今回の観光の最後に立ち寄ったのが京都市左京区にある南禅寺です。
南禅寺は、710年昔の1291年、亀山法皇が無関普門禅師を開山に迎えて開創した臨済宗南禅寺派の総本山です。
足利義満によって、京都五山および鎌倉五山の上に置かれる「五山之上」とされ隆盛を極めました。
さらに、当時最も傑出した禅僧が歴代住持として住山し、五山文学の中心地となるなど、禅界最高の格式を持ちます。
南禅寺は境内全体が国の史跡に指定されているのが特徴です。
国宝「方丈」や、「三門」をはじめとした重要文化財、国名勝の方丈庭園などの見所があります。
南禅寺の三門は、日本三大門の1つに数えられるほどの名門です。
別名「天下龍門」と呼ばれ、寛永5年(1628)大坂夏の陣で戦った武将や兵士の慰霊のために藤堂高虎により寄進されました。
伝説の大泥棒石川五右衛門が、南禅寺の三門の上から満開の桜を愛でたセリフ「絶景かな絶景かな」で有名です。
南禅寺発祥の地「南禅院」。
屋根は入母屋造こけらぶきで、内陣中央には亀山法皇御木像が安置されています。
この離宮こそが南禅院であり、発祥の地とされています。
「方丈」とは、禅宗寺院における住職の居室のこと。
南禅寺の方丈は「大方丈」と、その背後に接続した「小方丈」の2つから成ります。
大方丈は日本建築の最も美しい豊かさをもった建築様式が見られ、小方丈と共に国宝に指定されています。
室町時代の歴史を現代に残す南禅寺にありながら、一風変わって近代の香りが漂う場所が「水路閣」です。
南禅寺境内にある琵琶湖疏水の水路橋です。
ローマ帝国の水道橋を連想させる堂々たる姿から、「水路閣」と呼ばれています。
その曲線美を描く赤レンガのアーチは独特な雰囲気のある美しさを湛えています。
近くの階段を登り、水路閣の上へやって来ました。
琵琶湖(滋賀県)から京都市内へと続く琵琶湖疏水の分線としての役割を担っている。
今なお現役で使用されています。
年越し旅行もここが最後の観光スポットとなりました。
丁度お昼時ですので、南禅寺名物のアレを頂きます。
続く・・・