だらけの道を帰っていくとな索受の鉄塔を見つけた!
こんな所にあったとは、わからない訳だ。
しかしこいつ細い、こんな細くて荷重を受け止められるのか?
他に荷重を受け止める索受があるはずだ。
また少し離れた場所に索道の受けがあった。
こちらは少し短いがガッチリしていて登っても問題なさそうだ。
だがこちらも細い。
うおおおお!!!
こいつこそ索道の荷重を支えるべく設置されているやつではないか?
他の華奢な鉄塔では荷重を受けきれないので、こいつが荷重の受けを担当して他の鉄塔でワイヤーのたるみと一時的な受けを担当しているのではないだろうか。
しかしスゴイぞこれ、滑車が8連だ。
どんだけの荷重があったのだろうか。
基礎もガッツリ地面に埋めてあった。
この後軽い軽索や、水槽などを見て山を後にした。
今回本当に色々な発見があった。
特に索道はこの近辺では皆無であろう。
索道の反対側を見つける事ができなかったが、この先機会があればまた訪れたいと思う。