暖冬だとなんで琵琶湖のサカナが死んでしまうの?

この冬は雪が少なくて暖冬だった、という印象が多くの人にあると思いますが、平均気温で言えば、わすが1.5℃高かっただけらしいですね。
言い換えれば、たった1.5℃高かっただけで、これだけ体感温度や生活までが変わってしまうわけですね。

先日、NHKの週刊こどもニュースでこの話題に触れていまて、「暖冬で琵琶湖のサカナが少ない」という話題もありました。

暖冬だとなぜ琵琶湖のサカナが少なくなるのでしょう。
冬の気温があと4℃上げると琵琶湖のサカナや生物が大量に死んで激減するんだそうです。

それってなぜ?

お風呂のお湯をかき回すのを思い出すと解りやすいですが、水の温度は高いほど上部に上がり、低いほど下に落ちます。水面で大量に酸素を含んだ琵琶湖の水は冬の空気で冷やされることで、酸素を含んだまま湖の下に沈むんだそうです。
つまり、湖の底付近の生物は、冬が寒いおかげで呼吸ができるらしいのです。暖冬だと水面の水が沈まず、底の魚や生物は酸欠になってしまう・・

また、水が循環しなくなると、酸欠だけでなく「富栄養化」という問題にも繋がるそうです。

■「琵琶湖:深層で進む「富栄養化」 生態系急変の恐れも」
 http://d.hatena.ne.jp/geb310/20060910

たかが1℃、2℃・・のように感じますが、わたしたちひとりひとりが温暖化を防ぐことを考えなければ、本当に知り得ぬところで生物が死滅していっているかもしれないんですね。

できることからはじめたい、と思います。



 神崎洋治
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