昨夜積もっていた雪は雨で消えた朝、島岡美延です。大船渡でまとまった雨が降ってほしいけど。
雨の量は、なかなか思うようにいかず。映画『Flow(14日公開)』をご紹介します。先日の米アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞。ラトビア出身のクリエイター、ギンツ・ジルバロディス監督が全編オープンソースソフトウェアBlenderで制作、スタッフ50人以下、制作費約5.5億円というアニメーションの常識を覆す体制で成し遂げた快挙。登場する動物たちの鳴き声のみ、セリフはないけど、種をこえて運命をともにするコミュニケーションの表現が絶妙。
世界が大洪水に見舞われ、街も消えていく中、一匹の猫は旅立つことを決意する。流れてきたボートに乗り込んだ猫は、一緒に乗り合わせた動物たちとともに、想像を超える出来事や危機に襲われる。流され、漂ううち、動物たちの間には少しずつ友情が芽生え始める――。
水や動物の描写のリアルさと驚きのファンタジー要素、どうぞ一緒に旅をして。