「不健康な期間」を短く

日本列島を駆け抜けた台風4号、島岡美延です。
晴れて暑くなりますが、「傘の残骸」が随所に見られそう。今日もまだ風が強いので、これらが飛んでくるかも？
厚生労働省研究班が「健康寿命」に関するデータを発表しました。
一生のうち、生活に支障なく過ごせる期間の平均のことで、2010年の時点で、男性70.42歳、女性73.62歳。
9年前に比べて、平均寿命は1.5年延びたのに、健康寿命は1年の延びに留まる・・・、つまり医療や介護が必要な期間が増えたことに。
平均寿命と健康寿命の差、「不健康な期間」は、男性9.22年、女性12.77年。
自分や友人の話など考えると、妙に納得できてしまう数字です。
父が倒れたのは69歳の誕生日目前のことでした。
でも「自分たちの世代」は、そこまで健康でいられるかしら！？
どの年代も「昔より若い」と言われる昨今。
確かに「美魔女」の40代や、50代なのに30代に見えるお医者さんなど、お手本も色々あります。
「不健康な期間」を作らず長生き、したいものです。

「運命の四日間」を踊る

台風4号の雨と風に厳重警戒、島岡美延です。
昨日は「23年間の二人」の映画をご紹介しましたが、今日は、4日間の究極の愛、『ロメオとジュリエット』について。
バレエでも多くの振付家、ダンサーが、シェイクスピアのこの悲劇に魅了され続けています。
牧阿佐美バレエ団によるオリジナル版（1995年　アザーリ・プリセツキー、牧阿佐美振付）を観てきました。
音楽はもちろん、プロコフィエフの憂いを含んだメロディ。
ゆうぽうとホールで行われた3組のキャストのうち、日曜日の伊藤友季子＆京當侑一籠を堪能。
お手本のような正確な動きで、主役を務めてきた彼女ですが、ロンドン留学後の舞台を見るのは初めてでした。
明らかな「成長」というか、表現力、踊りの柔らかさの深まりを感じます。
マクミラン版との違いは随所に。特に「バルコニー」の踊り、二人が手を取り合うまで時間をかけていて、胸の高なりが伝わるよう！
ラストシーンも今まで見たことのない驚きの演出。
『白鳥の湖』だけではない、バレエの魅力を知ってほしいです。

毎年、「運命の日」は

生放送の月曜日も梅雨の晴れ間、島岡美延です。
あなたには、「特別な日」がありますか？　
誕生日や結婚記念日とも違う、例えば「二人が出会った日」。
そして「○年前の今日は、あんなことが」などと思い出す日。
映画『ワン・デイ　23年のラブストーリー（23日公開）』をご紹介します。
真面目でしっかり者のエマ（アン・ハサウェイ）と、恋多き男デクスター（ジム・スタージェス）は、1988年7月15日、大学の卒業式で初めて言葉を交わす。
惹かれあうものを感じながら、恋人より友達になることを選んだ二人。
エマは彼への想いを胸に秘めながら、あくまで「親友」として、毎年「7月15日」を過ごしていく。
お互い、恋の悩みを相談したり、大喧嘩をしたり。
それぞれの人生を歩んできた2000年7月15日。友人の結婚式で再会したデクスターから「違う相手との結婚」を告げられたエマ。
そして2006年7月15日、彼らは大きな運命を迎えようとしていた・・・。
斬新な視点、手法で描かれる23年間。目が離せません！

神奈川県警、このままじゃ？

午後は晴れる日曜日、島岡美延です。蒸し暑くなりそうなので体調を崩さないようにしたいもの。
昨日は、米海兵隊の現役部隊が出演する映画をご紹介しました。
実に、鍛え上げられた肉体です。
一方、神奈川県警の皆さんは？
職員の9割は男性。20～50代の日本人男性の平均的肥満（BMI25以上）率が32%なのに対し、なんと暴力団対策課は64.9%、地域指導課61.7%、整備課59.4%、捜査2課、捜査3課、公安2課はいずれも50%・・・！
暴対課では「身体の大きな人」が集められる、という事情もあるとか（確かにひ弱な人では務まらない？）。
もちろん、柔道などで鍛えているでしょうから、「太っていても機敏」だと思いたいですが。
厚生課では、昨年度まで「万歩計を渡して歩いてもらう」取り組みを実施していたものの、参加者わずかで今年度は中止。
13日から始まった「ダイエット期間（～11月）」では、エアロビクスやストレッチのインストラクターを職場に派遣し、日常生活も指導することに。
警察官の体型、変わる！？

「ホンモノ」出演の映画

高橋克也容疑者、ついに逮捕、島岡美延です。
世界に類を見ない事件の真相はどこまで語られるでしょう。
フィクションを超えたような現実が世界中で起きていますが、初の試みの映画『ネイビーシールズ（22日公開）』をご紹介します。
タイトルは、アメリカ海軍の中でもわずか0.5%、オサマ・ビンラディン暗殺を遂行した精鋭部隊のこと。
なんと、この映画に出演しているのは、現役のSEAL隊員。物語は架空の設定でも、銃（実弾も！）、ハイテク兵器、戦闘機、潜水艦、戦術に至るまで、ホンモノづくし！
ヘルメットカメラが多用され、リアルな「隊員目線」で現場を体感することに。
医師を装ってコスタリカに潜入していたCIAの女性エージェントが拉致される。首謀者は麻薬取引と兵器密輸で巨万の富を築く男。
シールズの出動で、無事にエージェントを奪還するが、すでに世界規模のテロ計画が進行中だった・・・。
隊員たちの役者ぶり？に驚きました。隊員を送り出すシーンでは、家族も出演。
生き方がスクリーンに映っています。

本気で、ラジオ体操

今日も日差しがありそう、島岡美延です。
さて、今月の姿勢テーマ「身体をほぐす、ゆるめる」を実践していますか？
最近、なんとラジオ体操にはまっています。
本屋で平積みされている『実はスゴイ！　大人のラジオ体操（講談社）』には、知らなかったことが詰まっていました。
例えば、背伸びの運動に続いて行う、脚の曲げ伸ばし。腕は前で交差させて軽く振る、おなじみの動きは「バレエのプリエとルルベの連続」だとか。
かかとをつけて、つま先を開いて膝を曲げる・・・、確かにプリエっぽい。
その膝を伸ばす瞬間は、「かかとを上げてバランスを取っている」のです。これって、ルルベ！　背伸びのような状態です。
以前、西島千博さんによるバレエ・ストレッチの中で『美しいラジオ体操』というのがあり、流れるような美しい動きにうっとりしたものでした。
全身を使って、ラジオ第一を本気で行う。伸ばすところは伸ばす、大きく動く・・・、そうしないと意味がありません。
最後の深呼吸をする頃には、しっかり身体がほぐれていて、おススメ！

この写真が人生を変える

梅雨の貴重な晴れ間、島岡美延です。
あなたには「運命の写真」がありますか？　映画『一枚のめぐり逢い（16日公開）』をご紹介します。
海兵隊のローガン（ザック・エフロン）は、戦場で写真を拾う。何度も命の危機をくぐり抜けて帰国した彼は、この守護天使のような「彼女」を探す決意をする。
背景の灯台から、ルイジアナだと突き止め、犬舎を経営するベス（テイラー・シリング）にたどり着いた。
彼女が「スタッフの応募」と勘違いするのにまかせ、本当の目的を話さないまま、働き始めるローガン。
ベスは、祖母エリーと7歳の息子ベンとの三人暮らし。彼女とやり直したい別れた夫キースは、新しい男の出現に何かと干渉してくる。
次第に心を通わせ、多くの障害を乗り越えて結ばれるローガンとベス。
しかし「あの写真」が、すべての人間の運命を変えようとしていた・・・。
映画化（『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』等）の多い恋愛小説家ニコラス・スパークス原作。
スクリーンにあふれる「光」が希望を感じさせます。

泉鏡花の魔物の世界

うす曇でも日傘は準備、島岡美延です。こんな日も紫外線は降り注いでいます。
昨日は、天すら操る魔物たちと人間が綾なす妖しい世界、スタジオライフ公演『天守物語（24日まで）』を紀伊國屋ホールで堪能しました。
何度も見た歌舞伎では、白鷺城の天守閣に棲まう美しき物の怪、天守夫人の富姫は、坂東玉三郎のはまり役。
男性だけのスタジオライフ、美術・衣裳は人気イラストレーター宇野亞喜良、音楽はBUCK-TICU今井寿・・・、美しく激しい、斬新な泉鏡花の世界です。
以前、ラジオにも出演してくれた及川健の富姫。小柄で、女性を演じることが多い彼ですが、新たな富姫像を見せてくれました（ダブルキャスト）。
天守で繰り広げられる物の怪たちの日常。
誰も寄り付かないその天守に、城主おかかえの鷹匠、姫川図書之助が、逃げた白鷹を探してやってくる（新之助時代の市川海老蔵で見たものです）。
彼に一目惚れした富姫。物の怪と人間との禁断の出会い・・・、その狂おしい愛の結末は？
鏡花の世界は「男優のみ」が似合います。

犯行のきっかけに？

しばらく晴れマークは見当たらない天気予報、島岡美延です。肌寒い雨となりそうです。
大阪・ミナミの繁華街で起きた通り魔殺人事件。逮捕された礒飛京三容疑者は、5月下旬に刑務所から出てきて、死にたいという理由で犯行に及んだよう。
自殺のために包丁を買ったものの死ねず、「何人か殺せば死刑になると思った」と供述しています。
先進国ではかなり少数派である死刑制度を存続させている国、ニッポン。
私が法学部時代に習った教授は、廃止論者でした。
人が人を裁き、冤罪の可能性がある以上、取り返しのつかない死刑は・・・、という議論がある一方、「死刑は必要」と感じている人が多いのも確か。
「犯罪抑止になる」「遺族の処罰感情」等の理由が挙げられます。
死刑制度が出来たとき、まさか「他人を巻き込み、死刑を使って自殺する（間接自殺と言うそう）」という想定はありえなかったでしょう。
あまりに理不尽な犯罪に巻き込まれる衝撃。
若者の自殺が増加傾向にある今、こんな犯罪が後を絶たないのでは、と不安になります。

ライバル、いますか？

全国的に梅雨がひと休みの月曜日、島岡美延です。
五輪代表の決定（男子バレー、残念！）など、「あの選手さえいなければ」と思う瞬間もあるのでは。
それでも競う相手があるから、強くなれる。映画『ライバル伝説　光と影（16日公開）』をご紹介します。
以前、TBSで放送された様々なライバルを描いた番組から抜粋し、再構成した劇場版。何年もの時を経て再会にこぎつけた瞬間には、やはりこみあげるものがあります。
映画になったのは二つの物語。
巨人のエースの座を争った、江川卓VS西本聖。
お互いが投げる試合で「打たれろ、負けろ」と念じていたという。
現役当時でさえ腹を割って話したことがなかった二人が再会し、互いに「あの時、聞きたかったこと」をぶつけ合う、その答えとは。
バルセロナ五輪のマラソン代表選考、有森裕子VS松野明美。
多くの人の記憶に後味の悪さを残した「事件」でした。
銀メダルを獲った有森、20年ぶりの再会で松野が発した言葉・・・。
ライバルがいた幸運、悲運。興味はつきません。