美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

いま、対話のない社会が広がって

2025年01月12日 07時26分39秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

買い物で3桁のゾロ目、島岡美延です。その前日は同じ店で4桁のゾロ目、思わずレジの女性にそう伝えたら「宝くじでも当たりそうですね」と。

何気ない会話からもう一歩踏み込んで「対話」。暉峻淑子著『対話する社会へ』(岩波新書)を図書館で借りました。以前読んだ昨年出版の『承認をひらく 新・人権宣言』の中で「戦争の反対は平和ではなく対話」という言葉が心に残ったので2017年出版の本書も。

「対話は、人類が持つ特権の一つであり、人間の本性にもっとも添ったコミュニケーションの手段。人間と人間の間をつなぎ交流させ、個人を成長・発達させる場であった対話は、民主主義の培養土。(中略)だから紛争の解決に役立ち、病む人の治療にも効果を上げている」と。

命令・報告・連絡以外の交流、社内にある? 注意・叱咤ではない親子のやりとりは? 教師志望者が激減しているのも学校現場に対話がないからでは。希望は、まず対話のある社会から。

 

 

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兄弟の間を繕うことはできるか

2025年01月11日 08時30分46秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

鏡開きで正月気分もひと区切り、島岡美延です。と思ったけど、年賀状のお年玉抽選日は20日、意外に遅いもの。特別賞品に大阪万博チケットもあるとか。

これは年末の帰省から始まる物語。映画『繕い合う・こと(11日公開)』をご紹介します。今週のラジオに企画・脚本・編集、主演も務めた長屋和彰監督とプロデューサーの大沢真一郎さんが登場。二人とも『カメラを止めるな!』に出演した俳優で、コロナ禍にじっくり作品を練り上げたよう。

亡き父の跡を継いで、金継ぎ師の道を選んだものの、あるわだかまりを抱える兄・護(長屋)。特に目標もなく、父を継いだ兄に焦りや羨望を抱いて苛立ちを覚えている弟・幹(黒住尚生)。ある年の暮れ、例年通り大掃除をするために実家に帰省した幹は、父の遺品がなくなっていることに気づく。護に問いただし、ぶつかり合う二人。不器用な兄弟にも新年がやってくる――。

金継ぎがつなぐのは思い出。この年末年始に久々に懐かしい人に会って、あなたは何を想いましたか?

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令和の金太郎、まっすぐに

2025年01月10日 08時02分37秒 | 姿勢&見た目

ロスの山火事の規模、被害に呆然、島岡美延です。勇敢な消防士たちもなすすべなく。

2025年が動き始めて、新たな気合を感じたり、逆に疑問を持ったり、いかがですか。こちらは令和の社会に新風。映画『サラリーマン金太郎【暁】(10日公開)』をご紹介します。本宮ひろ志の原作、連載開始から30年を経て、伝説のサラリーマンがコンプライアンス厳しい日本に蘇る!

青森県でマグロ漁師をしていた矢島金太郎(鈴木伸之)は海で遭難していた大和守之助(榎木孝明)を助けたことで、大和が会長を務めるヤマト建設に入社。生まれて初めてのサラリーマン生活に戸惑いながらも持ち前の誠実さと大胆な行動で、大和会長や黒川専務(尾美としのり)の信頼を勝ち取っていく。しかし会社は元官僚の大島社長(橋本じゅん)に牛耳られようとしていて――。

2月7日には【魁】編も公開予定。日本を牛耳るさらなる巨大利権に殴り込みをかける金太郎にやはり期待。

 

 

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アフリカを舞台にした中国映画

2025年01月09日 07時09分34秒 | 姿勢&見た目

閉鎖の予備校生徒に救いの手、島岡美延です。成人式に突然消えた振袖レンタル業者の事件もありました。大人の身勝手さに振り回される若者たち。

今年も世界の紛争はなくならないのか、ここでは国連が奮闘。映画『FPU~若き勇者たち~(10日公開)』をご紹介します。中国映画だけど舞台は遠いアフリカで、日本映画にはないスケール感。

反政府武装集団と政府軍の武力紛争が続くアフリカ某国へ、国連の要請を受けた中国の国連平和維持警察隊〈FPU〉が派遣された。分隊長ユー(ホアン・ジンユー)や狙撃手ヤン(ワン・イーボー)ら精鋭メンバーたちは、一触即発の最も危険なエリアに向かい、大量虐殺、テロ、暗殺、大暴動、人質事件、次々と命の危険に直面する。人々に平和な日常を取り戻すべく任務に邁進するも、ユーとヤンの間にはある因縁が。さらに隊員たちは予期せぬ事態に陥り――。

ミリタリーアクション、ミサイルまで飛び出し、現地の人たちとの攻防、とにかくド派手。

 

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その憧れ、何を招くのか

2025年01月08日 07時14分53秒 | 姿勢&見た目

空気の潤いを超え、降り続く雪は雨とは違う恐怖、島岡美延です。雪国の皆さん、どうかお気をつけて。

マフラーをプレゼントしたことありますか? 自分も同じものを身に着けて「おそろい」にした時――。映画『憧れdoll(10日公開)』をご紹介します。先日のラジオに、シンガーソングライターでもある、みやび監督が登場。鹿児島から人生を変えようと28歳で東京に出てきて女優になり、順調だったのにコロナ禍。待っていても仕事はこないと、未経験ながら脚本を書き、借金を作ってまでも本作を撮り切った意志の強さに拍手。

花屋で働く茜(みやび)は元彼との思い出の品をフリマアプリで売り、なんとか前に進もうとしていた。ある日、花屋にやってきた尚美(秋田ようこ)、何かと共通点の多い二人はすぐに意気投合。しかし、プレゼントや買い物を通じて、次第に不安になる茜。「おそろい」がエスカレートしていく尚美の目的は・・・?

HSP(いわゆる繊細さん)傾向が強い女性のリアルが映し出されます。

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同調圧力は誰が作っている?

2025年01月07日 08時21分10秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

大漁ゆえに漁船が転覆とは、島岡美延です。受験本番を目前に予備校の閉鎖って、年明けにやりきれないニュース。

2025年、この国はどこへ向かうのか。今年の選挙は去年以上に「SNSが生み出す空気」が左右しそう。図書館で借りた山崎雅弘著『この国の同調圧力』(SB新書)を読みながら、胸騒ぎを覚えました。

議論や意見交換を経て行われる「正しい多数決」ではなく、暗黙の多数決である「空気」は民主的手法とは正反対、そこに「責任という概念がない」。でもこの感じ、学校や職場、政治の場ですら横行?

特に戦時中は、重要な影響力を持つ集団(政界、財界、教育、宗教、メディア)のすべてが政府の国策に同調した結果、使命感を持った国民が「そうでない者」を非難。諸外国に比べて日本人が同調圧力に弱いというのは、「抗う勇気」「個の力」が弱い、と。

うーん、それでもこの国で生きていく私。声を上げる勇気を持てるかどうか。

 

 

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今年最初は、縄文遺跡展

2025年01月06日 07時26分08秒 | 日記、その他

雨予報の仕事始め、島岡美延です。夜には本降りになりそうな首都圏、久々すぎる傘の出番。

買い物より博物館、と出かけたのは横浜市歴史博物館の『縄文ムラの繁栄 かながわの遺跡展―かながわ縄文中期の輝き―』(~1月26日)。今年の博物館巡りもまずは縄文でスタート。

今から5500~4500年前の縄文時代中期、最も繁栄した時代の遺跡が神奈川県内で多数出土。中央広場を囲んで住居が環状に配置される集落〈ムラ〉ができ、土器、石器、石製品、土偶から人々の暮らしを想う――。同時開催の企画展『港北ニュータウン開発と発掘調査』を見ると、高度成長期から宅地、道路の開発が次々進んできた神奈川の変貌もよくわかります。

寒すぎたので隣接の遺跡公園散歩はパスして資料室へ。今井しょうこ著『変わる縄文 遺跡発掘作業員のわたしが追いかけた一万年』(KADOKAWA)を読破。漫画で縄文関連の取材報告を読めるシリーズ最新刊。縄文は毎年、新たな発見があるのです。

 

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科博がクラウドファンディングで

2025年01月05日 08時03分42秒 | 日記、その他

伊藤沙莉の結婚に拍手、島岡美延です。お相手「劇作家」は蓬莱竜太氏。作・演出のモダンスイマーズを何度も取材したので本当におめでとう!

最近は美術館より博物館、で図書館で借りたのは、科博館長・篠田謙一著『科博と科学 地球の宝を守る』(ハヤカワ新書)。2023年8月に国立科学博物館が「地球の宝を守れ」のスローガンでクラウドファンディング、目標の1億円をわずか9時間で達成したことがありました。

多くの国で「科学的知識や素養を欠く人たちが政策を決定している」と嘆き、世界との比較も。科博の収蔵品100万点、ロンドン自然史博物館8000万点、アメリカのスミソニアン自然史博物館1億点。

展示で「分かっていないことがある」ことを伝える難しさ。何でもわかりやすく説明すると科学を誤って理解することになる――。科学への興味関心は子どもだけでなく生涯に渡り持ち続けるべきもの。

なお、開催中の特別展『鳥』、キャッチコピーは「一生分の鳥が見られる!?」です。

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ナチスが略奪した名画を巡って

2025年01月04日 07時23分14秒 | 姿勢&見た目

食べて飲んだお正月、そろそろ初レッスンへ、島岡美延です。

今年は展覧会でどんな名画に出会うのか。その美を信じて絵画鑑賞できるのは、専門家のお墨付きがあるから。実際には贋作と本物を巡る複雑な人間模様――。映画『オークション 盗まれたエゴン・シーレ(10日公開)』をご紹介します。実話にインスパイアされた物語。

2000年代初頭、フランス東部の工業都市ミュルーズ郊外、若い工員マルタンが母と暮らす家の壁にかけられていた、ひまわりを描いた風景画。鑑定を依頼されたのはパリのオークションハウスで働く競売人アンドレと元妻で相棒のベルティナ。これはナチスに略奪されたウィーン分離派の画家エゴン・シーレの作品! 一体なぜこんな場所に、値段をつけるのも難しい名画が? 

美術オークションの裏側で繰り広げられる権謀術数、富裕層と労働者階級の対比。アンドレ役は、小説家・映画監督・コメディアンとして活躍するアレックス・ルッツ、独特の存在感がいいです。

 

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兄の無罪を信じて64年

2025年01月03日 09時17分11秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

今日から営業のスーパーも、島岡美延です。年中無休もあるけれど、お正月くらい小売業の皆さんにも休んでほしい。

新しい年が明けて、目標や夢を語りあう人たちがいれば、年々、時間の経過が辛くなる人々も。映画『いもうとの時間(4日公開)』をご紹介します。1961年、村の懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、世にいう〈名張毒ぶどう酒事件〉。犯人と目された奥西勝(当時35歳)は自白のみで一審は無罪、二審で死刑判決、無実を訴え続けるも2015年に89歳で獄中死。

この事件について46年に渡り、追い続けた東海テレビによるドキュメンタリー。再審請求を引き継いだのは、妹の岡美代子さん。10度目の再審請求も幕を閉じ、棄却され続けること半世紀。再審請求できるのは配偶者、直系の親族及び兄弟姉妹のみ。94歳の美代子さんにとって、残された時間は長くはない――。

袴田巌さんの無罪判決まで58年。冤罪事件がなくならないこの国の司法の現実を知って。

 

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