葬儀屋の独り言 (1) 密葬と家族葬

変化と多様化の時代、変わる葬儀の形態。

*喪家の第一声とその後の会話・・

「密葬でお願い致します」
「密葬と申しますと?」
「・・・家族だけで行いたいのですが。」

最近よく、このような会話から葬儀の打ち合わせが始まります。

密葬の意味が変わってしまったのか・・・

「密葬」とは一般的に、本葬を行う前提で家族、近親者で行う葬儀のことですが、密葬の文字が秘密を連想するのでしょう、おおやけに連絡をしない葬儀が密葬と思われています。
友引の日は友を引いてしまうから葬儀を行わないのと少し似ています。

家族だけで葬儀を行いたい場合、その正式な名称はありませんが、近年は「家族葬」や「親族葬」と呼ぶことが増えてきました。
このような依頼が増えてきた背景には、核家族化や、葬儀にお金をかける意味が薄れてきていることなどが上げられます。
会社や近所の方の会葬も、以前のような強い義務感が薄れてきた事が原因の一つになってきています。



 秋田林西
 樹木葬専用ガーデン墓地千の風みらい園の責任者。葬儀社も経営する僧侶。
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