内閣支持率の低さも見慣れた国会会期末、島岡美延です。東京都知事選はどこへ向かう?
何が正しいのか、判断するのは難しいけど、それでも選挙で一票を。図書館ティーンズコーナーで見つけたのは、佐藤優著『正しさってなんだろう』(Gakken)。表紙には女子中学生のイラストと「14歳からの正義と格差の授業」「ずるい大人には、なりたくない。」「社会の矛盾やウソ――生きづらさを感じるキミと、答えを探し続ける大人へ。」「正義が多様化する時代に。〈私〉の答えを出す旅に出よう。」と。
佐藤優氏といえば、ロシア外交の最前線で活躍し、作家に。昨年、妻から生体腎移植を受け、この本を年末に出版。今は特に若い世代に向けて、学ぶこと、考えることの大切さを伝えているよう。
中2の幼馴染の男女が不思議な図書館で通称ロダン先生と話しながら、考えていく本書。学校が「個性を発揮しろ」と言ったら同調圧力が強いから、「差異と格差の違い」など、14歳の疑問から、世の中の真実を見つめます。