“はみだしっ子”は、今も

週末の天気は下り坂、島岡美延です。
この重たい空模様のような少年たちの未来は…。
シアターサンモールで、劇団スタジオライフ公演『はみだしっ子～in their journey through life～』を観てきました（21日まで）。
1975年、三原順が「花とゆめ」に発表した漫画が原作。
昨年秋、スタジオライフがこの物語を舞台化し、続編として、ほぼ同じキャストで演じている今作。
トリプルキャストであり、別チームの時も俳優は様々な役を演じるので、劇団員に作品の登場人物が“しみ込んでいる”のがよくわかります。
家族の複雑な問題を抱えて家を出た、グレアム、アンジー、サーニン、マックス。
自分の居場所を探して、運命的に出会い、絆を深めていく。
そんな旅の中、優しそうに見えてダマそうとする大人、逃げてきたはずの親との再会など、彼らを揺さぶる出来事が次々と…。
虐待、放棄など、現代にも“通じてしまう”物語。
厳しく難しい題材に意欲的に取り組み続ける劇団、ますます応援したいです。